2011.08.25    神武天皇 明るい未来を作る

 

今を去ること、約三千二百年の昔。

この日本の地に、神武天皇といわれる者がおりました。

神武天皇は、九州はあひこ山で、天皇として、目覚め、そして日本の統制を考えます。

山陽道沿いに、東進を繰り返し、そして、岐阜と名古屋の県境辺りで、大きな戦に遭遇致します。

その時神武天皇ご自信も、矢傷を受け、全身を負傷されました。

たくさんの敵と味方に、死傷者が生まれ、それでもなおも、東進を続けようとする神武天皇。

あなたはその時お付の一人として、神武天皇をお止めあそばそうとしました。

 

「そのようなお体で、これ以上進軍なさってどうなさるのでしょう。

戦には勝ちましたが、勝つという事の意味がわかりません。

たくさんの犠牲者を出して、それで、勝利といえるのでしょうか?」

 

神武天皇は、全身から玉のような汗を流しながら、苦しげにこう答えた。

 

「確かにそうかもしれん。しかし、やむにやまれぬ気持ちからするのだ。

戦無しに、平和を築けたらどんなに素晴らしいだろう。

しかし今は、戦以外に、平和を構築する手段が見当たらないのだ。」

 

確かにそうでありました。

戦をすること無しに、世の中に平和を樹立する事が出来たら、どんなに素晴らしいことでしょうか。

何故人々は、平和を築く為に、度重なる争いを繰り返さなければならないのでしょうか?

しかし、その答えを導き出すには、数千年の歳月を待たなければならなかったのです。

 

この当時、神武天皇をはじめ誰にも、平和に対する答えを導き出す事は出来ませんでした。

互いが自分の血族を、あまりにも偏愛し過ぎるが故に、

国と国、民と民の争いが起きるのだとは、わかっておりましたが、

それでも血の繋がりのない人間を、どうやって信用したら良いのか、

その為の心構えも、新しい考え方も、何一つ無かったからです。

もちろんあなたにも、答えを導き出す事は出来ませんでした。

それでも、山裾に、真っ赤に広がる血の海を見た時、

何とかしたいと、心の底から思ったのです。

流した血を決して犠牲にしてはならないと、

地の神天の神を穢した事に対する、

お詫びをしなければならぬと、心の底から思ったのです。

 

そうしてあなたは、無意識に、大地に榊を植え、

その榊の周りに、白い石を六つ並べて、

血を吸った大地に、頭を垂れ、死者の御魂を弔ったのです。

今で言う、御魂鎮めの始まりでありました。

当時から六は人間の魂を表すと考えられ、七は神を表すと考えられておりました。

その為御魂を鎮める時には、六つの石を並べて鎮めたのであります。

その時あなたはこう考えました。

 

戦争で死んだ魂は、このまま大地に留まって子孫を見守るのだろうか?

それとも背中に羽が生えて、天に帰って行って、それ以降子孫の生活には一切、干渉しないのだろうか?と。

 

長老の誰に聞いても、答えは得られませんでした。

でも自分とすれば、死者の魂が、何処へ行ったのかがわからずに、

どうして鎮魂、御魂を鎮める事が出来ようかと思ったのです。

 

ある満月の晩。あなたは合掌して必死で、天地の神に祈ります。

 

「月の神よ教えて下さい。死者の魂は天に上がるものでしょうか?

それとも時には大地に留まって、子孫の生活を見守るのでしょうか?

御魂を鎮めさせていただくとは、どのような事でしょうか?」と。

 

その時、脳裏に懐かしかった、祖父母や、戦争で亡くなった両親の顔が浮かんできた。

 

「ああ、お父さんお母さんおじいさんおばあさん。今はどちらにおいででしょうか?」

 

すると、その霊魂たちはあなたにこう言った。

 

『どこにいるのが、安心かえ?』と。

 

あなたは御魂を鎮めようとして、祖先の霊を拝んだのである。

事実は祖先の霊の方が、あなたを心配しているのだった。

 

「どういう事でしょうか?」

 

