裕先生の電話鑑定をうけました。
山形県のY.Tです。
その節は、大変お世話になりました。


私は結婚式の前日に、
夫となる人を亡くしました。


結婚式前夜ということで、彼は友人たちと、
深夜まで飲んでいたそうです。
友人たちの話では、彼はお酒のせいもあってか、
涙を流して「俺は幸せだ~」と
大声で叫んでいたそうです。


その帰り道。方向が同じ友人と、
二人で並んで歩いて帰っていた時、
後ろから来たトラックが突っ込んで、
友人は意識不明の重体、彼は即死でした。

そのトラックは、飲酒運転でした。
ブレーキもかけず、時速80キロで、
二人に突っ込んだそうです。
トラックも大破、運転手も即死。
怒りをぶつける相手も、この世にいません。


私は彼の遺体を見ていません。
彼の親族から、見るなと言われました。
お葬式も、彼の親族だけで行いました。
私は、出席させて貰えませんでした。
彼の母親から「疫病神」と怒鳴られました。


向こうの親族からは縁を切られた状態です。
私自身も、彼が亡くなったのは、
私と出会ったせいだ、そう思っています。
彼と結婚さえしなければ、結婚式を挙げなければ、
きっと、彼は生きていたからです。


私は、彼の亡くなった姿も見ていないし、
お葬式も見ていないし、彼のお骨も見ていません。
彼がどこのお墓に眠っているのかも知りません。
そのせいか、彼は本当に死んだのだろうか?
そんな事ばかり考えて、未だに彼の荷物が置いてある、
私の部屋で、彼の帰りを待ってしまいます。


だからこそ、私は彼の声が聴きたいと思いました。
そうしなければ、私は涙が流せないからです。
彼が亡くなってから、私は一度も、泣いていません。


彼の声を聴かせてくれる人を、沢山調べました。
その時、ふと以前見ていたテレビ番組を思い出し、
花凛先生の占いサロンのホームページに辿りつきました。
そして、裕先生に鑑定をお願いする事になりました。


裕先生が対話できるのは、
成仏している場合だけだそうです。
どうやら、彼は成仏しているそうで、
私は、それだけでも少し安心してしまいました。
ずっと彷徨っていたのなら、心が痛いですから。


裕先生は、彼からのメッセージを
私に伝えてくれました。


「こちらに来て分かった事だけど、
あれは俺の寿命だったんだ。決まっていたんだ。
お前を残していくのは、本当に辛かったよ。
お前は弱いから、生きていけなくなるんじゃないかって。
だから、上にいかないでお前の側にいようと思ったけど、
それじゃ、お前が一番悲しむって思ったんだ。」


その言葉は、紛れもなく彼でした。
彼とは6年同棲していて、沢山ケンカもしました。
私がどんな事で悲しむかを、一番理解してくれた人です。
彼の言うとおり、彼が成仏できてないと知ったら、
私はきっと、今より自分を恨むでしょう。


「突然死んだから、みんな混乱してるんだ。
誰かに怒りをぶつけたくて仕方ないんだろうね。
お前にその役を任せちゃって、本当にごめん。
これだけは言わせてくれ。お前は悪くない。
だって、俺を一番幸せにしてくれたのはお前だから。
お前に出会ってからが、俺の最高の人生だったから。
お前が幸せにならなかったら、誰が悲しむ?」


私の目から、一粒の涙がこぼれました。
「誰が一番悲しむ?」それは、喧嘩の時に、
私が決まって使う口癖でした。
「私が幸せじゃなかったら、○○君が悲しむね。」
自然と、独り言のように言葉が出ていました。
同時に、涙が次から次へとこぼれ、
呼吸が苦しくなるほどに、私は泣きじゃくりました。

 

そんな私に、裕先生は優しく優しく語りかけてくれました。
「そうですよ。あなたは悪くない。あなたのせいじゃない。」
その言葉が、氷のように無感情になっていた
私の心に染み入るのが分かりました。


「彼は、あなたの事が誰よりも一番大切なんですって。
だから、あなたの事だけ守るって言ってますよ。
これからも、幸せになれるかどうか、ずっと見てるって。」


彼が亡くなった後の残像を、私は一つも知らないから、
存在も自信も奪われてしまっていたけど、
見える物がなくても、私は彼の言葉だけを信じればいいんだ。
そう思えました。


大切なのは、私が彼と過ごしてきた時間。
彼からもらった、たくさんの愛情。
許す事、怒る事、学ぶ事、慰める事。
彼と築いた幸せこそが、一番大切なんだって、
そう気づくことができました。
悲しみに暮れて、そんな出来事すらも、
亡くしてしまうところでした。


私の心が溶けたのは、裕先生の力だと思います。
電話鑑定をしている間、不思議とあたたかかったです。
「自分を責める事は、彼を責めてる事と同じですよ。」
裕先生の言葉が、今の私には理解できます。
まだまだ、悲しみと戦っていかなければいけないけど、
彼が愛してくれた私を、私が大切にしていきたいです。


裕先生、ありがとうございました。


山形県のY.T