鉛色の冬空ばかり見ていたら

合間の青空が、

やけに眩しくて、

ふと

仰ぎ見た。


桜の木の枝には、

堅い花芽が

びっしりとついていた。


毎日寒いと

縮こまっていたら、

こんなところに

春の足音が…。