かねまるまーけっとで知り合った奥能登のcafe店主さん。

仏具米袋をご存じですか?と聞いてみた。


お母様が何点か持ってらっしゃるとの事で、

お譲り頂く手はずになっていたのですが、


そして、地震。


自宅も全て全壊されて、瓦礫と土砂の中に

埋まってしまったそうです。


(新作のsdgs巾着ポーチ)

布ぬりえワークショップでお見えします。



今は中能登に避難されて、前を向いて進んでいらっしゃるご様子です。


さて、仏具米袋、


昔はお葬式やご法事など、お米を入れて持参する袋として使っていた。

爺様のお葬式の時には蟻の行列のようにたくさんの人々が仏具米袋を下げて細い山道を上がってきてくれた。


祖母が赤い布を使って、中学生に上がる私に小ぶりな仏具米袋を作ってくれて、長くお弁当入れとして使っていた。

人生初のパッチワークとの出会いは、奥能登の人々の暮らしの中から生まれた仏具米袋であった。


巾着の紐を通す部分の作り方が、もう、記憶になくて、実物を手に入れたいと思っていた。

再現したいと考えていた。


輪島塗も、能登酒も大変な被害を受けた。

仏具米袋は再現できるのだろうか?