1年前に我が子のように思っていた飼い猫を亡くし、
ずっと立ち直れずにおりました。
そんな折、知人からペットの気持ちを読み取る話を聞き、
少しでも前に進めるきっかけになればと、
鈴果先生に、電話鑑定の依頼をさせて頂きました。


鈴果先生は、写真を見て読み取るそうです。
事前に写真は送っておりましたので、
鑑定はスムーズに始まりました。


心のどこかで、本当に動物の気持ちが分かるの?
亡くなってしまっているのに…など、
半信半疑に思っておりましたが、
鈴果先生曰く、動物も人間も同じとのこと。
気休め程度でも、何か分かればいいと
失礼ながら、思っていました。


「おかあさまの膝のうえが大好きだったんですね。
なんでも、居心地がいいというより、
匂いが好きだったみたいです。」


愛猫は私の膝によく飛び乗ってきました。
その事は、もちろん、話していません。
しかも、私は気にしていなかったのですが、
確かに、いつも、しきりにクンクンしていました。
疑い深い私も、鈴果先生に対し、自然と心を開き始めました。


鈴果先生は、目の病気のことや、
よく一緒に散歩していた場所の特徴まで分かっていました。
愛猫からイメージとして伝わってくるとの事です。
「その場所がとても大好きだったんでしょうね。」
愛猫は、まるで犬のように私の元を離れなかったので、
一緒にゆっくり歩いて散歩ができる仲でした。
同じ速度で並んで歩くのが、私自身とても楽しかったのです。
愛猫も、同じ気持ちだった事を知ると、
本当に血の繋がった家族だったように思えて、
涙が溢れてしまいました。


「本当は、亡くなる1年前くらいが本当の寿命だったんです。
でも、愛猫ちゃんは、あなたが自分を生きがいにしていたのを
知っていたんですね。だから、心配であなたを一人にしたくなかった。
だから、目が見えなくなっても、動けなくなっても、
まだ生きるんだ!って、ギリギリまで頑張ったんですね。
愛猫ちゃんも、あなたともっと一緒にいたかったから頑張れたんです。」


その言葉とともに、亡くなる寸前まで、
必死に立ち上がろうとしたり、可愛く鳴こうとする愛猫の姿が、
鮮明に蘇ってきました。
きっと体が痛くて辛いだろうに、不安だろうに、
死ぬ前まで、私の事を想ってくれていたのです。


「とても幸せだったそうです。
あなたの笑っている高い声が、お気に入りだったんですね。
その笑い声を、もっと色んな子に聞かせてあげて欲しい。
そう願っているようですよ。」


愛猫が亡くなってから、
私は自分の一部がなくなってしまったようで、
何をしても楽しいと感じず、やる気が起きず、
沈みこんでいました。
もしかしたら、そんな姿も見られていたのかもしれませんね。
亡くなる前も心配ばかりかけて、
亡くなった後も心配かけてしまっては、ダメな飼い主です。
鈴果先生が伝えてくれた愛猫の言葉は、
ずっと靄がかかったような私の心を、
少し晴れさせてくれるようでした。


鑑定後、愛猫とよくまわった散歩道を一人で歩きました。
思い出さないようにと、避けていた道でした。
思い出すのは楽しい事ばかりで、公園に辿り着いた時は、
ここが好きな場所だったんだ、そっかあ、と、
思う存分、感傷に浸る事ができ、不思議と幸せを感じました。
あの子は、今もそばにいて、私を見ているんだ。
そう感じる事ができ、ようやく前に進める気がしました。


ペットの言葉や気持ちは、分からないからこそ、
心残りばかりが残ってしまうように思います。
幸せだったのか、もっとしてほしい事があったのでは…
ネガティブな想いばかり募っていましたが、
鈴果先生から聞いた愛猫は、幸せそのもので、
私は、ようやく救われたような気持ちです。


最初は、半信半疑でした。
でも、今は鈴果先生と知り合えた事は運命だと思っています。
たかが動物の死と、周りは理解してくれない事も多いですが、
同じように、大切なペットの死から立ち直れない方に、
私の体験が参考になるかもしれないと思い、
感想を送らせていただきました。


兵庫県 K.S