ざっくりと三宝印(さんぽういん)について説明しています。

三宝印とは、
仏教における三つの根本的な理念。

これらを説いていない教えは仏教ではない。
これらを説いている教えが、仏教である。
その印となる3つの教えのことを指します。

その3つとは、
・諸行無常(しょぎょうむじょう)
・諸法無我(しょほうむが)
・一切皆苦(いっさいかいく)
です。

諸行無常とは、
この世のすべては変化するもの。
変化しないものは何一つなく、
仕事も、家族も、自分の肉体も精神でさえも、
何もかもが変化していくものだ。
と言う意味。

諸法無我とは、
この世のすべては実態が無い。
あると思っているのはすべて幻想に過ぎない。
例えば、
”車”と言うものは存在しない。
ハンドル、タイヤ、ドア、窓、エンジンなどの
集合体のことを仮に、”車”と呼んでいるだけである。
それらをバラバラにしてしまえば、そこに”車”は存在しなくなる。
この法則はこの世のすべてに当てはまる。
つまり、
あなたも今は因縁が和合していることで、
”あなた”と言う存在があるように見えているが、
因縁が解けてしまえば、”あなた”は存在しなくなるのである。

一切皆苦とは、
この世のすべては虚しいものであり、
その空虚に何かを求めている以上、
人はいつまでも苦しみから逃れる事は出来ない。
と言う意味。