前回の続きになります。
子育ての初めての冬は灰色の空の下で
どこにも行けず、明治の大舅と大姑の
ご機嫌を伺いながら、過ごす日々でした。
楽しみは、一月に一度、
ご近所の奥様が届けてくれる
ベビーエイジという赤ちゃんの月刊誌。
初めての子育てという事で、
何もわからず、
大正や昭和初期の子育てを押し付けられ、
当惑することばかりの日々に、
ベビーエイジがなければ、生きていけないほどの
切羽詰まった心情でした。
こんなに真剣に読んだ本は無い‼️というくらいに、
毎日毎夜、読みほどき、
付録のうんち💩の図鑑を見ては照らし合わせ、
離乳食のメニューを勉強しました。
人生で、バイブルがあったとすれば、
私にはベビーエイジでした。
そして、そのバイブルを、
毎月届けてくれた奥様こそ、
あの、優しい、
本屋のおばちゃんです。
まさかの、お嫁に行った町のご近所にお住まいで、
私を覚えていてくれて、
赤ちゃんをつれて、里帰りをしたすぐから
毎月ベビーエイジを1年間届けてくれたのです。
2人目の出産の時には、
自分の為のお洒落な雑誌を選んでね♪
との心遣いで、
MOREを1年間届けていただきました。
毎月、本を届けてくださる時に、
どうしてる?と声をかけてくれて、
赤ちゃんも見て貰って、
そんなひと時が宝物でした。
今でも忘れられない、出産祝い🎁です。
おばちゃん、最近お顔を見ないけど、
どうしていますか?
娘達の子供の頃を思い出す布です。