※以下ネタバレです
梶さんが顔を歪ませ、慰めるように、私の肩をポンポンと叩いた。
西園寺
「リョウちゃん、事情知ってるの・・・?」
梶
「はい・・・コイツ鍵失くした直後に空き巣に入られてて」
西園寺
「なんですって!?どうして報告しないの!!」
「すみません!!・・・あまり、大事にしたくなくて」
西園寺
「まぁ・・・気持ちは分からなくもないけど・・・」
梶
「それで、犯人も見つかってないし、危ないだろうからって。いったん、部屋を引き払って今は俺のところに住まわせてます」
おお!堂々と言ったww
西園寺
「・・・あぁそうなの。・・・って、今なんていったアンタっ!?」
本部長が梶さんに詰め寄り、ネクタイを掴んだ。
梶
「先日から一緒に住んでます。もちろん俺は下心ありです」
ちょwwwwwwそこまで言うか(〃∇〃)
西園寺
「アンタ開き直って!!自分が何してるのか解ってるの!!そんなこと言って、どうなるかわかってるの?規則では社内の恋愛は・・・」
梶
「わかってますよ。俺は本気です。弱ってるコイツにつけこんで俺のほうに引きずり込んだ」
「梶さんっ!そんな言い方したら!!」
梶さんは私の口を掌で覆った。
反論ぐらいさせてほしくて、ぐっと彼を睨みあげるけど、彼の瞳がそれ以上何も言うなと言っている。
(それじゃ、梶さんが全部悪者になっちゃう・・・)
西園寺
「まったく、アナタたちはもうっ・・・」
本部長は溜息をつくと、梶さんのネクタイから手を離した。
西園寺
「とにかく事情はわかったわ・・・。社長には私の方からうまく言っておくから」
「本部長・・・」
西園寺
「誰も△△ちゃんがいい加減な付き合いをする子だんなて思ってないわ。それに、これは完全なプライベートだし。リョウちゃんのことは抜かして・・・ね」
梶
「当然でしょ」
西園寺
「・・・・・・」
梶
「なんすか・・・」
西園寺
「自重しなさいよ、ホント。私は、アンタたちに会社辞めて欲しくないんだから・・・」
本部長は梶さんの方をポンとたたくと、オフィスをあとにした。
残された私たちは言葉を口にすることもできずただただ俯いている。
梶
「・・・△△」
「は、はい・・・」
梶
「一先ず『ル・レーヴ』へ行くか」
私の頭に向かって伸びてきた梶さんの手が、ピタリと止まる、。
もぅ・・・とためらいの溜息をついて、その手を引っ込めた。
(梶さん・・・名前で呼ばなかった・・・)
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朝比奈
「先輩遅いですよー!!」
梶さんと『ル・レーヴ』に到着すると、外で待っていたのか、真っ先にヒナちゃんが駆け寄ってきた。
「ヒ、ヒナちゃん外で待ってたの!?こんなに冷えちゃって・・・」
朝比奈
「だってぇ・・・萩野さんが2人が来ないと話しは聞きませんの一点張りなんですからぁ」
梶
「わりぃわりぃ。俺がうっかり作業し忘れてたのがあったからよ。手伝ってもらってた」
朝比奈
「えぇ!!?だったらちゃんと連絡してくださいよぉ・・・・・・」
なんだろ、この子には言われたくないなwwwヽ(;´ω`)ノ
頬を膨らませててムッとするヒナちゃんに、梶さんは背を丸め両手を合わせると何度も申し訳なさそうに詫びた。
久流
「いい加減早く入ったらどうですか」
梶
「お、カオルちゃんも待たせて悪かったな」
久流
「・・・・・・」
梶
「な、なんだよ・・・その胡乱げな疑いの眼差しは・・・」
久流
「何があったか知りませんけれど、嘘をつくならもうちょっと念入りに打ち合わせされてください」
カオルちゃん、さすがっ!!( ̄□ ̄;)!!
