いざ書き始めようとすると どうしても頭の中が

思い出と記憶でパンパンになっていて

なかなか思うようには書けないものです

 

今日はこの話を書こう、あ でもあの話にしようかな

この話とあの話は一緒に出来ないし

これを話すと話題が逸れちゃうから・・・

なんて色々思いながらいます

 

これを書いてるのは ついこの間までカールと散歩していた時間で

 

15年続いた習慣の中でも最も健康的で

最も犬好きに会う事の出来る

最も季節や自然を肌で感じられる

最も私の好きな時間でした

 

犬との散歩は 私の人生最高の習慣です

 

時々はカールとの別れを想像する事があって

もしも私の毎日に散歩の時間がなくなったら 

一体どうなっちゃうんだろうって不安に思っていました

そうなったら何をすればいいかが思いつかなくてとても怖くなりました

 

振り返ると15年はあっという間だったのに でも時間で考えたら結構長くて

そんなに急には生活を変えられないだろうと思っていました

 

毎日の習慣、何かを続けるって簡単そうでとても難しいです

 

そういえばこの前 毎晩ストレッチでもしてみようかと思って 

YouTubeを流してやり始めたのですが

やっぱり5日目にはやらなくなってしまいました

 

カールと散歩してる時はよく周りの人に毎日毎日大変だね〜って言われました

 

雨の日に準備してると めんどくさいって思ったりしない?って家族に聞かれたりも

 

言われてみると、大変とか面倒くさいとはあまり感じませんでした

あ、でも考えてるタイミングがなかったって感じですね

犬と暮らしてる方は もしかしたら皆さんそうかもしれません

 

だって散歩の時間になると急に立ち上がって

足をびーんっと伸ばし始めたりなんかして

 

私の顔を見て嬉しそうに、ちぎれんばかりにしっぽを振って

もう、今か今かってワクワクしながら

おめめキラキラで待っているんですもんね

 

それを見てたら面倒とか大変なんて思ってる暇もなくて

今日もケガしないで帰るぞって、誰かに会えるかな

この時間なら誰も居ないかな、雨降らないで欲しい、とか

そういう事しか考えられなくなります

 

私の場合 犬との散歩という習慣がなくなっても 代わりに何かを必死に探すとか

意気込むと もしかしたらダメなのかもしれません

 

自然に何かをスタートして、気づいたらこんなに経っちゃってたみたいな

そういう感じがいいのかもしれないなぁって

 

 

 

私がこれまでこの子達と過ごして思ったのは

一番嬉しいのは”散歩の時間”って事です

出会ってすぐにそう思いました

だからこれまでずっと散歩は楽しく!って思ってきました

 

散歩のスタイルは 年齢にあわせて少しづつ変えましたが

若い時はとにかくいっぱい走らせました

 

一度好きなように駆け回らせてみたら

まるで背中に羽でも生えたみたいに、それはもう楽しそうで

それから私は この子達を自由に出来そうな場所をかなり真剣に探しました

 

走る事の何がそんなに楽しいんだろって

見てるだけの時は分かりませんでした

 

ある日何となく この子達に声をかけてみたんです

 

「位置についてよーいどん!」

 

そして一緒に思いっきりダッシュしました

 

 

不思議でした 笑いが止まらなかったんです

 

 

走って走って 笑って笑って

ハアハア あ~疲れた〜って 肩で息をしながら

苦しいのに なぜかずっと笑っていました

 

 

ふと隣を見たら同じように

ハアハアしながら舌を出して笑っていました

 

楽しくて 気持ちいいなぁ〜って心底思いました

 

 

きっとその時 同じ気持ちだったと思います

まったく同じ気分だったと思うんです

 

ただ走る事がこんなに楽しいって教えてもらいました

 

私はどちらかと言うと走るのは苦手な方で

マラソン大会があるとどうやったら休めるかな、っていつも考えていたし 

走ったら笑っちゃうなんて人生初の経験でした

 

この子達と一緒に過ごす中で散歩以外にも幸せな時間が色々ありましたが

普段見られない生き生きとした姿が見られる事と、それを写真に撮りたくなって

いつの間にかその時間を私は一番楽しむようになっていきました

 

この子達はポーズもキメ顔も全部自然体でしたが

私の情熱はきっと伝わってた気がします

撮っている事も 撮られている事もきっと分かっていて

 

こんな風に写真を見返すと

シャッターの音まで聞き分けていたのかなって思ったりします

 

何故なら こんなに良い表情をしてくれているからです

 

 

ここ最近の一日の散歩の時間は 3回合わせて大体3時間ちょっとくらいでした

 

今 その時間はこの子達を想える時間になっています

こうしてブログに書くこの子達ひとりひとりを思い返す時間・・・

 

これならゆっくり続けられそうです、新たな習慣として

 

            

いま、こうして書いてる一行にも

この子達の記憶がひとつまたひとつと蘇って来ます

 

心はちゃんと覚えています

忘れてはいなかったんです

思い出そうとすると次から次へと

その日の記憶はまるで動画みたいに

頭の中で再生されていきます

 

忘れる筈がないですよね

一番大事な子ども達との宝物の日々を

 

今日は写真を見すぎたせいか

涙で曇ってよく見えなくなってきました

 

今日はここまでにしようかな、と思います

 

やすきち&モモ・カール 2009年 2才