前回の記事の続きです。
孤独感にはある種の公式の様なものがあります。
実際に承認されている度合い ÷ 求めている承認の度合い = 孤独感指数
です。
私達人間には承認欲求と呼ばれるものがあります。
・誰かから称賛されたい。
・「あなたが必要です。」と言ってもらいたい。
と言う欲求があるのです。
これを原動力として人は頑張る事が出来ます。
しかし、
頑張る事で同時に、
「これだけ頑張ったのだからもっと認めて!」
と言う欲求が高まり、
いつまでも満たされないと言う状態に陥るのです。
「私はこれだけ頑張ったのだから、もっと給料をもらえるはず。」
「私はこんなに尽くしているのだから、もっと愛してもらえるはず。」
と、
認めて欲しい欲求は高まる一方です。
そしてそれが満たされないと怒りが湧く。
頑張る → 承認欲求が高まる → 認められない → 怒る →
もっと頑張る → 更に承認欲求が高まる ・・・
と言う
負の無限ループに陥るのです。
では、
他者からの見返りを期待せずに
他者貢献をすれば良いのでしょうか?
他者からの承認を求めるのでは無く、
自らを承認してあげれば
孤独感は感じないのでしょうか?
これは正しい部分もありますが、
そうとも限らない場合もあります。
実際にやってみれば分かります。
ボランティアを10日間、
例えば、
ごみ拾いなどを10日間、
誰にも見られない時間を選んで行ってみて下さい。
これによって、
”他者からの見返りを期待しない貢献”が
出来ると仮定します。
この場合、
一時は自己満足に浸れますが、
更にそれを続けていくと、
どこかで虚しさとか寂しさを感じるはずです。
何故でしょう?
何故、一時は満足できるのに、
やがて不満足に変わるのでしょう?
”100のゴミ拾いをして、100の称賛を自分にする”
先の公式に当てはめれば、
孤独感指数は基準値の”1”になり、孤独は感じないはずです。
でも、実際は、
孤独感を感じてしまうのです。
なぜか?
その答えは、
そこに自らの成長が無いから
です。
ずっと同じ事をしているだけで、
自分が成長している実感が無いから、
いつしか不満足を感じてしまうのです。
その理由は、
同じ行動を取り続けているだけでは、
”実際に承認されている度合い”(自分が自分を認めてあげる度合い)
が下がっていき、
”求めている承認の度合い”(自分が求めるもの)
が上がっていってしまうからなのです。
これは、
”ゴミ拾いは素晴らしい事ではあるけれど、
でもそれを100するだけの人間で終わりたくない”
と、自己成長を促している合図なのです。
ここまでくれば、
私達が何に対し、孤独感を感じているのか?
その正体が掴めます。
人は、他者からの承認を求めている訳ではないのです。
自分自身を承認する事を求めている訳でもない。
人は皆、自分に対し”成長”を求めているのです。
それを無視して怠け、自惚れているから・・・、
そしてそれを
「他者が承認してくれないからだ」
と他人のせいにしているから、
最終的に人は皆、
孤独感を感じるようになってしまうのです。
”自分自身の確かな成長”
を実感できてさえいれば、
人は孤独感を感じないのです。
近年、老人の
鬱、認知症、奇怪な行動などが、
問題視されているそうです。
その理由がここにあります。
自分自身の心を成長させる学習や訓練を怠った為に、
孤独感指数がとても悪い数値になってしまい、
鬱や認知症になったり、奇怪な行動を取る老人が増えているのです。
他者からの承認ばかり求め、
それが満たされないと言って、
孤独感を感じ続けている老人。
それは本当は、
自己成長から目を背けてきた結果なのです。
悪因悪果、悪因苦果なのです。
あなたが悪果を受けたくないと思っているのであれば、
成長し続けなくてはなりません。
つまり人は、
死ぬまで成長し続けることから
目を背ける訳にはいかない生き物
なのです。
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