今読んでいる本に、
「和して同ぜず」という言葉が出てきた。
今までの自分は、
「和せず同ぜず」だったように思う。
「同ぜず」=「同じようにしない」というより、
元々、同じではなかった。
子どもの頃から、周囲の人と価値観が違い、
変人扱いされたりいじめられたりするので、
人とお付き合いするのが本当に苦痛だった。
価値観や考え方が違う場合、
お互いが相手を受け入れられないのだから、
仲良くすることなんて出来るわけがない、
仲良くすること自体、意味がない。
私は、集団から退いた。
けれども、
たとえ生き方、考え方、価値観などが違っても、
仲良くすることは可能らしい
ということがわかってきた。
それに、「いつも仲良くお手手つないで」だけが
和ではない、ということもわかってきた。
本当の和というのは、
相手の存在を丸ごと認める、ということ。
無理に手をつながなくたって、良い。
かかわらなくたって、良い。
相手をおびやかすことさえしなければ。
和とは、共存。
「(考え方などは)同じではないが、
和は出来る」と、思えるようになった。
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自分と違うというだけで、すぐ毛嫌いしたり。
都合が悪いというだけで、排除したり。
けれども、向こう側も一生懸命生きている。
向こう側を尊重しなければ、
こちら側も尊重してもらえるわけがない。
「本当の和とは何か」がわかったとき、
すべての戦争は終わるだろう。
大和魂(=大きな和がわかる魂)を持つ日本人が、
それを世界に発言するべきだと思う。
力のある人の発言や多数意見に
「同じる」ことばかりするのは、もうやめよう。
「同」じゃなくて良いんだ。「和」の方が大切。
向こう側の意見も、もっともだ。
自分の意見も、もっともだ。
それを認めあえるのが、「和」。
お互いが勝者になる道は必ずある、と思う。
私にとっての最終目標は、「同ぜずとも和する」。