恋人は専属SP 一柳昴【総選挙特別ストーリー】1話(前編) | awesome

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好きなことを適当に綴っています。

※以下ネタバレです



午後の講義が終わったあと、私は官邸のSPルームにきていた。
昴さんの仕事が終わってから、次のお休みの予定を立てるために一緒に帰る予定だった。


そら「いいなー、昴さん。なおちゃんとプチ旅行ですか?」

昴「久しぶりに3日間連続の休みがとれたんだよ。
  温泉とかもいいよな。…な?なお」

なお「はい。前に温泉に行ったのは桂木班の慰安旅行の時でしたね。
    楽しかったですよね」

海司「旅行は大勢で行った方が楽しいんじゃないっスか?
    どうせなら、みんなの休みを合わせて…
 
「ばーか。二人っきりの旅行を邪魔させるかよ」

昴さんが私の肩を抱き寄せる。


瑞貴「それじゃあ、お土産くらい期待してもいいですか?」

なお「はい。おいしそうなお菓子とか、
    ご当地名物とか探しておきますね」

桂木「昴、休暇中とはいえ、羽目を外し過ぎるなよ」

昴「言われなくても、わかってますよ」

そら「いいなぁ~、恋人と二人きりで旅行とか…。
   癒されるよな~…」

瑞貴「そらさんの場合、羽目外しすぎて何か問題の一つや二つ起こしそうですけどね」

海司「それか、酔って朝まで爆睡コースっすね」

そら「お前らなぁ…。
   そうそう、なおちゃん、温泉だったらこの雑誌に…」


そらさんが旅行特集の載っている雑誌をテーブルにのせると、SPルームのドアがノックされた。


石神・後藤
「失礼します」

入ってきたのは公安の石神さんと後藤さんだった。


昴「お前らがSPルームにくるなんて、めずらしいな」

石神「桂木さんに届ける書類があってな。
    桂木さん、こちらをお願いします」

桂木「わざわざ、寄ってもらって悪かったな」

石神「いえ、私たちも官邸に用事がありましたから」


そら「あ、なーんか引っ掛かると思ったら、そうだ!」

そらさんが石神さんと後藤さんの顔を見て、ぽんっと手を叩いた。


桂木「石神と後藤に用事でもあるのか?」

そら「いや、そーじゃなくて、知ってます?
   警察庁&警視庁合同イイ男ランキング、
   略してKKM選挙!」

なお「略してKKMって…Kは警察庁と警視庁ですよね…?Mは…」
瑞貴「メンズじゃないですか?」
なお「あ、なるほど」

そら「そうそう、瑞貴、正解。
   婦警さんの間で行われてた警察庁と警視庁の
   イイ男ランキングがこの間、発表されたんですよ」

桂木「そら…お前、そーいう情報をどこで手に入れてくるんだ?」

そら「トクベツな情報網があるんですよ。オレくらいモテモテになると…」

「へぇ…ってことは、当然、ランキング1位はお前だったんだろ?」
 って、ホントは自分が1位だって分かってるくせに( ´艸`)

そら「…これだから、昴さんは…」

ニヤリと笑った昴さんをそらさんがブスっとした顔で見つめる。


石神「まったく、くだらないな。
    第一、どうして私達の顔を見て、そんなことを思い出すんだ」

そら「言いたくないけど…
   そのランキング第一位が昴さんで、
   二位が後藤だったんだよ
 私はこの二人に順位をつけがたい顔文字←聞いてねー

海司「それじゃ、人気ツートップがここにいるってことっスか」

後藤「…興味ないな」

「はは、負け惜しみか?ま、オレが後藤に負けるワケねーな」

後藤「フン。お前みたいに年がら年中へらへらしていれば、
    女の機嫌もとれるだろう」

「は?だれが女の機嫌をとってるって?
  オレはフツーにしてるだけだっつの」


いい加減みんな慣れてきたのか、昴さんと後藤さんの口論を気にも留めていない。

なお「あの、お二人とも…」

後藤「なお、こんな軽薄な男はやめておけ」

なお「えっ」

後藤さんが私を振り返る。
すると、昴さんが私の手をひいて肩を抱き寄せた。


昴「こんな男がいいんだよ、なおは。な?」
 んー、後藤さんもいいんだよな顔文字
 


A:はい
B:そうでもない
C:恥ずかしいです


なお「は、はい…」

そら「あーあ…見せつけてくれちゃって…」

後藤「なおに愛想を尽かされないように、せいぜい努力するんだな」


石神「つまらない話はそこまでにして、行くぞ。後藤」

後藤「はい」

「石神、お前が何位だったか、あとで教えてやろーか?」
 石神さんはそんなのに興味ないよー。
 もういいから、とりあえず早く二人になろうよ( ´(ェ)`)←いらち

石神「必要ない。オレは別の意味で、お前の上にいるからな」


そう言うと、石神さんたちはSPルームを出ていく。


「嫌味なヤツだな。石神なんか、近いうちに超えてやるっつの」


(別の意味でって…そっか、出世のことだったんだ。でも、昴さんは…)