『死ねば直ちに、生きていた間に、持っていた疑問が全て解けるのです。

即ち人間の魂は死ねばどうなるか、何の為に生まれてきたのか、

何の為に争いが起きたのか、その謎が全て解けるのです。

それで私達は霊界に来ると、全ての執着を、超えてしまいます。

私達の心配をするよりは、私達の方があなた方を心配しております。

あなた方はどうして欲しいと思うのか。

それに従って天にも昇り、必要とあれば、地に留まりましょう。』と

 

『地上のあなた方の心が暗い方に揺れ、

毎日の生活に心配と不安を感じていればいるほど、

私達はどのようにしてあなた方を助けたらよいか、心を悩ませます。

もし私たちを本当に鎮めて下さろうと思うなら、

私たちから心配と不安を取り除いて下さい。

その為には、まだ地上に生きておられるあなた方が、

心の中から不安と心配を無くされる事です。

 

戦争という悲惨な経験はしたが、これをきっかけとして必ず、

私達は幸せになるのだと、あなたが思うなら、

それはあなた方が発する心の光です。

私たちはあなた方が希望を持つ事によって、私達の心から不安と心配が無くなり、

安心して霊界で生活する事が出来ます。

もし私達を安心させたいと思って下さるなら、

地上にいるあなた方が、心の中から不安と心配を無くされる事です。

私達は天にも地にもおりません。唯一あなた方の心の中に存在します。

あなた方が苦しめば私達も苦しみ、あなた方が喜べば私達も喜ぶのです。

私達の喜びと悲しみは、地上にいるあなたの喜びと悲しみにかかっております。』

 

そう言われてあなたはハッと気がついたのだった。

 

神武天皇に、この争いに一体何の意味があるかと、しつこく問いかける事も止めた。

それが争いであれ、和解であれ、全てが学びのきっかけだと思い直すようにしたのだ。

全てを良い方に良い方に考えるようにしたのだ。

何故なら、心をその様に持って行く事こそが、霊界に上がった御魂を、

真の意味で鎮める事になると教わったからだ。

 

御魂鎮め鎮魂とは、生きている人間が心を騒がせない事。

生きている人間が心を暗くさせない事に、その本質があるとはっきりわかったのであった。

 

それからは生まれ変わる度に、生きている私達がどういう心の持ち方をすればよいか?

それを学び続けて来られたのであります。

 

不安無き、未来を導く為には、私達が心に不安を持たない事。

心配無き未来を私達が導く為には、私達が未来について心配しない事。

恐怖無き未来を、私達が導く為には、私達が、

まだ来ぬ未来について、あれこれと恐怖と心配の心を持たない事。

 

こうして心を入れ替える事により、神武天皇は政治に専心され、

やがて百八歳でこの世を去られるまで、立派に政治家としての生涯を送られたのであります。

 

これより後、あなたの輪廻転生のテーマは、

欠点があったとしても、その欠点にあまり目を向けない事。

長所があれば、それを指摘してそれを伸ばす事。

楽しい事があれば、それを何倍にも増幅して周りに言い伝え、光を大きくする事。

その様に努めて行かれたのであります。

 

周りの人が、未来について暗い悲観的な考えを持っている今日こそ、

過去世で学んだあなたの学びが役に立ちます。

 

周りが暗い時代に、光をもたらす魂を「魁の御魂」といいます。

あなたもその中の一人。

 

魁の御魂よ。常に明るく楽観的であれ。

 

人の短所や欠点はこれを大目に見て、長所を大いに伸ばせ。

心配無き未来を作るこつは、未来について心配しない事。

満足のいく未来をもたらすこつは、過去について悔やまない事。

 

明るい未来は、今ここで作り出すことが出来ます。

 

アーーーーーウーーーーームーーー

アーーーーーウーーーーームーーー

アーーーーーウーーーーームーーー

アーーーーーウーーーーームーーー

アーーーーーウーーーーームーーー

アーーーーーウーーーーームーーー

 

背中の羽を広げなさい。

イメージでそうするのだ。

この羽に名前がある。

右の羽が「希望」。左の羽が「寛容」。

この羽を大きく広げなさい。

そして自分と、自分以外の全ての人々を包むのだ。