burning abyss のデッキレシピについて その1 | 花梨の遊戯王一人語り

花梨の遊戯王一人語り

遊戯王について、主に彼岸について語っていきます
気分で他のデッキも触れます

1.はじめに

お久しぶりです

OCGの改訂が来ましたね

個人的には規制してほしいカードがいくつかあったのですが、まぁKONAMIが嫌なら仕方ありませんね


さて、覚えてくださっている方が存在しているのか若干疑問ですが、前回の予告通り今回から【burning abyss】のデッキレシピについての話です

流れとしては、いくつかのデッキタイプを挙げてそれぞれについて動きを解説していく感じでやっていこうと思います

自分が知っているデッキタイプや動きをほとんど全て書いていこうと思うので、かなり長くなるとは思いますがよろしくお願いします

なおカード画像は貼り付けますが、詳しい効果についてはwikiをご参照ください


2.デッキタイプ1-TCG主流構築a

【モンスター 18】
3 Graff, Malebranch of the Burning Abyss
3 Cir, Malebranch of the Burning Abyss
3 Scarm, Malebranch of the Burning Abyss
3 Rubic, Malebranch of the Burning Abyss
3 Farfa, Malebranch of the Burning Abyss
1 Alich, Malebranch of the Burning Abyss
1 Barbar, Malebranch of the Burning Abyss
1 魔界発現世行きデスガイド

【魔法 4】
2 ブラック・ホール
1 サンダー・ボルト
1 おろかな埋葬

【罠 18】
3 マインドクラッシュ
3 ブレイクスルー・スキル
3 因果切断
3 悪魔の嘆き
3 Fire Lake of the Burning Abyss
1 神の警告
1 虚無空間
1 スキルドレイン

エクストラデッキ
3 Dante, Traveler of the Burning Abyss
2 Virgil, Rockstar of the Burning Abyss
2 No.30 破滅のアシッド・ゴーレム
1 トライエッジ・リヴァイア
1 ゴーストリック・アルカード
1 No.47 ナイトメア・シャーク
1 発条機雷ゼンマイン
1 機装天使エンジネル
3 ダウナード・マジシャン

サイドデッキ
3 威光魔人
3 手違い
3 ギャラクシー・サイクロン
3 サイクロン
3 増殖するG



3.考察・解説

オーソドックスなタイプのデッキですね

基本的な戦略としては多目の罠でいなしながら下級モンスターでアドを取り、firelakeの発動を狙いつつ最終的にdanteやvirgilのビートで勝ちに行くスタイルです

ではそれぞれのカードについて見ていきましょう



Graff, Cir, Scarm

【burning abyss】の核となる3体です

墓地に落としただけでアドが取れるため容易に相手とのアド差を突き放すことができます


graffについて



graffは主にcir、scarmをリクルートするために使います

理由としてこの2体が一番楽にアドが取れるからというものがあります

使い分けとしてですが、cirは主にライフを守りたいときや戦線を維持したいとき、scarmはcirが既に盤面にいるときや相手の動きを見てから次の行動を決めたいとき、デスガイドにアクセスしたいときに使いま

それ以外のリクルート先としてはfalfaやrubicが多いです


Cirについて



cirは主にdanteの蘇生のために使われます

danteは死んだときcirを回収することができ、そのcirはdanteを蘇生できるので毎ターンその動きをするループが組めます

そのループの過程でdanteにダウナードを重ねてアタッカーにしたりdanteやcirをfirelakeのコストにしたりして戦うことができます
 

またこのdante+cirのループは手札コストの補完に優秀です

danteで手札に加えたcirを手札コストにして切り、danteを蘇生することでループを回しつつ手札コストを無視できます

総じてこのループの過程で出てくるdanteの守備が高いため、ライフを守ることに貢献できます


cirはdanteだけでなくgraffやscarmを蘇生することも多いです

これは蘇生対象からxyzに繋げたい場合が多く、蘇生したdanteでは盤面を解決できない場合によく使います

ここで新しいdanteをxyzすればdanteとcirのループに以降しつつ一時的な打点を得られます


それ以外の蘇生対象としてはvirgilも存在します

これは主に【シャドール】のデッキ融合を避けながら打点を立てたり《ブリューナクの影霊衣》の被害を避けつつ除去を行ったり、罠の多い相手のバックを飛ばすために行ったりします


