皆さんこんにちは、花月です。

いきなりですが、皆さん
星の王子様という本を読んだ事ありますか?

今回はこの「星の王子様」から読み解く
恋愛をテーマに話をしていきたいと思います。

今回のお話はテレビの100分で名著という番
組での内容を私なりにまとめたものをお伝えし
ています。まだ読んだ事がない方もおられるの
で少し本の内容のお話をしますと、

王子様の暮らす星に、ある朝一本のバラの花
が生えてきました。

その美しさに心奪われた王子様は、一生懸命
そのバラの花の世話をしてあげます。



しかし、そのバラはとてもわがままなバラでし
た。風が吹けばついたてを立ててほしいなど
王子様にあれこれ命令してきます。

そのうち王子様はバラにどうしてあげればいい
のかわからなくなってしまいます。

バラに対して自信を失った王子様は
バラを残して星を去ることを決意します。

一見すると王子様がバラと上手くいかない原因
は、バラのワガママや傲慢さが原因のように感
じますが、王子様にも少し責任がありました。

え?そうなの?傲慢でワガママなバラは王子様
じゃなくても嫌になってしまいますよね。

バラとの関係に疲れて、他の星へと旅する王子
様は、旅の途中で変わった大人達に出会います
この変わった大人達に出会う経験により、王子
様はあることに気が付いていくのです。

王子様は自分が今まで物事の表面に囚われてい
る事に気が付きました。

バラが自分に何を望んでいるのか、バラの言葉
や行動に囚われて、その裏側にあるバラの本当
の気持ちである真意が何なのか王子様には見え
てなかったのです。

バラの本質である、その奥にある隠された気持
ちを読み取れなかった王子様の幼さにも原因が
あったんですね。

王子様は星を去った後もずっとバラの事を考え
ていました。

バラのトゲは何のためにあるのか?王子様は地
球で出会ったパイロットに質問します。

星にいた頃、王子様はバラのトゲは意地悪さや
冷たさの表れだと思っていたんですね。

ところが色々な星を旅する事によって、知恵が
つき成長した王子様はバラの花が持つトゲにつ
いて見解が変わってきます。

自分の立場からバラのトゲを見るのではなく、
バラの立場から何故バラにトゲがあるのか?
見れるようになっていったのです。

バラは自分が弱いと思っているから自分を守ろ
うと思ってトゲをつけていたのではないか?

ワガママを言うのも、そう言うことによって自分
への愛情を図って安心したいだけだったのでは
ないか?と考えるようになっていきました。

それは、旅で得られた王子様の変化でした。

ついたてを立ててちょうだいとバラの花に言わ
れてそれをやりつづけていたけれど、言われ
たからといって、その趣旨をそのまましなくても
その趣旨の本質からヅレなければ他の事で代
用してあげる事でバラの花を安心させる事は出
来たのではないか?

ついたてを立ててほしいのは、自分を守ってほ
しいとの現れなのではないかと考えるようにな
っていったのです。

6つの星でおかしな大人達に出会った後、王子
様は最後に地球にやってきます。

地球には沢山のバラの花が咲いていました。

 


王子様は自分の星のバラは世界でたった一つし
かないと思っていたので、自分のバラはどこに
でもあるふつうのバラであることを知りショックで
泣いてしまいます。

すると泣いている王子様の横をキツネが通りま
した。


 

王子様はバラの花と離れて孤独で寂しかったの
でキツネに「友達になってよ」と言います。

しかし、キツネはこう王子様に言ったのです。

「絆はそんな簡単に作れない。友達になるには
相手を受け入れ自分を変える勇気が必要なんだ
そのためには辛抱が必要なんだよ。そうでない
と絆はできない」そう王子様に言ったのでした。

王子様は勘違いしてました。

友達とはどこかにいて、出会えさえすれば友達
になれると思っていたのです。

最初から出来上がっている友達なんてどこにも
いなくて、少しづつ時間をかけてお互いを受け
入れていく関係づくりが友達なのだとキツネか
ら学びます。

王子様はキツネに会うことによって、星に残し
てきたバラはどこにでもあるありふれたバラで
はなく、自分にとってはたった一つの花であり
かけがえのない存在であるとやっと気がつきま
した。

王子様は旅の途中で
何を手に入れたのでしょうか?

「大事なものは目に見えない」

私達は、王子様がバラから受けた印象と同じで
つい目の前で自分を否定する人の言葉や行動
に目を奪われがちですね。

バラのワガママや傲慢さによって王子様は自分
の価値を低く見積もられたように感じ

「認めてもらってない、必要とされてない」と
不安になり自分が体験する本当の現実を私達は
見えてないのかもしれません。

目に見えないものを相手の立場になって考える
ことによって、初めて深い関わりが出来るのか
もしれませんね。

歳とともに本を読んだ感想が変わってくる不思
議な本です。

「星の王子様」皆さんも是非読んでみてくださ
いね。

花月(かげつ)