17日の山鉾巡行で前祭が終わりましたが、祇園祭はまだまだ続きます。
何年か前から古式どおりに前祭と後祭に別れるようになり、後祭は24日に山鉾巡行が行われます。
これで約1ヶ月にわたる祇園祭が終わります。
後祭には196年ぶりに復活する鷹山が登場します。
職場に近いこともあって、その鷹山が曳き初めをするというので、遅めのお昼休みを取って見物に行ってきました。
すでに狭い通りには人だかりができていました。
テレビ局も何社か取材に来ていました。
遠くからでも立派な山鉾が目立ちます。
真新しい白木の鉾の上に大きな真松が立てられており、そこに何やら鳥の飾りが。
当然鷹と思いきや、キジだそうです。
鷹は御神体のひとつらしい。
御神体も近くで展示されており、鷹狩の様子がそのまま御神体になっています。鷹使い(鷹遣)と犬使い(犬飼)と道具運び(樽負)のおっちゃんが御神体になっています。
鷹山保存会の方が、なんせ初めてやし、あらぬ方向に動いて倒れてくるかも・・・みたいなことを言うので、沿道の見物客もささっと道を空けます。
その道に曳き手の方々が綱を持ちながら並び、お囃子と山鉾の先頭に乗る音頭取りの「エンヤラヤ~」の掛け声に合わせて、一斉に綱を引くと大きな鉾がギシギシと動き出しました。
沿道からは拍手と歓声が湧き上がり、一体感が出て結構盛り上がりました。
この界隈には後祭の山鉾がたくさんあり、今週は仕事終わりに少し遠回りして、そんな山鉾町を通って帰りました。
夜は提灯に明かりが灯り、幻想的な雰囲気が出ます。
鷹山
鯉山
北観音山、南観音山
山鉾巡行のトリを務める大船鉾
こちらも数年前に150年ぶりの復活を遂げた鉾です。戦火で焼けて以来らしい。
京都で戦火というと、応仁の乱か蛤御門の変になります。
歴史を感じるなあ。
毎年いつの間にか終わっていた祇園祭ですが、今年は間近でコンチキチンと音がして、ずっとお祭り気分が味わえました。
京都の街中で働いてなかったら、今年も雅な洛中行事もスルーしてたんやろな。