リュウがこんなことを言ってくるということは死期を悟ってのことか・・・・・
どちらにしても今は大きく恩を売るべきであろう。
「前にお約束したとおり、我々は全力でお孫さんをお守りします・・・。」
孫娘・・・・リュウのことだ・・・本当のところは息子なのか娘なのか、それとも本当に孫なのか・・・
まぁ、そんなことはどうでも良い、いずれにしても中国の組織とは友好な関係であり続けなければならない。
「よしよし、お前さんを信じるとしようかの。」
「ありがとうございます、いずれにしても来月には私自ら訪問致します。」
「よしよし・・・・」
リュウは満足そうに言って電話を切った。
デリルが背後に気配を感じて振り返るとシャロンが立っていた。
「どうした・・・・そうか、起こしてしまったか・・・。」
「いえ・・帰ってきたなら起こして欲しかったなっ・・・て思って・・・ゴメンナサイ。」
「そうか、すまなかったな。」
そう言ってシャロンを軽く抱きしめた。
そうだ・・・・念には念を入れておくか・・・
「シャロン、君に頼みがあるんだが・・・。」
「・・何でも言って。」
「明日から中澤に会ったら必ず彼の記憶を探ってくれないか・・・・それで何か変わったことがあれば私に教えて欲しい。」
シャロンがコクっと頷く。
【つづく】