今読んでいる共感の本によると、
集団心理の怖さがわかる。
いくら自分だけは正しい行動をしようとしても、
自分の周囲が全員まちがった行動をしていると、
ひとりだけで正そうとする気持ちがなえる。
良くも悪くも周囲に合わせたくなるのが、
社会心理というものらしい。
だから、ヒトラーのような強いリーダーが
全体をひっぱっていくとき、
止めようにも、多勢に無勢になる面がある。
人間だから、しょうがないのか?
だから、戦争にもなってしまうのか?
仕方のないことなのだろうか?
しかし、ここで救いになるのが、
たった一人の勇気ある正しい行動が、
他の人々の心を揺り動かし、
全員みぎならえの心理を突き崩すらしい。
よって、戦時中、日本軍が、
戦争を反対する有識者を
危険分子として拘束し、
全体から隠す手段に出たのは、
理にかなっている。
一人でも「危険分子」を野放しにしていると、
せっかくの全体のマインドコントロールを
解かれる危険があるからだ。
逆に言えば、どんなにちっぽけな勇気でも、
周囲に働きかけることは可能ということだ。
だから、ちっぽけな私だけど、
消えそうになりそうな勇気を
忘れないで持っていたいと思う。
もちろん、必要以上にめだたなくてもいい。
必要以上に危険に身をさらさなくてもいい。
「あの王様、裸に見えるけどなあ」と
ぽつりとつぶやくだけでもいい。
で、今は、勇気あるつぶやきが、
ツイッターとして、すぐ拡散するようになった。
なんとまあ、本当にいい時代になったね~。
というわけで、
全体のマインドコントロールは、もう無理だと思う。
もちろん、そのつぶやきを受け入れるかどうかは、
それぞれが問われることになるのであろうけども。
とにかくもう、
誰かの言うとおりに流されるままではなく、
それこそ、ひとりひとりが、
自分の生き方を考える、新しい時代がきたんだね。