中学生になった長女、その頃にはピアノの練習は完全に自立していた。
週5のバレエレッスンの合間に、勉強と、ピアノは、妹の空き時間を使い、さくっと終わらすが、
それでも順調にインベンションからシンフォニアへと進み、チェルニーも40番を地道に練習。
短い練習時間でもなんとかレッスンに持っていけてたのは譜読みが速いから出来たこと。
数学が得意な特性がここに来て活きた。
しかも、家事でバタバタの時間帯にサクッと弾くので、長女のピアノを弾いていた姿を思い出す事も出来ないくらいだ。
しかし舞台の長女は印象深く、その時その時に準備をしてきたものを精一杯響かせてくれた。
特にグランドでの練習になってからは、モノクロから総天然色になったくらいに音色が出てきた。
舞台ではより一層、違いがみえた。
中学、高校と、地道に続け、花が咲くのはまだまだ先のことである。
楽譜のわからないところは、おねーちゃんに聞けと
いいかげんな母親は、まだまだのんびりとしたものだった。