梶
「は?」
久流
「△△さん、目が泳ぎすぎです」
おいいい、ヒロイン!!
いきなり久流さんから私の名前が飛び出して、心臓がバクバク音を立てた。
何か言い訳を・・・とあわあわ、していると、久流さんは私をちらりと見るだけで、そのまま店内に戻っていった。
梶
「ありゃ・・・、あいつ余計なことを・・・」
「えっと、あの・・・すみません・・・」
梶
「いや、お前が謝る必要は・・・」
朝比奈
「私にはもっと謝る必要があるんじゃないですかぁ?」
梶
「っと、風邪引いちまうな。とっとと入るぞ2人とも」
朝比奈
「ちょっと!!押さないで下さいよ~!」
梶さんに半ば強引に背を押され、みんなで店内に入っていった。
店内に入ると、萩野さんが笑顔で出迎えてくれた。
テーブルには私たちが席に着くのに合わせ緑茶が振る舞われた。
萩野
「外は寒かったでしょう。一先ずはおちゃでも召し上がって一息・・・」
「いえ、こちらの勝手で遅い時間になってしまいましたので、早速本題に」
萩野
「何かあったのですか?」
「え?」
萩野さんは、ニッコリとほほ笑んでいるけど、その・・・笑顔に身構えてしまう。
ごまかせない雰囲気というのはこういうものかもしれない。
萩野
「以前お会いしたときより険しい雰囲気ですので」
「そ、そんなことは・・・」
萩野
「そうですか?ごまかさないでくださいね」
梶
「まぁ、まぁ、萩野さん、女はどうしても険しくなるとき・・・あるじゃないですか。それですよ、それ」
なんてフォローの仕方だよwΣ(・ω・;|||
梶さんはニヤニヤしながら席につく。
なんだろうと首を傾げていると、向かいに座った久流さんがため息をついた。
久流
「デリカシーないですよ梶さん」
梶
「カオルちゃんそういうけどな。ちゃんと察してやんねぇとダメだぞ男としては」
萩野
「でも口にしてはだめですね。セクハラと訴えられてもいいレベルです。まぁお察しできなかった私もまだまだですね」
男性陣の意味深な会話に、ますます首を傾げる。
鈍感すぎだろヽ((◎д◎ ))ゝ
朝比奈
「ちょっと、みんな失礼ですよ!!」
「え、あ・・・何か失礼なこと言ってた?」
朝比奈
「も~!先輩何言って・・・」
むっとするヒナちゃんに肩をすくめて鞄から資料を取り出した。
「遅れてきちゃったから、早くやらないと、ね?」
萩野
「確かに遅い時間ですし。若いお嬢さんたちは早くお家に帰って頂かないといけませんね。最近この周辺物騒なようなので」
朝比奈
「何かあったんですか?」
萩野
「最近周辺で女性を襲う事件が頻発しているようでして・・・」
萩野さんは席に着くと、小さくため息をついた。
空き巣に、襲うような事件だなんて・・・最近物騒にもほどがある。
今日会社に送られてきたあの怪メール・・・。
あのメールだけで、事態が治まるとも思えず、なんだか不安がこみあげてくる。
(怪メールの件、どうなったんだろう)
コツン
「え?」
頭を小突かれて、思わず顔をあげると梶さんが笑っていた。
梶
「顔に出てるぞ。メールのこと考えてただろ。気にしてもしょうがないだろ。根も葉もねぇ内容なんて、噂もなんとやらでお前に影響しないさ」
「そうでしょうか・・・」
梶
「大丈夫だ。悪いことしてないんだし。毅然とした態度をとってろよな。今はとにかく企画進めることだけ考えようぜ」
梶さんに「大丈夫」と言われると、自然と安心感が広がる。
コクリと頷くと、私の背中をポンポンと叩いて落ち着かせてくれる。
ホッとして彼に笑いかけると、ちょっとだけ顔を赤くして、正面を見据えた。
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梶さん、頼りになる~((>д<))
惚れるw
