私は来年1月にパン教室を新たにリニューアルオープンするために

準備に追われている毎日を送っています。

新たにレシピを作ったり、資料作りをしたり、教室のインテリアを少し変えて見たりと…

 

 

 

そんなことをいつもやっていると、

なんだか最近不思議なことに、教室をやっている時よりも

客観的に自分の教室を見れるようになってきたような気がするのです。

 

 

 

やけに落ち着いたというか、一歩下がって見渡せるようになったと思うのです。

そしてふと、

 

 

 

私が一番最初にパンを自宅で焼いた時ってどんなだったっけ…?

 

 

 

と最近よく考えるようになりました。

つまり初心に戻っているんですね。

 

 

 

当時、なんっっっにもパンの事を知らなかった私は、

パン作りが大好きで毎日のように焼いていましたが、同時に味も安定していませんでした。

今振り返ると原因はたくさん思い当たるのですが…

 

 

 

今日はそんなパン作り初心者の為に、難しい事はさておき、

 

 

 

『ここだけ抑えておくともっと手作りパンが美味しくなるよ。』

 

 

というポイントをお伝えしようかと思います。

寒くなってきた季節なので、”なんか今までよりうまく行かないな〜”とパン作りでお悩みの方は参考にしてみてくださいね。

この記事を書いている人 -WRITER-

パン講師:伊東梨美

人の心を動かすことのできるパンを焼けるようになってもらいたいとの思いでパン作りを教えています。パン作りの魅力を是非体感してみて下さい。

詳しい講師プロフィールはこちらから

 

 

 

 

 

 

1、部屋の温度、湿度を見直してみる

 
 
初めてパン作りを学んだ時はどんな状況でしたか?
個人の先生のご自宅や、大手のスクール、ご友人のお家で学んだ…
などなど本を読んで独学という方もいらっしゃるかも知れません。
 
 
 
でも、初めてパン教室で学んだ際の季節はどうだったでしょう?
春や夏などの暖かい気候だったりしていませんか?
 
 
 
もしそうだとしたら、今はもう冬なので室温や湿度もだいぶ変わっていますよね。

パン作りはイースト菌が作用して発酵し、膨らんだりするいわゆる”生き物”なので、

夏場と冬場では同じように作っていても仕上がりは全然変わって来ます。

 

 

 

イースト菌がもっとも活動が活発になる適正温度は30度前後です。

夏は暑くてイースト菌も活動がしやすいので、発酵スピードが上がりますが、

冬は逆にイースト菌の活動しやすい温度より低いので、

当然発酵に時間がかかります。

逆に寒い時期に初めてパン作りを学ばれた方は、夏に発酵が進むのが早い事に驚かれます。

 

 

 

なので、”教室だと美味しく仕上がるんだけどな〜”と、

悩まれている方は空調機器や加湿器などを使って、

その美味しく仕上がった時の教室の環境と

近い環境をご自宅でも作ってみて下さいね。

リビングは暖かいけど、キッチンは寒い…なんて事はよくある事です。^^




私は実は…

最初の頃はパン作りで温度の事なんか気にもしていなかったので、

夏も冬と変わらずぬるま湯でパン作りをしていました(汗)


 

 

 

 

 

 

2、強力粉は学んだものと同じ物を使用する。

 
 
私もそうでしたが、パン作りを始め製菓材料店などに行くと、
ありとあらゆる魅力的な材料たちが取り揃えられているのに感激して、
ついつい色んな物を買ってしまいますよね。
 
 
 
パン作り初心者だった頃の私も、”国産強力粉”という文字に惹かれついつい買ってしまい、
自宅で作ってみたは良いが、最初のこねの時点でもう
”べちゃべちゃでいつまでたっても生地がまとまらない…”
という惨事を経験しました(汗)
 
 
 
粉って高価な物だとしても手に入れられないお値段ではないのでついつい
 
”家族には良い物を食べさせたい”
”良い粉で高級パンを作りたい。”
 
という思いで高めの物を選んでしまいがちなんですよね。
 
 
 
