では今日は、魂ヒーリングの中で、かつてあなたが天上界で学んだ宇宙ヒーリングを行うことにします。
この宇宙ヒーリングというものは、人が死後の世界において、より深い悟りを得るために指導霊に導かれ、魂の遍歴とその悟りのプロセスを学ぶものであります。
この地上においては、人種や国籍の制約がありますから、より深く魂の学びをするために、時に人は霊界で学びを得るのです。
かつてあなたは、指導霊の導きのもと、“運命の出会い”というテーマで霊界の探訪を致しました。
白い雲がたなびく中を指導霊の導きにより、運命の導きを示すその教えを得るために、山を超え谷を越え、幾多の星々の間を通り抜けつつ、平原のような霊界へとたどり着きました。
「指導霊様ここは、一体いかなる場所でございますか?」
「左様、ここは、人が運命の出会いというものについて学ぶ場である。」
これはあなたにとって、非常に興味のある学びであった。
「そうですか。それは心躍る話でございます。指導霊様、誠に人には運命の出会いというものはあるのでしょうか?そしてもし本当にあるとすれば、出会うべき相手、場所、時間などはことごとく決まっているものなのでしょうか?それともその人物の学びの深さ浅さによって、そのシナリオは修正されるものなのでしょうか?」
「焦るではない。おまえはそのことを学ぶために、今日この霊界へとやって来たのだ。」
「一体何が起きるのでしょう?」
「黙って見ているがよい。」
そして指導霊が白い杖をさっと一振りすると、誰も人一人とていなかった平原がたちまち、大勢の群集が集まる丘へと変身していた。
「よく見るのだ。ここが、人が運命の出会いについて学ぶ場である。それではおまえは、あの場所へと着陸し、そして貴重な学びを得てきなさい。」
そう言われると、はっと気が付くとそなたは、大勢の群集の集まる場へと着地したのであった。
さて、ここは一体いかなる場であろうか。あたりを見回した。目を凝らしてよく見ると、人の群れまた群れである。多くの男性と女性が入り混じって、そして何かを懸命に探しているようであった。あなたはその群集の中のひとりの女性に近づいて、思い切って勇気を出して尋ねてみた。
「すいません。何か探しておいでのようですが、何を探しておいでですか?」
はっと我に返ったその女性は、あなたに向かってこう言った。
「何を探しているですって?あら、あなただって探していらっしゃるんじゃないですか?」
「えっ、何をですか?」
「何をじゃありませんよ。それを探しにここにおいでになったんじゃないですか?」
あなたは驚いたんだ。
「はい。確かに何かを求めて来ましたが、自分でもはっきりわからないのです。ただ、指導霊様に言いつけられて。」
そういうとその女性は、口を手で隠して笑い始めた。
「何を呑気なことをおっしゃるの。周りを見てごらんなさい。時間が無いのよ。みんな一生懸命探してるの。」
「探してるって・・・」
「呑気な人ね。じゃあ教えてあげるわ。見てよ。」
と言って彼女は右手を高々と差し上げた。見るとそれはどうやら石の破片のようであった。
「それは石ですか?」
「そうよ。これが石よ。」
「その石をどうされるんですか?」
「呑気な方ね。ごらんなさい。この石をよく見るの。」
そう言われてあなたは、その石をまじまじと見つめた。するとそれは砕けた石のかけらのように見えた。
「あの、私には半分に砕けた石の破片のように見えます。」
「その通りよ。」
「これが運命と何か関係があるんですか?」
「あのね。この石の片割れを持った人を見つけなきゃいけないのよ。」
「この石の片割れを持った人を?」
「そうよ。その人がこの大勢の群集の中の、どこかに紛れ込んでるの。私は急いでその人を見つけて、そしてその石と私の石がぴったり合うかどうか、試さなければいけないのよ。」
「それで?」
「だから、私のこの石のかけらとぴったりあう石を持った人が、つまり私の運命の相手っていうわけよ。」
「その運命の相手と出会わなければ、どうなるんですか?」
「幸せになれないのよ。いい。私が持っているこの石のかけらと、ぴったり合うかけらを持っている人が、話さなくても私のことを何でも理解してくれる人なの。本当に魂のパートナーなのよ。まずその人を見つけなければ、人は決して幸せになれないのよ。」
「そうなんですか。」
「そうよ。あなただってそのゲームの一員じゃないかしら。そういえばあなたは石を持ってないわね。」
「はい。ついさっき来たばかりですから。」
「何を呑気なこと言ってるの。急いでそこらじゅうを探して、何でもいいから石を捕まえなさい。」
「はい。わかりました。」
そうやって急かされてあなたも、そこらにあった石の破片を掴んだ。
「これですか。」
「そうよ。そしたらね、どんどんと自分の周りの人に声をかけて、自分の石の片割れをもっているかどうか、早く見つけることよ。見つけたらその人と一緒になって、幸せな旅を続けるのよ。わかった?じゃあね。」
そう言うとその女性は、大勢の群集の中に溶け込んでいった。
