GBB EPIC STAR の日本仕様と、アメリカ仕様 | 元キャロウェイスタッフ店長のブログ

GBB EPIC STAR の日本仕様と、アメリカ仕様

立て続けで、今更な内容ですが、一応書いておきます。

GBB EPIC STAR には、日本モデルと、海外モデルがあります。

海外モデルのSTARは、サブゼロと同じくアジャスタブル機構がありますので、自分に合ったセッティングに出来ます。

サブゼロと、STARでは、STARのが簡単ですから、STARにアジャスタブル機構を搭載した方が良かったのでは?
と、思われがちですが、ちゃんと理由があります。

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見慣れないフォルムですね(笑
日本と違って、標準バランスは、D3です。
少し重めのヘッドですね(^_^)

さ、これが重要なんです。

シャフト先端のアジャスタブルのソケット部分。
ここだけで10数グラムの重さがあります。
それを装着させる為の装着部分のソケット部、この部分の重量がもったいないんです。
折角、重心の深さ、慣性モーメントなど、歴代最大値を得たのに、ソケット部分に重量を持っていかれてしまうんです。

折角のシステムの恩恵を日本モデルには反映したかったので、カチャカチャモデルではなく、ワンピースモデルとして、日本仕様になったとの事。

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USモデルにあるアジャスタブル部の重量。
日本モデルでは、アジャスタブル機構のウェイトを必要としない為、そのウェイトをヘッド内部にバランス良く配分されているので、さらなる低重心化による高弾道、そして歴代最高慣性モーメントを体感出来るクラブに仕上がっています。

この日本の決断が、ワンピースモデルのSTARがビギナーからエキスパートまでが扱えるヘッドになった理由なんですね(^_^)

しかも、STARでは、インナーウェイトを表に出し、スライドさせる事で、つかまりやすくしたり、つかまりにくくしたりと、STARは黙っていても高弾道仕様ですから、慣性モーメント以外にも左右の安定性が加わる事で、トータルでの安定性を得る事が出来るんです。

カチャカチャ仕様だと、日本仕様のSTARのような高弾道が得られなかったかもしれないので、サブゼロのフィーリングと近い、少し難しい感じが出てしまってたかもしれませんね。

ではサブゼロにはなぜアジャスタブル機構があるのか?

サブゼロは、STARと違い、アベレージからエキスパートをターゲットにしているので、ある程度方向性に自信があるゴルファー向けです。
でないと、STARをハードヒッターなどが打つと、スピン量が半端なくなるので、テンプラのような球が出てしまうのです。

歴代作のグラビティコアの経験から、スピン量を減らし、更にウェイトコントロールで重量深度を調整する事で、理想の弾道に調整、そして歴代最大の慣性モーメントで左右にブレない直進性を得る事が出来るんです。
STARには負けるかもしれませんが、カチャカチャ仕様にしても、歴代最大の慣性モーメントを得ているサブゼロなので、あえてアジャスタブル機構にしたようです。

松🌋プロが平均飛距離を10ヤード以上も伸ばしているのはこの様な構造が効果を発揮してるからだという事です。

石川プロはテスト動画で、激辛測定のトラックマン使って320ヤード近く飛ばしてましたね(T_T)

人間の平均的な飛距離は、物理的に決まってると思っています。
飛距離アップには道具しかない時代、ゴルフギアの製造ルール内での飛距離アップは頭打ちだと思ってました。
飛距離アップにはシャフトか、あとはプレーヤースキルかなぁ…とか。
10ヤード伸ばすのが至難の技の時代に、ギアの構造で飛距離を伸ばす事が出来るとしたら凄い事です(^_^)

今年の男女のツアーでも使用プロの勝率も気になる所ですね(^_^)