お菓子な魔法詩編 -4ページ目

お菓子な魔法詩編

素敵な時間を貴方に。


『姫の願い』

赤い薔薇が散るとき
姫は生まれたの

可哀想なこの姫は
一度も外の世界を臨む事はなかった

毎日毎日
井薔薇カゴの中

真夜中に姫は
薔薇の花弁を摘むの

孤独に包まれ
今日まで生きてきた

神様
籠の鍵をください

毎晩
願うの

純白の姫は
全てを脱ぎ捨てて

黒き闇に堕ちてゆく

赤い薔薇が咲く時
姫は解放されたの

悲しみと孤独から
解き放たれたの

今宵も薔薇が開く時
天から臨むわ