飛行機の中でまもなく着陸のアナウンスが入る。
少しずつ高度を下げていく飛行機の窓から、これからしばらく過ごすことになるエチオピアを眺める。
なだらかな山山は緑に覆われ、畑の緑も美しいが、土色の土地がそこにパッチワークのようにまざっている。
今年は、雨季にも関わらず少雨で、南部では飢饉の危機に面しているとも聞く。
1980年代に悲惨な飢饉に襲われて、多くの犠牲者を出したエチオピア。
今年は、そんなことがないようにと祈らずにはいられない。
上空から見る限り、緑は茂り、干ばつの心配はないように思えたけど・・・・どうなのだろうか?
と思っているうちに、無事ランディング。
数年前に建築されたばかりというボレインターナショナル空港は、ガラス張りのおしゃれな空港。
入国審査の後、ベルトコンベヤーで流れてくる荷物を待つ横に、山のように詰まれた色とりどりの荷物の山。
さらには、その後方には、まだまださまざまなスーツケースやトランクなどが詰まれた小部屋がある。
「私の荷物は、無事私の手元に来るだろうか・・・・?」と不安になる。
ほとんどの人が荷物を手に出口に向かった数分後、本当に最期のひとつという感じで私の荷物も無事登場。
深呼吸をして出口に向かうと、数ヶ月前より日に焼け、ほんの少しふっくらした娘が笑顔で待っていた。
出口を出てすぐの場所に初日の宿「ヒルトン」のシャトルバスの受付があり、そうそうにバスでヒルトンへと向かう。
車の窓から眺める街は、ごみごみとしてなんと人の多いことか、それも働いているというよりたむろっている人がどうしてこんなに多いのか・・という印象だった。その人たちの後ろには、海岸にある海の家やその売店のようなイデタチの「スック」と呼ばれるさまざまな店が顔を覗かせていた。
交差点にかかると中古の車から排出される排気ガスで空気がよどみ、いやな臭いが漂ってくる。
車が泊まるとさっと物もらいの人が寄ってくる。
車は、ごみごみした街角から整備された道路へと走り、ホテルに着いた。
そこは、欧米や日本と変わらぬ空気が漂っていた。