ボッティチェリ ヴィーナスの誕生 (1486) | よしゆきかりんのよもやま放談

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イタリア・フィレンツェのウフィツィ美術館は、イタリアを代表する画家の1人、ボッティチェリの名作の宝庫です。私は1989年に訪れ、数々の名作に感動したことを覚えています。このヴィーナスの絵もこの美術館に収蔵されている名作のひとつで、ルネッサンスを代表する絵のため、教科書等によく取り上げられているのでご存知の方は多いでしょう。この絵のヴィーナス像は何処からインスピレーションを得たかについては研究家の様々な意見がありますが、ギリシャ神話で伝えられる女神ヴィーナスが、貝の上に乗り、風に吹かれながら、理想郷のスペリデスの果樹園にたどり着く場面が描かれています。絵は、中央にヴィーナス、左側には西風の神ゼフィロスとニンフ、右側には時間と季節の女神ホーラが描かれ、左から右へ時間の流れが描かれています。また、多くの小物にも意味があり、海は命の誕生、帆立貝は豊穣、オリーブの木は平和、バラは愛を表現しています。