ですが、粉は物によって吸水が違いますのでパン作り初心者の方だと
水分調整がうまく行かずに生地がちょうど良いこね上がりにならなかったりします。
 
 
 
なので、色々試してみたい気持ちは私もよ〜くわかりますが^^
まずはこねる事に慣れるまでは習った教室や本と同じ物を使う事をおすすめいたします。
 
 
 
 
 
 

3、バターはしっかりと常温に戻す。

 
 
これも私は初心者の時は、ついついはしょってしまいがちな項目でした。(汗)
それに今は寒いから常温に戻すのも時間がかかりますよね。
 
 
 
計量の一番最初にバターを切り分けておいたのに、
”いざ使いたい時にまだ冷たい…まいっか!”
で投入してしまい、
 
 
バターが生地となかなか馴染まず、生地も硬くなってしまい、
生地温度も下がる…そして発酵も時間がかかる…
 
 
 
という悪循環に陥ってました。
 
 
 
バターは香りやコクを出したり生地を滑らかに柔らかくしたりと、
手作りパンを美味しくしてくれる副材料のひとつです。
 
 
 
是非手を抜かずに抑えて頂きたいポイントです。
寒い今の時期、”じゃあ、どうすればバターを適温にすれば良いの?”という方はこちらも参考にしてみて下さいね。
 
 
 
 
 
 
 

4、オーブンの癖を知る。

 
 
 
パン作り初心者の方ですと、レシピに書いてある温度で余熱を入れて、
余熱完了のアラームが鳴ったら”OK!”と安心しがちです。
私も当然そうでしたし、家電を疑う余地なんてありませんでした。
 
 
ですが大体の家庭用オーブンは、熱を感知するセンサー部分が指定した温度に上がれば”余熱終了”の合図を出すので、
庫内全体が指定温度に上がっていなくても”余熱完了”としてしまいます。
 
 
 
なのでパン作りされる方はこのようなオーブン用温度計を買われて、
実際の庫内の温度を測って見ることをおすすめします。

 

 

 

 

新品のオーブンなら設定温度より高くなる場合もあるかも知れませんが、

電化製品は使えば使うほど劣化して温度が低くなりがちなので、

是非定期的に測ってチェックしてみて下さいね。

 

 

 

そしてもし庫内が設定温度より低い場合は、

余熱完了のアラームがなっても5〜10分はそのまま放置しておきましょう。

そうすると一定の庫内温度になってくれる場合もあります。

 

 

 

それでも庫内温度が低いという方は…


例を挙げますと、
設定温度200度なのに、
余熱終了時点で庫内の温度計は180度だったというパターン。』

 

 

 

余熱を220〜230度で設定してみましょう。

低い分高めに設定するという事ですね。

 

 

 

そして最近のオーブンではそこまで差がないと思うのですが、

古いオーブンだと庫内の左右や前後でも温度が全然変わってしまうパターンもよくあります。

 

 

 

庫内温度のムラは焼きムラに繋がりますので、

是非ご家庭のオーブンの癖を把握して、仲良くなって下さいね。

オーブンと仲良しになるとパン焼きが断然変わってきます^^

 

 

 

ぜひご家庭のオーブンを一度見直してみて下さいね。

 

 

 

 

 

 

まとめ

 
 
今回は私がパン作りの初心者の頃によく行っていた失敗から生地を書いてみました。
まだまだ細かい事をいうとたくさんありますが、
パン作りで悩まれている方が
”難しい事は無しでとりあえず楽しく美味しくパン作り”
をしていただけたらと思います。
 
 
 
そしてもし今回の記事で思い当たる節があった方は
是非参考に試してみて下さいね。
そして結果も教えて頂けると嬉しく思います。
 
 
 
是非私の失敗から学び、美味しいパン作りへの近道をしてください。
本日も最後までお読み頂きありがとうございました。

この記事を書いている人 -WRITER-

パン講師:伊東梨美

人の心を動かすことのできるパンを焼けるようになってもらいたいとの思いでパン作りを教えています。パン作りの魅力を是非体感してみて下さい。

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