私が育った家庭は楽器やステレオなど音楽を楽しむ機器もなく、たまにテレビから流れてくる歌謡曲や母の歌う童謡くらいだった。
ゆりかごのうた くつがなる 夕焼け小焼け
あたりが定番だった。
たまに親子で唱えるお経(正信碍)が我が家で唯一の音楽的な経験だった。
思春期にもアイドル等夢中になった経験も無かった。
そんな私だが、縦笛だけはとても得意で、
勇んで吹いていたのが懐かしい。
音の鳴るおもちゃはオルゴールだけ。
白鳥の湖とエリーゼのために。
いずれも冒頭のメロディ🎵のみしか
聴いたことがなかった。
大人になってもカラオケも行かず、
ディスコなんかはうるさくて大嫌いだった。
こんな状態で、結婚し、母となった。
もちろん、ピアノなどは、
触ったことも弾いたこともなかった。
後に奇跡の親子と云われる所以である。