シロアリ被害は深刻な問題です。大切な住まいを守るためには、適切なシロアリ駆除工事が必要です。しかし、駆除方法には様々な種類があり、どれを選べば良いのか迷ってしまいますよね。

本記事では、シロアリ駆除工事における主要な2つの方法、「バリア工法」と「ベイト工法」を徹底比較します。それぞれの特徴、メリット・デメリット、費用、注意点などを詳しく解説し、最適な駆除方法を選ぶためのポイントをわかりやすく紹介します。

バリア工法とは?

バリア工法は、建物の床下に薬剤を散布し、シロアリの侵入を防ぐ方法です。長年実績があり、即効性・確実性が高いのが特徴です。

メリット

  • 即効性があり、施工後すぐに効果が期待できる
  • 確実性が高く、シロアリの侵入を効果的に防げる
  • 薬剤の効果が長期間持続する(5~10年程度)
  • 比較的安価で費用を抑えられる
  • 床下換気扇との併用で効果をさらに高められる

デメリット

  • 床下に潜る必要があるため、床下がない建物には施工できない
  • 薬剤散布による臭いやホコリが発生する可能性がある
  • 薬剤が人体やペットに影響を与える可能性がある
  • 定期的なメンテナンスが必要(5年ごと程度)

費用

  • 一般的な木造住宅の場合:約10~20万円

注意点

  • 床下環境によっては、効果が十分に得られないことがある
  • 薬剤の種類によっては、人体やペットへの影響が懸念されるものもある
  • 業者によって施工方法や薬剤の種類が異なるため、慎重に選ぶ必要がある

ベイト工法とは?

ベイト工法は、建物の外周に毒エサを設置し、シロアリを根本的に駆除する方法です。安全性が高く、長期的な効果が期待できます。

メリット

  • 薬剤を建物内に散布しないため、安全性が高い
  • 床下に潜る必要がないため、どんな建物にも施工できる
  • 小さなお子様やペットがいるご家庭でも安心
  • 根本的な駆除が可能で、長期的な効果が期待できる
  • 環境への負荷が少ない

デメリット

  • 効果が出るまでに時間がかかる(数ヶ月~半年程度)
  • 初期費用と年間維持費用がかかる
  • すべての種類のシロアリに効果があるわけではない
  • 定期的な点検と薬剤交換が必要(1年ごと程度)

費用

  • 一般的な木造住宅の場合:約20~30万円

注意点

  • 効果が出るまでに時間がかかるため、即効性を求める方には不向き
  • 設置場所によっては、効果が十分に得られないことがある
  • 定期的な点検と薬剤交換が必要

どちらの工法を選ぶべき?

どちらの工法を選ぶべきかは、建物の構造、シロアリ被害の状況、安全性への配慮、予算などによって異なります。

バリア工法がおすすめの場合

  • 床下に潜ることができる建物
  • 即効性と確実性を求める
  • 比較的安価な費用で施工したい
  • 床下換気扇を併用したい

ベイト工法がおすすめの場合

  • 床下に潜れない建物
  • 安全性を重視する
  • 長期的な効果を求める
  • 環境への負荷を抑えたい

まとめ

シロアリ駆除工事は、建物の状況やお客様のご要望に合わせて最適な方法を選択することが大切です。

業者選びも重要なポイントです。複数の業者から見積もりを取り、実績や評判、保証内容などを比較検討することをおすすめします。