それ以外の下級burning abyssも蘇生できるので使いやすく、かつ役割の多いカードと言えます

しかし強力なため早めにアクセスして置きたい反面、デッキから尽きると途端に展開効率が落ちるためデッキのスタミナゲージのようなものであると考えられます

ですから 【burning abyss】を使う場合はデッキ内のcirの枚数に気を付けながらプレイする必要があります


・Scarmについて



scarmは臨機応変に様々なカードを手札に加えることができます 

この効果で主軸であるgraffやcirを加えることが出来ますが、その際はデッキ内のそれぞれの枚数が消費しすぎないか、このターン使う予定のカードを1種につき複数枚持っていないかということに気を付ける必要があります


scarmで手札に加えたカードはしばしば手札コストになる場合があります

これは手札を残り1にしてトリシューラの影霊衣》を誘い、召喚時誘発効果にチェーンして発動することで被害を避けつつアドを取るためによく用いられる戦術です
 

それ以外ではデスガイドのサーチも可能であり、一気に攻めたい場合には非常に有効です


注意しなければいけない点としては、scarmはサーチまでの間に墓地を離れるとサーチ効果が使えなくなるので、プレイする際には最低でも1ターン先の行動を読むことを心がけた方がいいです



上記のように、これら3体は非常に強力な効果を持っているのでフルに積まれています

前述のデッキレシピでは《因果切断》が積まれているため、cirとscarmが手札コストの確保手段としてより広い役割が持てます



Rubic



【burning abyss】下級中唯一のチューナーです

役割としてはvirgilの素材になることがメインですが、このレシピでは3枚積まれています

理由としてrubicは効果の無い下級として扱っても比較的優秀であることが考えられます

これは守備が2100ある点に由縁します

2100というのはサクリ付きクリフォートのような打点も耐える固さなので、仮にGを打たれて展開を止められても多少耐えられる可能性が存在します

また、3枚の理由としてもう一つは素引きしたいということが考えられます

【burning abyss】はscarmの効果やdanteの回収効果を使えば容易に好きなカードを手札に入れることができますが、それにも限界はあります

貴重なサーチ・サルベージの一回をrubic以外のカードに回したいという考えから素引き狙いの3投をするような構築ですね



Falfa



このカードが3枚投入されている理由としては、【影霊衣】【burning abyss】(=ミラー)メタということが考えられます


まず【影霊衣】に対してのfalfaの使い方から

一つ目は《儀式魔人 リリーサー》付きの《クラウソラスの影霊衣》の解除です

【影霊衣】リリーサーソラスをする場合大抵横に攻撃表示のラヴァルバル・チェイン》がいます

falfaを素引きした場合チェインに向かって自爆特攻してソラス除外でのロック解除を狙います

この場合相手には素直に除外されてチェインを守る選択肢とチェインに対してソラスの効果を使ってfalfaの自爆を防ぐ選択肢があります

後者の場合相手は後々falfaの効果をソラスに使わせず倒す方法(トリシューラの影霊衣の手札誘発効果、深淵に潜む者等)かとれるということなので、こうなると「もう一回falfaをプレイすること」や「罠等で前述の方法を潰すこと」が要求されます

falfaの投入枚数を増やすことでこのもう一度falfaをプレイすることを狙いに行くわけですね


そしてもう一つはfalfaを使ってのロックです

【影霊衣】は基本的に儀式回収が完全に封じられた場合息が持ちません

その状況を作るためには「サーチを禁止するカードを置く」「モンスターを相手の場に残す」のどちらかが要求されます

falfaは後者のモンスターを相手の場に残すという戦術に大きく関与できます

普通のデッキならモンスターを倒さなければダメージを与えられない所を、falfaを使うことで一時的に場を開けてダメージを通したあとにモンスターを戻すことができるのです

danteの回収、graffのリクルート、cirの蘇生、scarmのサーチ・・・ありとあらゆる手を使って毎ターンfalfaをプレイすることで儀式回収のできない 【影霊衣】と戦うことができます

