日曜日、母親の13回忌を、実家にて無事行うことができた。
当時、小学校1年だった次男と、実家の甥っ子は、今年19歳、来年には成人する。
月日の経つのは早いものである。
63歳で亡くなった母。
母と同い年の父は、今年誕生日が来ると76歳。
来年には喜寿を迎える。
それなのに・・・
まだまだ頭の中は若い気でいるらしく、
お寺の住職と、実家の婿さんとうちの夫と一緒に長々と宴会を行い、
ほんとに大変だった。。
お寺の住職は父と同様お酒が大好きで、その上話も大好きなため、
月行に来られた時に、毎回父親がお酒を出しては延々と飲み続け、
妹に大ひんしゅくをかって、最近は父親もかなり控えていた。
ところが先日はかなり機嫌がよかったため、仕出屋での法事の宴会が終わっても、
まだ実家で宴会が続く・・・。
父はもうハイテンションだ。
姪っ子は「もう、あっちの部屋には行かないからね!」
と怒っていたくらい。
しばらくしたら珍しく夫が機転をきかせ、なんとかその場を切り上げ、住職を見送った。
父親はぐてぐでに酔っぱらって、もう少しで玄関先で転落しそうになり、冷や汗ものだった。
「もう少しで、本当にお経あげてもらうことになりそうだったよ~」
って言いながら、早々に布団を引いて寝せてしまい、
まぁ何とか無事に終わることができた。
妹には
「姉ちゃん優しいね。私だったらカンカンだよ。」
と言われた。
ところで・・・
タイトルの「生臭坊主」だが、
勿論実家の寺の住職の事をさす。
辞書を引くと、生臭坊主とは
怠け者のことで、そういった人を嘲笑う言葉らしいが、
本来は戒律を守らない坊主(僧侶)の事をさす。
まさしくその戒律を守らない坊主にあたりそうだ。
それに煩悩を捨て去らなくてはいけないのに、煩悩のかたまりみたいな僧侶なのだ。
ただその生臭坊主に私は霊能力があるのでは・・・
と思う事が多々ある。
過去にもうちの長男の事で悪いことを言われた事があった。
信じたくなかったが、そのようになってホントびっくり、
妹たちに言ったら、
「あーいう人は色んな人を見ているから、だいたい顔つきとか周りの話や状況で想像つくんじゃないの!?」
と言われ、相手にされなかった。
それもあるかもしれないが、
今回も何度となくその不思議な霊視能力を感じることがあった。
母親の仏壇前で、半分酔っぱらいながらお経をあげてくれた後で、
急に涙声になり、
「本当に皆集まってくれてありがとう。」
と言った時には、母親が乗り移ったのかと思った。
それに長男の方に向かい
「いい人がみつかったみたいだね。」
とぽそっと言ったり、私の手を握り、
「本当に大変だったね。だけどもう大丈夫だから、あとはぱぁ~っと好きな事をしたらいいよ。」
とか言うのだ。
実家の状況は見聞きして知っていても、
うちの事はほとんど知らないはず。
そしてまた帰り際に
「頑張ったね。もう大丈夫だから・・・。やりたいと思った事をやるといいよ。」
ともう一度言われた。
涙がこぼれそうだった。
どうしてこの生臭坊主は分かるんだろう。
私が単純だから!?
それとも私のオーラを見て言ってるのだろうか!?
多分家族でそう思ったのは私しかいない。