以前、昴さんはお父さんから、もっと上にいきたければ警備部を出るべきだと言われていた。
けれど、昴さんは桂木さんを超えるまでは…と、その話を断っていたことを思い出す。


昴「もうこんな時間か。そろそろ行くか、なお」

なお「はい」

そら「あ、なおちゃん、この雑誌持ってって。
   行楽情報いっぱい載ってるから」

なお「ありがとうございます」

海司「気をつけて帰れよ…って、昴さんがいるから平気か」

瑞貴「楽しい旅行計画が立てられるといいですね」

桂木「何か困ったことがあったら、いつでもご相談ください」

なお「はい。ありがとうございます」

昴「オレがついてるんですから、何の心配もいらないですよ。
  じゃあ、お疲れさまでした」


みんなに軽く頭を下げて、私は昴さんと一緒にSPルームをあとにした。



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今日は私の部屋で昴さんが夕食を作ってくれた。
食後のコーヒーを飲みながら、旅行の計画を立てている。

昴「そらがくれた雑誌、なかなか役に立つな。
  部屋に露天風呂がついてる温泉特集とかあるし」

なお「わあ…この旅館、温泉から紅葉が一望できるみたいですよ」

昴「『森のクマさんホテル』か。
  なおと一緒に温泉につかりながら、紅葉狩りもいいな」
 
なお「一緒にって…一緒に入るんですか…?」

「そーじゃなけりゃ、貸し切りの風呂がついてる意味ねーだろ?」

なお「それは…そうですけど…」

「まだ、恥ずかしいのか?そーいうの」


(昴さんと一緒にお風呂なんて…何回入っても、慣れないよ…)


頷いた私を昴さんは抱き寄せる。

「顔真っ赤にしてんじゃねぇよ。
  そーいうとこ見せられると、休み中、
  ずーっとベッドの中で可愛がってやりたくなるだろ」
 むしろ、それ大歓迎(´∀`)温泉じゃなくてそれにしよう♪

なお「旅行、やめちゃうんですか?」
昴「んー…」


昴さんが私の耳元に唇を寄せた時…

ソファに置いてあった昴さんの上着からバイブ音が聞こえてきた。
 なんだよー。いいとこ邪魔しないでよo(TωT )

なお「電話ですか…?」

「誰だよ、こんな時に。
  緊急の用事じゃなかったら、速攻で切ってやる」

不満そうな顔で電話をとった昴さんだったけれど、通話ボタンを押して表情が変わった。

昴「父さん…ああ、元気にしてるけど…」

(昴さんのお父さんから電話!?)


昴「ああ…え?その日はちょっと…。うん、ああ、わかった」

短いやりとりで電話を切った昴さんは大きく溜息をついた。


なお「何かありましたか?」

「そーいうワケじゃねーんだけど…。
  次の休みは親戚が実家に集まるから、オレも来るように言われた」

なお「それじゃ…旅行は延期ですね」

昴「そうだな…親父には借りもあるから、無視もできねーしな…」

なお「ちょっと残念だけど…せっかくの機会ですから、
    行ってきてください」
 あぁ、クマさんホテルで昴さんとの甘い時間が…( ´(ェ)`)

「なに言ってんだ?お前も一緒に行くに決まってんだろ」

なお「え!?」

昴「近いうちに親戚にも紹介しなくちゃいけねーと思ってたし、
  ちょうどいい機会だ」

なお「でも…」

「お前はもうだたの恋人じゃないんだ。婚約者だろ?」
 ちなみに、結婚は年内ですか?(о´∀`о)ノブライダル編、そらの次にシルエットだけ公開されてるけど、アレは昴さんだよね?

なお「は、はい…」

左手の薬指にはめられた指輪を見つめる。

(昴さんの婚約者…いまでも夢みたいって思っちゃう…)


「会わせたいのもいるしな」

なお「え?」
(会わせたい人…?昴さんの父さんには、もうお会いしてるし…)

昴「あ、あと…言っとくけど、ウチの親戚の言葉は気にしなくてもいいから」

なお「それって…どういう意味ですか?」

昴「ま、あとでわかる。それより…」

昴さんは手を伸ばすと、私を後ろから抱きしめてソファに沈む。


なお「昴さん…?」

「次の休みがダメになったんだ。
  その分、今日はお前を独り占めさせろよ」

なお「んっ…」

「今夜は寝かせねえからな。覚悟しとけよ」
 今夜だけなの?(´・ω・`)

そう言うと、昴さんはさっきの続きだとでも言うように…首筋にそっと口づけを落とした。


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