音の絆。 | 音の破片

音の破片

音楽(ライブ)好き人間の、右脳的ブログ。

タイトルにすると大変ダサイ感じになるのだがw

 

ここ1ヶ月くらいで、それはもう大変なペースでライブに行っている。

11/1から現在まで数えて、16本w

しかも途中、長野や神戸まで行った。

どれもいちいち感想を書いてアップしたいのですが、全然時間が足りませんでしたすいません。

 

ここでは何度も書いているが、

社会人が平日、仕事を終わらせてライブハウスに向かうのは、それはもう本当に骨が折れる。

大きなバンドのアリーナツアーなどは週末開催が多いので、朝ゆっくり起きて会場に向かうことができるが、平日はそうも行かない事が多い。

 

大抵のひとは仕事を定時、もしくはちょい早めに切り上げて会場ダッシュだろう。

私の場合、仕事上着替えないと行けないのでいったん家に戻り、着替え、メイクを多少直して行くのでちょっと手間がかかる。

そして、こういうとき大抵仕事は定時に終わらないよねw

翌日へ仕事を残して分単位で時間を切り詰め、時には朝早めに来たり、昼食を抜いたりして夜への時間を稼ぐ。

 

で。

なんでここまでやるのかって言ったら、

まあ、ライブ好きなんで。で終わってしまうのですが、

 

「音の絆」

というものを信じていたりするからだ。

それは時にとても強靱で、時にとても淡く脆くて、簡単には手に入らない。

 

1回や2回、そのアーティストを見ただけではわからない。

音を通じた、なにか同士のような仲間のような、絆なんだけど。

言葉では伝えにくいんですが、アーティストがライブで放ってきた音で、なんとなく、

ああ、フロアを信用してくれてるんじゃないかと思う瞬間がある。

 

以前、まったく知らないバンドのライブを見てたときに

ふと、(おそらく)ファンの女の子の1人に目が行った。

とても嬉しそうな、輝いた笑顔でステージに手を伸ばす、彼女のほうに、

ステージからの音がちゃんと届いていたのが見えた気がした。

そんな瞬間を目の当たりにして、全然知らんバンドだけど、えらく感動してしまったことがある。

 

今ではそのバンド名すら思い出せないけどw

でも、あの光景だけははっきりと思い出せるんだ。

 

多分あれが音の絆で、

アーティスト側もファンも、信頼している証拠だったのだろう。

 

きっと、今も、あの瞬間を探しに私はライブへ行くんだろうな。

 

多分簡単には見つからない。

会場の雰囲気、そのときにいるオーディエンス、その場にいる人たちの心象やアーティストのコンディション。

全部の条件が、よくわからんけど、なんかぴったりはまった時に、きっと見られるんだと思う。

 

真夜中の虹とか、流れ星とか、彗星とか、きっとそんな感じに似ている。

見られるとき、見られる人には、きっとみえる。

 

いや、分かってますよ。

現実、アーティストとファンの間で成立しているのはお金の関係だけだとww

CDだの物販だの、ライブ動員でファンを増やすことでアーティスト自身も大きくなることは分かってます。

ライブのたびにアーティストとお話したいがために物販で何か買ってるファンを見ると、あれが正しいんだろうなあ、と思います。

まあ、あれも絆の形なんでしょうけど。

 

手の中で情報が、音楽が溢れて、

誰とも共有しなくても、自分の好きなアーティストが見つかるし、誰とも会わないで音楽は楽しめるけれど、

 

ライブハウスで、生身の人間が目の前で渾身の音を出してて、それに触れてみるのもいいんじゃないかな。と。

そんなアナログなインプットの中で、

自分の言葉ではうまく証明できない、検索してもわからない、

なにか、形のない、目に見えない熱いもので

フロアとステージが繋がっていて欲しいなあ、と思います。今でも。

 

まあ、アナログ人間なんでこう思っちゃうのもしょうがないですね。