うまく見つかるだろうか。そういう目であたりを見回してみた。見るとあっちもこっちも、自分が持っている石のかけらを持った、その片割れを持った相手を見つけようとして、右往左往し、気忙しく探し回っているではないか。見つかるんだろうか。ハラハラしながら見守っていた。そこへ先ほどのあなたの指導霊がやってきた。
「どうだい。面白いかい。」
「面白いというよりは、ハラハラします。」
「そうかい。そして君はそこで何を学んだんだい?」
「学ぶというよりも、押し付けられたような感じがします。」
「押し付けられたって、何をだい?」
「私も早く石のかけらを見つけて、そしてその片割れを持った人を見つけなさいって言われました。」
「そうか。じゃあ君もそのゲームに参加してみたらどうだ。」
「あのー、指導霊様。」
「何だね。」
「このゲームに一体どんな意味があるんでしょう?」
「さあね。またしばらく経ってから来るよ。」
そう言うと指導霊はさぁーっと音を立てて、青空の中に姿を消してしまった。
さて、あなたは大勢の群集の中に取り残されてしまった。しかしやることはひとつである。自分もこの場の人間と同じようにこのゲームに加わって、一刻も早く自分の石の片割れの相手を見つけなければならない。あなたは先ほどの女性に教えられた通り、手当たり次第に声をかけては、
「もし。私の石のかけらを持っていらっしゃいますか?」
一人一人声をかけて歩いた。何度も何度も声をかけたんだ。しかし、相手は見つからぬ。どうしたものだ。自分の事を何もかもわかってくれる人が、この中にはいないということなんだろうか。これ以上探しても無駄ということなんだろうか。気持ちが焦って高ぶってきた。しかし、焦っても高ぶっても、結果は同じだった。何人に声をかけても、色が違うか、形が違っていた。そうなると、自分もがっかりしてしまうし、相手もがっかりしてしまう。見ると回り中の人々が、皆途方に暮れてがっくりと肩を落としていた。
「見つからないよ。どうせ何やったってダメだ。」
次第にそんなあきらめの声が、辺りに立ち込めて来た。すると、その人々の出す、灰色の霊気が、この広場を覆い始めたのだった。
“嘆かわしいことだ。誰が考えたって、こんなに大勢いる中で自分の石のかけらを持った人を見つけるなんて、不可能に近いではないか。それにこのゲームはいったい誰が決めたんだろう。”
あなたは周りの人々に聞いてみた。
「誰がこのゲームを始めるって言ったんですか?」
すると、ほとんどの人々は首を振ってこう言った。
「わからないわよ。わからないけど昔からやる慣わしになってるのよ。」
「そのことに疑問を感じたことはないの?」
「疑問ですって?じゃあ他に一体どうすればいいって言うのよ。」
「でも皆さん途方に暮れているし・・・」
「途方に暮れているのはあなたも一緒。他に方法が無いなら、これをやるしかないのよ。」
あなたは困惑してきた。どうあがいたって、どう努力工夫したって、いつまでたっても相手は見つからなかった。そうなると、がっくりと肩を落として、何もかもやる気を無くしてしまった。そこへまた指導霊がやって来た。
「どうだい。」
「はい。」
「えらくがっくり気落ちしているじゃないか。」
「はい。すっかりやる気を無くしてしまいました。」
と言って、ゲームのあらましを説明した。
「そうか。そりゃあ大変なことになったね。」
「大変なことになったって、このゲームを決めたのは神様じゃないんですか?」
「神様じゃないよ。」
「神様じゃないとすると、いったい誰が決めたんですか?」
「いい質問だ。いいかい、よく聞きたまえ。ここで行われているゲームは、地球上の大勢の人間がやっていることのミニチュア版なんだよ。」
「ミニチュア版?」
「そうだ。この地球に生まれた人々が、何年経っても自分の思いを実現出来ず、あるいはどこかに自分とぴったり合ったパートナーがいるに違いないと思って、何度も何度も生まれ変わりを繰り返し、様々な職業を繰り返すが、その挙句に見つけるのは、いつも悲嘆と失望ばかり。嘆きに嘆き、そしてこの地球は宇宙の中でも、『嘆きの星』と呼ばれているんだ。そして出てくる言葉は“どうしてこんな理不尽な地球を創ったのだ。”神を呪い、神への不信感を露にする声だけだ。しかし、本当のところは、この地球のこんな有様を作ったのは神ではない。“人間の習慣”が作ったんだよ。みんな口々に幸せになりたいと言って、自分の事を何もかもわかってくれる人々を探し求めている。」
「現れるんですか?本当にパートナーは。」
「残念ながら、自分に本当に合ったパートナーを見つける人は、ほんの一握りなのだ。」
「それではあまりにも可哀相です。」
「しかしその中で答えを見つけるしかないんだ。さあ、よく考えなさい。」
そうやって指導霊は去って行った。
考えなさいと言われても、どうあがいたって答えは出なかった。
“一体どうすればいいのだ。どうすればこの問題の出口は見つかるのだろう。どうすればこの大勢の群集の苦しみや悲しみを取り除くことが出来るのだろうか。どうすれば自分の石の片割れの相手を見つけることが出来るのか。”
