こんにちは。
MIKIKOです
小笠原の旅、早く記事にしたいと思いつつ、
春休みで家にいる人たちにつきあったり、
PCに向かっていると船の後酔いでぐるぐるしてきたりで、
のびのびになっております
というわけで、整理に時間かかりそうな旅の報告の前に、
お供に連れて行った本2冊をご紹介
どちらも新年度郷土かるた研究を進めるにあたり、
取りこんでいきたいエッセンスが書かれていました
①長谷川浩巳、山崎亮編
『つくること、つくらないこと 町を面白くする11人の会話』
:学芸出版社、2012年2月
②電通abic project編
『地域ブランドマネジメント』
:有斐閣、2009年6月
①の長谷川さんはランドスケープアーキテクト。
私が住んでいる群馬県の県立第二美術館、
「館林美術館」のデザインをされた方です。
そういえば、当時の上毛新聞で
県が公募したコンペの結果が大々的に報道されてたっけ
山崎さんはコミュニティデザイナー。
昨年読んだ『コミュニティデザイン』(学芸出版社、2011年5月)で、
その素晴らしくバイタリティのある活動に感激しました
お二人ともランドスケープデザインに関わるお仕事をされてますが、
かたやハコモノを作る方、かたやハコモノを作らない方。
いわば対極にあるお二人が、
建築、芸術など各界で活躍する9人のゲストを毎回迎え、
町づくりに関する持論を展開しています。
これがなかなかスリリング
互いが手がけた建築、コミュニティ作りの成果・経験を取り上げ、
忌憚ない発言で核心に迫っていこうとする展開。
もう読んでいてハラハラ・ドキドキ
各章で提起されている視点や課題はそれぞれだけど、
一貫して太く流れているのは町作りへの熱い想い。
人々のより豊かな生活や関係づくりに、
風景デザインに携わる立場としてどう貢献できるか
私は建築とはほど遠い立場ですが、
地域の様相が人々の生活、精神に深く影響するというスタンスは、
郷土かるた作りやその活用の目線と共通しています。
本当に活かすべきは地域において何なのか、
郷土かるたには何ができるのか、
この本を読み返しながら深く探ってみたいと思います
①の紹介だけでこんなにも長くなってしまいましたが、
せっかくなので②も紹介させてください
編者代表は関西学院大学商学部の和田充夫教授。
ブランド・マーケティングやアート・マーケティングがご専門です。
“われわれの心は一つ。
「ふるさと」という発想をベースとした地域ブランド作りである。”
“地域ブランドづくりにおけるわれわれのスタンスは
「買いたいものがあるまち、訪れ滞在したいまち、そして住みたいまち」”
“つまり、地域ブランドは総合的な体系であって単なるブランド品の構築ではない”
・・・この前書きを本屋さんで立ち読みしたとき、
思わずぐぐっときてしまいました
「そう!私もこんな視点で郷土かるたを活かしていきたいんよ!!」
とはやる胸を押さえながらお会計にGO
本の中には私が知りたかったことが満載
地域ブランド作りにあたっての必要な要件が
具体的な成功事例とともに書かれていました。
一度読みではちょっと難しいけど、
「郷土かるたに当てはめてみようよ」と心が誘っています
今後郷土かるた作りのオファーが来たときには、
地域ブランドの構築という視点も、
もっと積極的に提案できたらいいな
以上2冊、今年度のテーマとして、
ワクワクしながら追求していきます
ありがとうございました