ご長寿くらぶ:介護施設の”施設長ブログ”

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施設行事・イベントから新規施設オープン情報、各施設の入居状況等 、介護を中心とした様々情報をお届けいたします。お問合せ:karino.kaigo@love-next.sakura.ne.jp

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まず、第一に考えて頂きたいのが、利用者様とご家族の事です。身体状況等により他の施設もご紹介できますので、お気軽にご連絡ください。
これからも現場でしか、わからない事や利用者様や家族にとって役立つ情報をお届けします。

前回は、ケアプランの単位について説明をいたしました。
このプランが基となって、介護サービスを行います。
では続きです。

まず、自宅を想像してください。
通所介護はデイサービスなので、自宅からデイサービスへ行き、介護サービスを受け自宅へ帰って来ます。一般的には送迎は職員が行っています。
訪問介護は、ヘルパーさんが自宅に来て、介護サービスを行います。
この内容もケアプランに則って行われます。

では、施設ではどうなるか?ですが、施設では自宅(部屋)とデイサービスが併設しております。大きく違うのが、自宅が施設の部屋に変わった事です。
そして24時間職員が在中する事です。(一部除く)

自宅で上記ケアプランを受けた場合、ケアプラン以外の時間帯は家族もしくは、独居ならば本人が行わなければなりません。
これは施設に入居されても同じ考えです。

“ポイント”です。
私が現場で実際に体験した中で、入居者様、入居者様家族と施設とのトラブルです。

前回と今回の内容を施設・ケアマネの説明が不十分な事で
利用者様家族が介護施設だと完全介護をするものと思っていた事でした。

理由はこうです。「24時間人が居るのだから、対応するのは当たり前」との事です。
もちろん、その通りです。しかし、ケアプラン以外は基本的に実費なのです。

先程の自宅での介護を思い出してください。
夜間に調子が悪く、家族がタクシーで緊急搬送をしたとします。タクシー代が掛かりますよね。
これと同じです。家族の代わりに職員が施設の車で搬送する。費用が掛かるのです。
介護施設=完全介護ではないとの事です。
そこで施設選びでのチェックとして、ケアプラン以外のサービスの確認を必ずしてください。

 入居に係る費用にどこまで含まれているか?
 実費扱いの項目(コール対応・緊急搬送等)やその費用は?

民間の施設であれば、入居にかかる費用が高い施設は「完全介護」に近いと思います。また、病院系や特養も同様と思います。

まとめ
介護保険で全てはカバーできません。「介護保険支給限度額」は介護サービス以外には使えません。
これは、自宅であっても施設であっても同じです。介護サービス以外は基本的に実費です。

適切な言葉が思い浮かびませんが、介護保険以外にもお金が掛かります。
よく理解した上で、施設を選んで頂きたいと思います。

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