そうやって悩んでいるときに、一番最初に出会った女性と再び出会った。
「どうですか?相手は見つかりましたか?」
「何言ってるのよ!相手が見つかったらこんなところでメソメソしていると思う?見つかりっこないわ。何をしても無駄だったわ。どんなことをしても相手は出なかったの。どれだけたくさん努力しても、私のパートナーは見つからなかったのよ。どうしたらいいのかしら?どうしたらこの苦しみから救われるのかしら?一体どこに私のパートナーはいるのかしら?答えが知りたいわ。どうしたら見つかるの?ここは地獄に違いないわ。だって目的や夢があっても、それを実現出来ないんですもの。苦しくて苦しくてしょうがないの。ああ苦しい。どうしたら救われるの?私はこの苦しみから、どうしたら救われるのかしら?」
嘆きと悲しみが絶頂に到達しようとしていたんだ。あなたはその女性の苦しみをなんとか救ってあげたかった。でも目の前の一人ですら救うことが出来ないのだ。私のパートナーは見つからなくていい。でも、せめてこの人のパートナーだけは見つけてあげたいと心底願った。
努力はもはや、限界に達しようとしていた。ほとんどの人間がそうだった。その女性はその石で、自分の喉を激しく打ちつけた。
「止めてちょうだい!それ以上打ち付けたら死んでしまうわ!」
「じゃあどうすればいいのよ!こんな石なんか!捨ててしまう!」
そのどん底の、胸を突き刺すような苦しみの中で、突然稲妻のようにあなたにある考えが浮かんだのだ。
「それよ!」
「何よ、それって?」
「今、何て言ったの?あなたはその石を、投げ捨てようって言ったわよね。」
「そうよ!こんな石持っているから不幸になるのよ!」
「いっそその石を、必要としている人に与えたらどうかしら?そうよ。与えることなのよ。私今始めて気が付いたわ。あなたのその片割れが無くて、苦しんでいる人がこの群集の中にいるのよ。その石をあげますって手を上げたら、その人はきっと救われるわ。」
その女性は高々と手を上げた。
「この群集の中で、この私の石が必要な方、差し上げます。」
って言うと、ほとんど全員がその石が欲しくてやって来た。たちまち、その石のかけらを持った人が見つかった。
「差し上げます。」
「いいの?頂いて?」
「いいんです。」
そのとき、厳かに指導霊の声がした。
「自分の片割れを求める人は多いが、自分の片割れを差し上げようという人間は少ない。それが、人間がこの世で目的を果たしえない最大の理由なのだ。皆それぞれが欲しい欲しいと言うばかりで、自分が持っているかけらを与えようと思う者は少ないのだ。聖ヨハネの言葉だ。与えようとすれば、ほとんどの人間が欲しいと思ってやってくる。そうすれば片割れを見つけるのは容易い。しかし、得ようと思えばほとんどの人間が心を閉ざす。それ故片割れを見つけるのは、遥かに困難になる。この世を汚いと思ってはならない。人の心の性を知り尽くし、相手の願いに答えてやることだ。人はこの地球の掟を知らない。人はこの地球という星をどうしたら脱却できるかを知らない。その方法が、今話した方法である。」
聖ヨハンナよ。あなたは今ここに来て、私の口を借りてこの例え話を語った。あなたは黙示録を書いた後、キリストと共にあってこの地球にとどまり、キリストの右腕となって、この地球の守護神となった。私は今あなたの思いを正しく言葉に表した。黙示録を書いた聖ヨハネよ。私はあなたの言葉をここに開放した。あなたが新約聖書に残した、本当の秘儀をここに明かしした。
子羊は第四の封印を今紐解いた。
聖ヨハンナよ。あなたの力と教えに誉れあれ。
キリストよ。二千年前にあなたが予言したこと、その黙示録の扉を今開く。
『奪うものは悩み、与えるものが救われる。』
これこそ、キリストの最大のメッセージである。
かつて聖ヨハンナに会い、聖パウロに出会ったがゆえに、この教えを説きしものなり。
こうしてその女性の行為を見た残りの群集は、次々と己が持っている石を差し出したのだ。
これは例えである。例えであると同時に、今、現実に異次元空間で、今この瞬間に起きていることだ。異次元空間で起こしたこの奇跡は、やがてこと地球に、まもなく起きる。
この地球に住む諸人の魂を解放してやらねばならぬ。
解放する天使勢力の、一員となれ。そなたの務めを果たすがよい。
これこそが、磔にかかってもなお、人類を救わんとした、キリストの御身心であろう。
精霊よ。この場に集う全ての者に止まり、神の御国に御印を証せよ。
天国を、その波動を肌で感じよ。
キリストよ、ヒラリオンよ、ラクォーシよ、モリヤよ、クートフーミよ。
三億年前に誓ったこと、力を合わせて実現しようぞ。
我らは大宇宙の中を、途方も無い年月を旅し、そして再び、ここで出会った。
途方も無い年月だった。遥かなる月日であった。
遥かな、遥かな昔の思い出よ。
八億と九千万年の昔。アンターレスで、我らは別れ、そして、再び出会う。
アカシックレコード書記官