今日は鈴果先生について感想を書きたいと思います。
鑑定を受けました、40代の山梨県のNです。
当日思い立ったように、サロンに電話をさせて頂き、
偶然、希望の時間が重なった鈴果先生にお願い致しました。


私の悩みは、小学校高学年になる子供の事です。
年がいって出来た息子でしたので、
大変可愛がって育てたつもりですが、
先日、息子が他人の車に傷をつけたという事で、
警察から連絡があったのです。


そんな悪さをする子でもなかったのに、
それからというもの、万引きで補導される事や、
空き家に侵入して物を壊すなどの行為で、
警察や、他の保護者から連絡が来ることが、
頻繁に増えていきました。


私は息子を何度も怒鳴りつけましたが、
一向に悪さは直りません。
怒られている時の息子は、ただ口をぎゅっと噛みしめ、
俯いているだけで、何も言いません。
その態度にも腹が立ちました。


夫にも相談しましたが、全く関心をもたず、
休みの日もゴルフにばかり出かけるような酷い人。
私は積もり積もった鬱憤を晴らしたいと思い、
とにかく誰かに話を聞いて欲しいと、
花凛占いサロンへ電話したわけです。


メールで送っていた息子の写真を、
鈴果先生に見てもらうと、まさかの答えが返ってきました。
「息子さん…すごく辛そうです。
自分なんかどうでもいい、死にたい。
そんな感情が伝わってきます。息子さん大丈夫ですか?」


私は言葉が出ませんでした。
鈴果先生は「息子さんは何故そんな行為を繰り返すんでしょう。
私には、自分本位で行っているように思えません。」と続けました。
何も話そうとしない息子の本心を、無理に聞きださなかった私。
本当はもっと問いただすべきだったのでは?
自責の念にかられました。


「私のせいでしょうか」鈴果先生に尋ねました。
すると「お母様のせいではありません。
息子さんはお母様の事が大好きですから。」と教えて下さいました。
息子の悪さは私への反発だと思っていた所があったので、
少しホッとしていると、鈴果先生は、
「ちゃんと息子さんの話を聞いてあげて下さい。」
と、念を押すようにおっしゃりました。


私が息子に嫌われているか好かれているかは関係ないのです。
鈴果先生の鑑定後、私は息子とぶつかる覚悟で、
本心を言うまで寝かせない!と断言し、息子の部屋に居座りました。
出てけ!と言われても聞く耳持たず、私は息子と向き合いました。


何時間も言い争ったように思います。
息子はどんどん感情的になってきて、少し恐怖もありました。
殴られるのではと思った時もありました。
それでも負けずに本心を教えて欲しいと食いついていると、
息子は突然涙を流し始め「無理やりやらされてるんだ」と叫び、
その場で崩れ落ちました。


私は息子の肩を掴んで、優しく問いかけました。
本音を話し始めたら優しい態度で接するという、
鈴果先生のアドバイスもあったので、
ついつい「何があったの!」と焦らせてしまいそうになるのを、
じっとこらえながら、息子に優しく語りかけました。

息子は、学校で飼っているニワトリをいじめるA君を注意したところ、
A君に目をつけられ、A君が率いるグループに
いじめられるようになったそうです。
万引きも、物を壊す行為も、
全部無理やりやらされていたそうです。
A君は近所でも噂のワルでした。


そんな事も知らず、私は息子を責めてしまっていたのです。
私は息子を抱きしめました。
息子は「お母さんに心配かけたくなかったんだよ」
そう言って、ワンワンと泣きました。
我慢していたものが流れ出すように。

鈴果先生の言っていた「自分はどうでもいい、死にたい」
それは、まさしく息子の心の声だったのです。
悲劇が起こる前で良かったという安心感から、
私も、一緒に息子と泣きました。


その話を聞いて以来、私はA君が憎くて仕方ありません。
すぐさま担任にも話をしましたが、
「子供の問題に大人が関われない」といって、
聞く耳すら持ってくれないのです。
小学生といえど、A君の迫力に何も言えず、
担任までもが気を使っている、近所からそんな話も聞きました。


そんな子ですから、A君の両親もたちの悪い方達で有名でした。
何度も話をつけにいこうとしたのですが、
近所の方たちに「もっと酷い事になるよ」と止められました。
その間も、息子に対するいじめはなくなりません。
傷を負って帰ってくる事も増えました。