このようにfalfaを使ったロックは非常に強力なので3投されているというわけですね


また、 【burning abyss】対しても一定の効力を得られます

ミラーでは横のdanteを突破することが非常に難しく、かといって残してしまうと墓地肥やしでどんどんアド差が離れていくことが問題です

そこでfalfaを使うことでdanteの素材を取り払い、二回目の効果発動を阻止しようという考えがあります

さらにfalfaの効果が相手ターンに発動できればdanteが攻撃表示のまま帰ってくる可能性があり、容易な突破が可能になります


また、 【burning abyss】相手にもfalfaロックは強さを持ちます

相手がカテゴリ外のカードをプレイしてきたらそのカードを延々と除外しながら場を開けて殴るだけで、相手は下級のburning abyssが自壊するために出すことが出来なくなります

勿論相手もこの動きは警戒するでしょうから、カテゴリ外のカードを出さないと解決できないような盤面を作るとより有効です 

上記のような理由から3投されていると思われます



Alich



利用法は主に2つです

・手札から出せるバニラ下級として
・特殊召喚系カードチェーン墓地送りで出てくるモンスター効果を無効

1つ目は解説がいらないでしょうから2つ目を話します

例えば 【影霊衣】の儀式魔法や【シャドール】の融合魔法にチェーンしてfirelakeや悪魔の嘆き、手札コスト要求罠等でこのカードを落とすことで出てくるモンスターの効果を無効に出来ます

この役割を果たすためなら複数枚の採用はいらないので一枚投入という形になります



Barbar



最近登場したカードですね

効果は単なるバーンですが、最大900を与えられるということで割りと重宝します

danteとvirgilの攻撃力が2500なので3回殴って7500、ここからもう一回殴らないといけないのとbarbarを落とすだけでいいのでは雲泥の差です

また打点が下級中最高なので、どうしても1500以上の打点が必要だがcirを消費したくないというときにも呼んでくることがあります

手札に被ったら弱いので1なのでしょう



魔界発現世行きデスガイド



思考停止で撃っていればいいと考えている人をたまに見かけますが、モンスターの中で一番プレイに気を付けなければならないカードです

確かに通ったらgraffリクルートからdante、graff切ってdante効果、graffリクルート効果・・・と大量のアドを持っていきますが、通らなかった場合が致命的です

ガイドがいる限り他のburning abyssは自壊するのでそのターン展開が基本的にできません

【影霊衣】相手ではこの1ターンが致命傷になり得ますし、ミラーならガイドを延々とfalfaで除外しながら殴られるだけですのでほぼ負けが確定します

ですから使うときはできるだけ相手に無効系が無いことがわかっている時や止められてもケアできる時に絞っていきたいところです

後者はfirelakeを構えていたり自爆特攻できる状態等がありますね

このようにリスクがかなり大きいカードなのですが通ったら破格のアドを稼げることは間違いないのでタイミングを見誤らないようにしましょう



ブラック・ホール、サンダー・ボルト



【burning abyss】がfirelakeを構えているときにそれを抜けられるカードとして優秀です

また《星輝士セイクリッド・ダイヤ》《M・HERO ダーク・ロウ》等のモンスターをまとめて処理できるのでフルに積まれていますね

【影霊衣】以外には無難に強いカードですし、 【影霊衣】にも儀式回収させてしまうとはいえ8000削れば死ぬので場を開けるという意味では全く弱いわけではないです



マインドクラッシュ



主に 【影霊衣】に対するメタカードとして機能します

《影霊衣の反魂術》にチェーンして《影霊衣の術士 シュリット》を宣言して儀式を不発にしつつ手札のシュリットを消費させるプレイ等が考えられます

単純に手札を見れることもメリットの一つで、今後の展開を予測しやすくなりscarmのサーチの判断材料の一つともなり得ます

またミラーにも強く、scarmでサーチしてきたカードをそのまま落としたり、手札からの特殊召喚にチェーンしてそのカードを宣言して不発にしたりと幅広い運用が考えられます



ブレイクスルー・スキル



採用理由として以下の2つがあります

1つは罠のかさましをするため

これは《ハーピィの羽根帚》が無い環境なのでなるべく単体バック破壊系の的を増やし、本命を割られにくくする意味があります

そしてもう一つは 【影霊衣】に対してのメタです

《トリシューラの影霊衣》《ブリューナクの影霊衣》等無効系で止めるべき対象が多く、かつトリシュ影霊衣は一度止めてしまえば前述のfalfaロックの的になるので大きな役割を持てます

