私の教室では毎回、その日の気温と湿度を生徒さんにお伝えして

データを取るようにしてもらっています。
そしてご自宅で作られる際にも
 
 
 
”できるだけ気温と湿度をその都度メモしてくださいね。”
 
 
 
とお伝えしております。
 
 
 
パン作りは知れば知る程いろんな事に気を配りながらやらなくてはいけないので、
パン作り初心者の方にとっては、
 
 
 
『気温と湿度?!そこまで頭が回らないよ!
そしてそれが一体なんの意味があるの??』
 
 
 
と感じられるかも知れません。
 
 
 
でもそれでも良いんです^^
慣れないうちは訳もわからずに温度と湿度をメモしているだけで^^
 
 
 
でもパン作りに慣れた頃にあなたが書き残しておいたメモは、きっとパン作りを良い方向にもたらしてくれる大事なデータとなっているはずですから。
 
 
 
それでは今日はそんなパン作りの温度と湿度に関して記事を書いてみたいと思います。
 
 
 
どうぞ最後までお付き合い下さい。
 
 
 

この記事を書いている人 -WRITER-

パン講師:伊東梨美

人の心を動かすことのできるパンを焼けるようになってもらいたいとの思いでパン作りを教えています。パン作りの魅力を是非体感してみて下さい。

詳しい講師プロフィールはこちらから

 
 
 
 
 
 

『パンは生き物』

 
 
まずは『パンは生き物』だという事を頭に入れておいて下さいね。
『生き物』なので、季節、温度、湿度によって発酵の進み具合が変わってきます。
 
 
 
気温28度、湿度70%以上がパン作りの環境に適しているのですが、
ご自宅でそんな環境をキープするのはほぼ不可能ですよね。
 
 
 
なので、ご自宅でパン作りされる際は、
温度、湿度によって材料の分量をちょっとずつ変えていかないと、
パン作りはうまくいきません。
 
 
 
 
 
 

季節によって生地や材料の扱い方を考える。

 
 
 
例えば、気温の高いは、粉や水も室温で温まってしまっているし、
湿度も高い為発酵が早く進んでしまい、
生地がダレやすく過発酵になりやすくなります。
 
 
夏のパン作りはとにかく生地温度を上げない為の工夫をたくさんしていきます。
私の教室では手ごねで作っていきますので、
手が年中温かい方は保冷剤で手を冷やしながら捏ねたりなどします。
 
 
 
そして粉は冷蔵庫で冷やし、水は氷水を使う時もあります。
それぐらいしないと、(地域にもよりますが)暑い夏は、捏ね上げ温度27〜28度を簡単に超えてしまうのです。
 
 
 
その反対に気温の低いは、粉もその他の材料も、室温も、そして捏ねる手も冷たくなりますので、なかなか発酵が進みません。
そして湿度も乾燥している為、生地の乾燥に注意しなくては硬いパンが仕上がってしまいます。
 
 
 
湿度が高いなら水分を減らす、温度が高いなら粉まで冷やすなどの色んな工夫が必要なのです。
つまりパン作りには正しい見極めが大切なんですね。
 
 
 
 
 
 

だから毎回作るたびにメモすることが大事。

 
 
 
私の教室では毎回のレッスンで温度と湿度をお伝えしているのですが、
今ではもうレッスンが始まる前に、既にご自分で温・湿度計を覗いてメモされている方もいらっしゃいます。
 
 
 
教室では私がついているので、生地の状態を確認しながら水を足したりなどの見極めをお伝えできますが、
ご自宅ではご自分で見極めをしなくてはなりません。
 
 
 
そんな時に教室でメモしておいた、室温、湿度、仕込み水の量、発酵にかかった時間はとても参考になるデータなのです。
 
 
 
ご自宅で作られる際も、
 
 
 
”あ、教室ではこの気温でこの位の水分量か。
我が家はちょっと湿度が低いから仕込み水を多めにする必要があるかも。
そして、生地も乾燥しやすくなるから気をつけよう・・・”
 
 
 
という具合にご自身で見極めができるようになるのです。
 
 
 
”今まで何気なくいつもと同じ材料で作っていたのに、
なんだか毎回仕上がりにムラがある…
なんでだろう…”
 
 
 
と感じられている方は、是非一度”パン作りの温度、湿度”について
見直してみてはいかがでしょうか。
 
 
 
 
 
 

まとめ

 
 
 
本日はパン作りにおける”温度と湿度”の関係についてお話してみました。
何気なくとっているデータやメモというのは、パン作りにはとても重要なものなのですね。
 
 
毎回パン作りをされる際に、小さなメモ帳を用意して
”日にち、気温、湿度、仕込み水の量、発酵温度、発酵時間、仕上がりの感想…”
などを書く事を日課にされると、
そのパンを久しぶりに作る際も参考になりますし、
ご自身のパン作りのスキルアップにも繋がります^^
 
 
 
是非実践してみて下さいね。
本日も最後までお読み頂き有難うございました。

この記事を書いている人 -WRITER-

パン講師:伊東梨美

人の心を動かすことのできるパンを焼けるようになってもらいたいとの思いでパン作りを教えています。パン作りの魅力を是非体感してみて下さい。

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