足音が牧野の後ろで止まった。仲間が到着した・・・・・・俺の勝だっ!!!
「ここにいるのは中国組織の実行部隊長のリュウセイさんだ。」
その中澤の言葉を聞くのと同じぐらいのタイミングで後ろを振り返った。
後ろにいたのは仲間ではなかった、すべてリュウセイの部下たちだ。
「俺の仲間は・・・・?」
力無く牧野が膝をついた。
敗北を悟り、もう自身に満ち溢れた表情はそこにない。
「君の仲間は・・・全員生きている者もいる・・・。」
「俺はどうなるんだ??命は助かるのか!?」
牧野はここにきて家族のことや自分の命が惜しくなってきたらしく恐怖を感じ始めていた、しかし中澤からの返事は冷たいものだった。
「デリル様が言うには最大限の苦しみを与えて殺すということだ、自殺した方がいいと思うぐらいに。」
そう言ってリュウセイに合図をすると中澤は部屋から出て行った、代わりにリュウセイの部下たちが部屋に入ってくる。
一方、デリルはアンリと一緒に屋上にいた、すべてを話し終えデリルが謝罪すると哀しみよりも牧野に対する憎しみが湧いてくる。
「牧野の処遇は君に任せる、尋問でも拷問でも好きにするがいい・・・。」
デリルの言葉にアンリは首を軽く縦に振り階段を下りた。
【つづく】