ヴェーラーでは無い理由としては《クラウソラスの影霊衣》《深淵に潜む者》《星輝士セイクリッド・ダイヤ》を後半の墓地効果で止められるためですね

【影霊衣】以外にも特に弱いわけではなく、ミラー相手ならdanteの打点を下げながら横にさせないという使い方もできます



因果切断



手札コスト要求罠の中では一番丸く使えるカードです

【影霊衣】相手では主にトリシュを避けつつ除去をするために、ミラー相手ではdanteを墓地ごと消すために使われます



悪魔の嘆き



どんなデッキに対しても幅広く強いです

前半の効果は、 【影霊衣】ならシュリットを、 【burning abyss】ならdanteのコストで切ったカードやcirの蘇生対象を、【テラナイト】ならアルタイルの蘇生対象を潰すことができます

そしてこのカードの真骨頂としては後半の相手ターンにおろかな埋葬効果を使えるということです

【burning abyss】は自分のターンなら基本的に基本3種の効果を全て使いに行けるのですが、相手ターンではそうもいきません

しかしこのカードで任意にデッキから落とすことにより、他のカードと競合しないアドの確保が望めます

また、相手ターンにfalfaやalichを落としての妨害も狙えるため対応力の高いカードと言えます

唯一【クリフォート】には基本的に機能しないのですが、このレシピの場合《マインドクラッシュ》で手札からモンスターを落として撃ちに行くことも可能です



Firelake



【burning abyss】を象徴する罠です

2体リリースで3枚破壊なので実質3:3交換に見えますが、リリースしたburning abyssは墓地効果が起動するので基本的に1:3交換や0:3交換くらいになります

このレシピの場合firelakeのサーチ手段が無く、danteでの回収狙いにも限界があるので素引き確率を上げるために3枚投入されています

使い方としては基本的に危なそうな所に撃っているだけでいいのですが、はじめて使う人はそのポイントが分かりにくいと思うので少し解説しておきます


まず 【影霊衣】はなんといっても《ブリューナクの影霊衣》です

danteが効果の発動すら許されず消し飛ばされるので絶対に止めなくてはなりません

また《ヴァルキュルスの影霊衣》も要注意です

放置しておくとfalfaロックが機能しなくなるので早急に何とかしないといけません

気を付けるべきことは、【影霊衣】に対してfirelakeを撃つときはできるだけ場にモンスターを残すようにして立ち回っていくことです


ミラーでは手札からの特殊召喚効果を使ったモンスターを含めて撃ってdanteの作成を阻止するのが狙い目です

逆にdanteに対して撃っても相手からしたらケアが比較的容易なので気を付けましょう


そしてこれら2つも含めて全デッキに対して、エンドサイクの要領で打ち込むことが効果的です



スキルドレイン



このレシピの少し面白いところはこのカードがメイン搭載されていることです

【影霊衣】 【burning abyss】と対峙した場合falfaによるロックを警戒して、まず《ヴァルキュルスの影霊衣》で手札を整えてきます

ヴァルが単騎で存在する場合どうあがいても任意のタイミングで儀式回収が行われてしまうためこちらとしては非常に厳しいです

そこでこのカードを使うことによりヴァルを永続的に無効化してfalfaロックの起点にしてしまうことが考えられます

danteの墓地送りはコストなのでスキドレ下でも問題なく発動でき、対する 【影霊衣】はトリシュやブリュの効果も発動できません


このような使い方以外にもミラーでvirgilを封印したり【テラナイト】に圧力をかけていったりというような使い方ができます

3枚使えれば全投入されていたかもしれませんがTCGでは制限です



4.まとめ

今回は初回ということでオーソドックスなタイプのデッキを紹介しました

レシピ的には 【burning abyss】といったらこんな感じ!というイメージを体現しているようなものではないでしょうか

OCGでは環境が違うとはいえプール的には最近似たような感じになってきているので、参考程度にはできると思います

それと、最後になりますが今回はやたらと記事が長くてすいません

これでもなるべく少なくなるように抑えたつもりなのですが、初回ということもあり基本カードについての動きを入れたかったのでどうしてもこうなりました

次回からは、今回説明した分のカードは説明を省略するので比較的短くなるかと思います

それと、最初は全部書いてから連続投稿しようと思っていたのですが、書くのに思ったより時間がかかりそうなので出来次第投稿していきます

では、この辺りで