孤独とは、一人ぼっちである事。

自分の周囲に人が居ない事です。

 

孤独感とは、一人ぼっちだと感じる事。

自分の周囲に人が居ようが居まいが関係なく感じるもの。

 

例えば、

学校に行けばクラスメイトがたくさん居ます。

でも、その中でも孤独感を感じる人が居ます。

 

ママ友と定期的にお茶会をしていても、

何か通じ合っている気がせず、

とりあえずその場にいるだけで、

心では孤独感を感じているという事もあるでしょう。

 

 

このように、

孤独とは、物理的に一人か、一人じゃないか?

と言う事を表すのに対し、

孤独感とは、精神的に満たされているか否か?

と言う事を表しているのです。

 

 

”孤独”も確かに問題ではありますが、

どちらかと言えば

”孤独感”の方が問題です。

 

彼(彼女)といるのに孤独感を感じる。

家族と居るのに孤独感を感じる。

友人と遊んでいるのに孤独感を感じる。

 

満たされた時代に生きる私達、現代人にとっては、

これらの方が大きな問題なのです。

 

 

孤独感にはある種の公式の様なものがあります。

 

実際に承認されている度合い ÷ 求めている承認の度合い = 孤独感指数

 

これは、私が勝手に考えた公式で、

意味としては、こう言う事です。

(心理学には同じような内容の公式があるようですが、

 使用している言葉が、私独自と言う意味です。)

 

 

”実際に承認されている度合い”、

例えば、

会社で役職についている、

学級委員長である、

友達から頼られる、

多くの人に信頼されている。

などがそれに当たります。

 

これに対し、

”求めている承認の度合い”とは、

「私は部長になれるはずだ。もっと会社は私を評価すべきだ。」

「なんであいつが学級委員長なんだ?なぜ僕じゃないんだ?」

「なんで僕は友達が少ないんだろう。もっと多くて良いはずだ。」

「なんでみんな私を頼ってくれないんだろう?もっと頼って!」

と言った、

”私はこれくらい承認されるべきだ”と言った想いの事。

 

これらを数値化して、割り算すると、

孤独感指数と言っているものが分かります。

 

”会社で役職についていない”

この事実を1と言う数値にする。

「私は部長になれるはずだ。もっと会社は私を評価すべきだ。」

この想いを10と言う数値にする。

 

すると、

1 ÷ 10 = 0.1

と言う結果になります。

 

この、0.1と言う数値が、孤独感指数の値です。

 

孤独感指数が、1に満たない場合、

人は孤独を感じ、

1以上あれば、承認欲求が満たされて幸福感を感じます。

 

 

友達が10人いる人が、

「友達が100人欲しい。」と思っていれば、

10 ÷ 100 = 0.1で、孤独感を感じます。

 

でも、

友達が10人いる人が、

「友達は一人居るだけで充分」と思っていれば、

10 ÷ 1 = 10で、孤独感は感じず、幸福感を感じるでしょう。

 

つまり、

孤独感を解消するには、

分母(求めているもの)を減らすか、

分子(実際にあるもの)を増やすかすれば良いのです。

 

実際には両方からアプローチをかけていくのが有効だと言われます。

 

つまり、

実際の友達の数を増やしつつ、

自分の「もっと友達が欲しい」と言う欲求を減らしていくのです。

 

そうする事で、

孤独感指数が1以上になっていきます。

 

理論的にはこれで孤独感は解消されますが、

問題は、

現実レベルでこの理論をどう実現していくか?

と言うところです。

 

この事について、

また後日続きを書いていこうと思います。