孤独とは、一人ぼっちである事。

孤独感とは、一人ぼっちだと感じる事。

 

”孤独”も問題ではありますが、

どちらかと言えば

”孤独感”の方が問題です。

 

孤独感にはある種の公式の様なものがあります。

 

実際に承認されている度合い ÷ 求めている承認の度合い = 孤独感指数

 

仏教の言葉でこれを言い換えるなら、

 

業 ÷ 我 = 孤独感指数

と言う事になります。

 

業とは、あなたが反射的に取ってしまう言動の事。

我とは、あなたが「こうあるはず」と思っている言動の事。

 

例えば、

「子育ては怒らずに行いたい。」

と頭では分かっている事が、”我”。

 

あなたの想い描く理想像が、我です。

 

それに対し、

実際には怒ってしまう

と言うのが”業”。

 

理想通りにはいかないのがこの世の常。

 

ですから、

この様に頭で分かっている事が出来ない場合、

孤独感指数が悪くなってしまうのです。

 

人は自分が役に立っていないと感じた時、

無力感を味わいます。

 

この無力感が、孤独感に直結するのです。

 

「この家族の中で私は役に立っていないのではないか?」

と思ってしまったら、

家族から孤立した感じを受けるのです。

 

だから、

無力感と孤独感はほぼ同義語なのです。

 

 

前回の記事では、

孤独感を解消するには、

分子(業)の数値を上げるか、

あるいは、

分母(我)の数値を下げれば良い

とお話ししました。

 

つまりこの例の場合、

アンガーマネジメントを学ぶなどして、

怒らないあなたに変わっていくか、

あるいは、

「私はまだまだ未熟な母親」

と心底納得するかです。

 

 

今現在の孤独感指数が

以下の様な場合を想定して考えてみましょう。

 

まったく怒らずに子育てできた場合が100点だとして、

実際には怒ってしまう訳ですから、10点しかないとします。

 

この場合、

業 ÷ 我 = 孤独感指数

の公式に当てはめると、

10 ÷ 100 = 0.1になります。

 

1以上であれば、孤独感は感じない。

1以下だと、孤独感を感じます。

(”孤独感を感じる”は二重表現で日本語としては適切ではありませんが、

 あえてこう言う言い方をしています。)

 

この場合、孤独感指数0.1ですから、

孤独感を感じているのです。

 

 

アンガーマネージメントを学ぶなどして

まったく怒らなくなれば、

100 ÷ 100 = 1になり、

孤独感は解消されます。

 

理論的にはこうして孤独感を解消できるのですが、

実際にはそう簡単にいきません。

 

アンガーマネージメントをちょっとやそっと学んでも、

怒り業を言うのはそう簡単に収まらないのです。

時間をかける必要があります。

 

また厄介な事に、

「アンガーマネージメントを学べば理想の母になれる。」

と言う想いが、我を強めてしまうのです。

 

ですから学べば学ぶほど、

孤独感指数が悪くなってしまうと言う事も考えられます。

 

「私はアンガーマネージメントを学んで少しは怒らなくなった。

 でも、子供達は一向に言う事を聞いてくれない。

 おかしい・・。なんで?」

と思うようになり、逆に孤独感を強めてしまうのです。

 

我、つまり、

”求めている承認の度合い”が高まってしまうので、

こう言う事になるのです。

 

100 ÷ 1500 = 0.066・・

 

と前より悪い数値になる、

つまり前より孤独感を強く感じてしまうのです。

 

これが、

現実レベルで孤独感を解消する難しさです。

 

また後日続きを書いていこうと思います。