寒さがひとしお身にしみるころとなりましたが、

真冬はパン作りにおいてはなかなか手強い季節です。

 

 

今日はそんな寒くて

 

 

 

”パンがなんかいつもより膨らみが悪い…”

”発酵に時間がかかる…”

 

 

 

などと”まずくはないんだけれどももっと美味しく作りたい…”

と寒い冬のパン作りにおいて、悩まれている方々へ向けて

 

 

 

『冬のパン作り、こんな所を見直してみたらもっと美味しくなっちゃうかも?!』

 

 

 

という冬のパン作りのポイントについてお話していきたいと思います。

パン作りは科学ですが、そんな難しい事はここでは一切お話しません^^

 

 

 

”ご家庭で美味しく楽しくパン作り”をしていただけるようなポイントです。

どうぞ参考にしてみて下さいね。

 

この記事を書いている人 -WRITER-

パン講師:伊東梨美

人の心を動かすことのできるパンを焼けるようになってもらいたいとの思いでパン作りを教えています。パン作りの魅力を是非体感してみて下さい。

詳しい講師プロフィールはこちらから

 

 

 

 

 

1、とりあえず生地の乾燥は禁物!

 
 
パン生地はお肌と同じ”と考えましょう。
最近はお肌も乾燥で悩まされますよね。
乾燥するとちょっとひっぱったりこすられただけで、
ひび割れのようになったり粉吹いたり、荒れたりなどなど…
ダメージが発生します。
 
 
 
なのでパン生地も同じく、乾燥していると伸びが悪く膨らみが悪くなります。
空気を加湿するのも大事ですが、

それよりも生地を扱っている際にも最新の注意を払い、

常に乾燥をしていないかを意識しましょう。
 
 
 
・こねている最中に乾燥を感じるなら、仕込み水を少しづつ足してみる。
 
 
 
・ベンチタイム中の濡れ布巾がしっかり適度に湿っているかしっかりチェックする。
もし成形中やベンチタイム中に生地が乾燥してしまっていたら、濡れ布巾の上から軽く霧吹きを拭いてあげたりなど、
気づいたらすぐに対策をしましょう。
 
 
 
 
 
 

2、粉を温かい場所に置く。

 
 
 

冬の室内は足元は寒くて、頭の高さは暖かい場合が多いですよね。

私は冬場、”明日パンを焼く”という時は、

前日に粉を計量しておいて、棚の上などに置いておいたりします。

パン作りは30度前後が適温なので、なるべく寒い時期はそこに近づける努力をしましょう。

 

 

 

そしてこの時の粉を入れておくボウルもステンレス製よりプラスチック製、

もしあれば、プラスチックより発泡スチロールのどんぶりなどに入れておくと粉が冷えにくいですよ。

(カップラーメンなどの入れ物でも構いません。)

 

 

 

つまり外気の影響を受けにくい材質がいいんですね。

こね上がり生地温度が28度くらいを目安に全てを工夫していくのが良いのですが、

寒い冬にはこのような

小さな工夫を沢山する事によってもパン作りは変化します。

 

 

 

 

 

 

3、発酵器がない場合の裏技

 
 
 
冬のパン作りで発酵は時間がかかる…などと悩ましい点でもあります。
発酵器をお持ちの方は良いですが、持っていない方、
オーブンが古くて発酵機能が付いていない方も私の生徒さんには多くいらっしゃいます。
 
 
 
 
私はパン教室を始めるまでは発酵器は買った事がありませんでした。
そして今では発酵器やオーブンの発酵機能を使うのですが、
寒い真冬だと、オーブンの発酵機能も発酵器に比べると、
ちょっと物足りなく、発酵に時間がかかると感じる時もあります。
 
 
 
では寒い真冬に初心者時代の私はどんな風に発酵していたかと言いますと…
これは胸を張っておすすめできるかと言いますと、ちょっと悩ましい所でもあるのですが…
 
 
 
湯船の残り湯の上に、生地を入れたプラスチックボウルをプカプカ浮かべて、
湯船の蓋をして発酵していました^^
 
 
 
一歩間違えると、ポチャン!とお湯が入ってしまい、失敗となってしまうリスクが大きいので、
パン講師になった今、生徒さんにはおすすめしてはいないのですが(汗)
 
 
 
よく本には”お鍋や発泡スチロールの箱にお湯を張って湯煎かける…”
などと書いてありますが、
”発泡スチロールの箱を買うのも面倒臭い、置く場所もない。”
と面倒くさがりな私にとっては自宅で発酵させるには一番効果的でした^^

 

 

 

そして生地をきちんとボウルの真ん中に置くと、

変に動かさない限りポチャンとひっくり返る事はなく、

私は今まで1度も失敗した事はありません。

 

 

 

パン講師としてこの発酵方法のご紹介はどうかな?と思いつつも、

講師になる以前、パン作り初心者の頃の私の工夫術としてご紹介させて頂きました。

 

 

 

発酵器もなく、当時実家住まいだった私は、

オーブンの発酵機能も付いていない環境でしたので、

そこで生まれた湯船での発酵法は当時の私からしてみると画期的な発見でした。

 

 

 

衛生面でも気になられる方もいらっしゃると思いますので、一つの参考までにという感じで軽く読んで下さいね^^

 

 

 

 

 

 

まとめ

 
 
 
今回は冬のパン作りのポイントについて書いてみました。
最初にも書きましたが、パン作りは科学です。
細かく生地温度、仕込み水の温度管理などを言い出すと書ききれず、
キリもありません。
 
 
 
ですが、家庭製パンを楽しんでいらっしゃる皆様にとって
少しでもパン作りが簡単に美味しくなればいいなと思い、
今回の生地を書いてみました。
 
 
 
季節ごとに変わるパン作り、ポイントを知って
小さな工夫の積み重ねが大きくパンの味を左右すると言っても過言でもありません。
 
 
 
冬のパン作りはとりあえず”乾燥、生地温度”ここだけを抑えるだけでも大きく変わってくると思います。
 
 
 
どうぞ冬のパン作りの参考にしてみてくださいね。
 

この記事を書いている人 -WRITER-

パン講師:伊東梨美

人の心を動かすことのできるパンを焼けるようになってもらいたいとの思いでパン作りを教えています。パン作りの魅力を是非体感してみて下さい。

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