私はどうしていいか分からず、また鈴果先生に相談する事にしました。
鈴果先生によると、
「A君の場合、周りの大人に言っても無理です。
親も先生も自分の敵だと思い込んでいる。
彼には信用できる大人が必要なのかもしれません。」とのこと。
私はなすすべがなく、悔しい気持ちでいっぱいでした。


「A君は誰かに話を聞いてほしいんです。
とても寂しくて、母親からの愛情をたっぷり貰っている息子さんが
妬ましくて仕方がないんだと思います。」


何度も夢の中で仕返しをしてきた私ですが、
相手は小学生…息子と同じ小学生なのです。
ハッと我に返った気がしました。


「試しにA君本人に話を聞いてみたらどうですか?
叱りにいくでもなく、要求するわけでもなく、
ただ、A君とお話をするだけでいいんです。
Nさんの粘り強さがあれば、大丈夫ですよ。」


粘り強さと聞いて、あの息子とのやりとりを思い出しました。
鈴果先生には詳しく話してないはずなのに…
ズバリと言い当てられた感じです。
確かに、私のしつこい粘り強さがあれば、
小学生の男の子相手、どうって事がないかもしれない。
私は、意を決してA君と話してみる事にしました。


息子の話だと、A君の両親は深夜にならないと帰ってこないとのこと。
夕方、私はA君の家を訪ねてみました。
息子をいじめていた相手との対面…手が震えました。
扉を開けて出てきたのは、背格好があどけない小学生。
ですが、目つきが鋭く、担任が何も言えないというのも、
分かってしまうほど、恥ずかしながら怖気づいてしまいました。


ここは粘り強く!鈴果先生にもそう言われたし!
そう覚悟を決めて、「ちょっとお話があるんだけど」と、
強引に扉をあけて、玄関に入りました。
一歩間違えれば私が不審者です…


A君は「なんだてめー」と悪態をついてきましたが、
私は極力穏やかに、息子の母親だと名乗ると、
A君が一気に警戒しました。
ですが、私はいじめの事について何も話しませんでした。

「いつも息子と遊んでくれてありがとう。
こんどお家に遊びにきてね?
おいしいもの用意して待ってるからね。」

それだけ伝えました。A君はあっけにとられていました。
念の為、A君の好きなものを聞いてみると、
先程の悪態はどこへやら、「〇〇のドーナツが好き」と答えました。


私は、その事をすべて息子に話し、
息子にA君を家に遊びに来るように誘って欲しいとお願いしました。
息子は非常に困惑していましたが、
「何があってもお母さんが守るから!」
そう言うと、息子も覚悟を決めたようでした。


大好きなドーナツを餌に息子には誘ってもらいました。
A君はまんまとお家にやってきました。
私とA君と息子、3人でテーブルについてドーナツを食べました。
私はA君に、何が得意なのか、楽しいのか、
色々と質問攻めにしました。

最初はだんまりだったA君も、少しずつ、
「あのテレビが面白いんだ」
「昔表彰された事があるんだ、すごいだろ」
色んな話をしてきました。
その姿は、屈託のない可愛らしい小学生でした。
きっと、この子は寂しいだけなのです。
この子を守ってくれる大人がいないだけなのです。


鈴果先生の言うとおり、私はただA君の話を聞いていました。
外も暗くなってきたので、私はA君と二人きりで、
A君を家まで送り届け「楽しかったね」と伝えました。
A君はツンとした態度で、何も言わず部屋に帰っていきました。


たったそれだけです。
それだけで、息子へのいじめがなくなりました。
次の日から、A君が息子に関わらなくなったというのです。
息子はとても驚いていました。
「お母さんすごい!」と感動され、私も鼻高々でした。
内心、うまくいって心底ホッとしていましたが・・・。


あれ以来、A君はこそっと息子の所にきては、
「また遊びに行っていいか?」と聞いてくるそうです。
今後もA君には、信用できる大人としてかかわっていきたい。
そう思っています。


この出来事は、私にとって大きな学びとなりました。
憎しみを抱いたまま彼に接していたら、
きっとすべて悪い方向に向いていたでしょう。


母親とは、大人とは、色々と考えさせられました。
鈴果先生との対話の中には、新しい発見があります。
今になれば、この対処法で良かったと思えますし、
私自身、ひとつ成長する事ができました。


成長したからでしょうか。
不思議と他の悩みも減っていくんですよね。
夫との会話もうまくいくようになったし、
最近、週末は家族3人で出かける事が多くなりました。


私が良い方向へ向かう事ができたのも、
鈴果先生からいただくアドバイスのおかげです。
これからも頼りにしています。


山梨県 N