『もういいよ!!』


そう言って出ていった君。
どうしてこうなってしまったのだろう。
自分でも理解できない。

きっかけはただの嫉妬だった。




『ゆーり、またなぁちゃんと出かけたん?』

「うん、そう言ったじゃん」

『聞いてない。』

「え?言ったよ?」


こんな些細なことだったのに、低気圧だからか言い合いになってしまった。


『いーや、聞いてない。』

「いやいや、LINEでいったじゃん。」

『きてない。』


こんなやり取りを永遠繰り返した結果今に至る。


「はぁ、めんどくさ。」


いつもは言い張る彩ちゃんに負けて私が謝るが、今日だけは譲れなかった。
だって、LINEの履歴は残っているのだから。

と、思ったが


「うそ、マジか。」


今日は私の間違いだった。今度、出かけるとしか言っていなかったのだ。
やってしまった。

外は今にも雨が降りそうだ。彩ちゃんは携帯と財布しか持っていない。

とりあえず、探すために家をでた。




「はぁはぁ、どこ?」


彩ちゃんが家を出てから1時間がたった。しかし、どこを探しても見つからないのだ。

さっきから雨がぽつぽつと降り始めた。
雨が降る前に探し終えよう。

そうして、また走って探していると。


ヒックヒック


とある公園の片隅から泣いている声が聞こえた。

小さな木の下でうずくまっている彼女をみつけた。


「彩ちゃん?」


ビクッ


「ごめん、私が悪かったね。彩ちゃんの言ってることが正しかった。」


そう言い、彼女の肩を抱きしめると、


『…私こそごめん。』


彼女はそう言い抱きしめ返した。




さっきまで曇っていた空はいつの間にか太陽が顔を出していた。


『あ!虹!』

「ほんとだ〜」



あの虹は明日には消えてしまう。
ただ、あなたとの愛はずっとずっと消えないだろう。