ラオスに住んでいると、子供がよく働いているなと思います。

これは、学校に行かずに仕事をしているという意味ではなく、家族・親戚のお手伝いをよくしているということです。



夫は よく、小さなことを何でも子供にやらせます。

例えば

郊外に遊びに行って、少し遠くに停めてある 車から荷物を持ってきて とか。

近くにいるわけでもないけれど、子供達に 電気や扇風機をつけて(消して)、や あれ とって、他にも 裏の家に住んでいるおばちゃんを呼んできて、などなど。


それに、兄弟姉妹の上の子に下の子の面倒を見させます。


私が近くにいるんだから 私がやるよ と言うと、ママ(私)は やっちゃだめバツレッド子供にやらせるんだから! と なります。

そうやって、子供を教育(しつけ)しているんだと思います。

 

また、夫の友人宅に泊まらせてもらう事になったときのこと。

その家の女の子(8歳くらい)が、親から支持されることなく自らの行動で、私たち夫婦の寝具を用意してくれました。

その女の子 一人で、マット、布団、蚊帳にいたるまで全て整えようとしていて、悪いから私が手伝おうとしたら、ビックリされました。

普段から一人で家の事をやっていたのか、大人である私が手伝うなんて!という驚きだったようです。

 

こういう事を見ていると、こっちの子供たち 偉いなぁ…と感心します。

 

 

 

日本の場合は お母さん(ママ)の負担が大きすぎる! と 言う方がいますが…

私も その通りだと思います。

ワーママ、ワンオペで、お弁当作りやお風呂入れて…ママが一人で家族の為に全部やってあげる、ママが家族を作っている というイメージ。

近年では「イクメン」という言葉ができるぐらい、もとはメンズが家事や育児をしなかったことが うかがえます。

2020年代の現代でもなお、家事育児にノータッチのパパさんたちは 多くいるそうで。

日本ママさん、大変だと思います。


私が生まれたデンマークでは

家族という場は、(ママ職場ではなく) 家族が皆で協力して作る場だ

という考え方だったので、日本のママさんたちには負担が多すぎるという考えは常々思うところです。

 

 

ただ

 

上の様な ラオスの教育(育児)事情は

デンマークのような家族協力型のようで、そうでもないんです。



ラオスでは、親の飲み会やパーティーなどで、10歳くらいの男の子たちは 大人のビール瓶ケースを運ぶ手伝いをしています。

重いケースを一生懸命 あっちへこっちへ、重労働ですよ。

子供が飲まない 大人の飲物を子供に運ばせるのは、いかがなものか。

 

夫が友人とビール飲む時

グラス持ってきて / お皿持ってきて お箸持ってきて / 氷持ってきて

親の娯楽の為に 子供を利用しているだけの様に見えます。

しかも 大声+強めの口調で命令しているので、絶対服従感が否めない。。

 

以前、自分の意見がないと書きましたが


社会主義:上の者が下の者に指示命令して、下の者はこれに従うだけ。

下の者は、自分の意見を持つことはなく(逆らうことなく) 受けた指示命令を全うするだけ。

 

こういう主義が、家庭の中でも守られているんだなと 思います。




私としては

家族・家庭という場は

命令服従という上下関係ではなく 家族 の一員として 協力体制 をとるべきだと

かつ、何でも相談合える場であるべきだと


そういう教育観でありたいと思うので


今のところ、ラオス人の教育観には 賛同できません。


これらも、社会主義によるものなのか

発展途上によるものなのか

教育の遅れによるものなのか


ラオスという国が 少しずつでも発展していくことで、教育観も変化するのか…


わかりません。




私がラオスに住んでいる間は、見守っていくことになる


ラオス人の教育観、でした。