アンリがミーティングルームに入ると牧野は銃を装備したリュウセイの部下に囲まれて正座をしていた。
既に戦意喪失をしている牧野の顔面を蹴り上げて後頭部を足で踏みつける。
「お前にはまずゾロに謝ってもらう。」
アンリはそう言うと金庫の前に膝をつき両手を合わせて厚い扉をあけ絹で作られた紫の袋を取り出して牧野の前に置く。ビニール袋に入っている姿をデリルが不憫に思いビルじゅうを探して取り替えていたのだ。
その絹袋をめくると中からゾロの首が出てきた。
「さあ、謝れ・・・・。」
牧野は全身の震えが止まらない。恐怖心が全身覆いもう頭の中は保身で一杯だ。早く謝って命乞いをしよう・・・だが体がうまく動かない・・・リュウセイに両足首の腱を切られているため立つこともできないのだ。
「す、す、すみませ・・・ん、いの、ちだけは助けて下さい。」
こんな虚勢だけで生きてきたやつにゾロは・・・・・・!
保身を願う牧野の謝罪はアンリの怒りを増幅させた。
リュウセイが牧野の頭をつかんで顔面をアンリの方を向かせる。
アンリはもう一度その顔面を蹴り上げた。牧野の鼻がもう左に曲がり壊れて止まらなくなった水道の蛇口みたいに血を噴出している。
「すびばせ・・ん、いのぢ・・・だけは・・・。」
「ダメだ、お前はここで死ぬんだ。」
リュウセイが牧野の銃をアンリに渡した。
「たのぬ・・・いのひ、だへは・・・。」
アンリは足元で必死に命乞いをする牧野の頭を打ち抜いた。
【つづく】