本番当日は体力勝負だ。


もともと身体も小さく、基礎体力もなく、

加えてコンクールのくくりでは下の学年である一年生。

舞台上(昔は舞台下で待機後、舞台上の4つの椅子に移動)の椅子に座り、一つずつズレて順番を待つシステムだった。

椅子の上り下りもたいへんでその度にヨロヨロとバランスを崩し、座っても足がブラブラしている。


待ち疲れて身体がかたがって来る始末。

周りの参加者に比べて、これは演奏以前の問題だなと感じること大だった。


足台をセットしていただき、お辞儀をし、

それでもこれまでに1番の演奏(本人比)を

聴かせてくれた。


講評には飛び級ですか?とにかく身体の成長が音楽の成長に繋がりますと書いて頂いた。


父親はこの時はついて来て見学したのだけれど、

その後、表舞台にはついぞ顔を出さなくなった。


金は出すけど、口は(顔も)出さない父親を

貫いた。


その後すぐに、参加者は舞台袖で待機後

演奏するシステムになり、

親子共にホッとした事を覚えている。


長いコンペ歴の中で、舞台袖がなく、会場内で待機する地区に参加した事はあるが、親としてなかなか緊張感が増すものである。