少し前に、こんな記事が出てました。
不妊治療を受ける人に鬱症状が見られるケースが多いので、メンタルのケアが必要というような内容。
確かに、それはそうだろうとは思うんだけど、「うつ傾向にある人が不妊になりやすい」とも言えると思う。
私は、不妊と鬱は結構似ていると思う。合併症みたいな感じで。
特に原因不明不妊の場合、原因ってメンタル面が大きくて、それは食事や生活習慣とも関連しているんだろうけど、どこかで自己否定がベースにある人が多い気がします。あくまでも私の主観的な見方なのですが。
私もかつては自己否定の塊だったんだけど、たぶん今のアラフォー、アラフイフあたりの世代って(もしかしたら日本人女性の傾向として)そういう育てられ方をして育った人が多いんじゃないかと思うんだよね。
一言で言えば、
他人に優しく自分に厳しく
そうあるべきと信じている人は多いんじゃないかな?
例えば、誰かと待ち合わせする時。
相手が時間に遅れて10~15分くらい遅れても全然許せるのに、自分は1分でも遅れるのは許せないとか、
割り勘で食事して割り切れない時、自分が多く払わないと居心地が悪いとか。
そうあるべきと信じて疑わないんだけど、よく考えてみると違うと思うんだよね。
周りの人に対する扱いと自分に対する扱いがあからさまに違う。自分にだけ厳しいって、自分で自分をいじめてるのと同じだなって思うんです。
そうやって、自分に受け取ることを許さないでいると受け取ることができなくなってしまう。
自分をいじめてると、他人からもそういう扱いしか受けなくなる。そして、ますます自分には価値がない、駄目な人間なんだと自己否定するようになる。
無意識にこれをやっている人って私の周りにも沢山います。かつての私もそうでした。
そういう人達って、本当にいい人。周囲に対する気づかいがきっちり出来て、いつも感謝してるように見える。
何か頼まれたら喜んで引き受けてくれて、きっちりやってくれて。どんなに理不尽なこと言われても私が我慢すればいいからって常に相手を立てる。
常に人のことは褒めるけど、自分は謙遜して、みたいな。
表立って人に嫌われるようなことはなくても、その陰で「自分」は犠牲になってる。場合によっては「いじめられっ子」になりやすかったりもする。
自分の人生なのに自分の世界に「自分」という存在がいなくて無視してて、「自分」の心の叫びに気付かない。知らないところで、自分の一番大切な「自分」という存在に一番嫌われるんだよね。
そうすると、「自分」はへそ曲げて自分の思うようには動いてくれなくなる。いじめ続けてると、反逆してきて、望みなんて叶えてくれなくなる。自己否定するし、ひどくなってくると自殺を考えるようになったりする。
「自分を大切にしよう」
って、よく聞くし、私もよく言うんだけど、きちんと理解している人は少ないと思う。
自分が意識して接する対象の中に、他人だけじゃなくて「自分」をいれてあげて欲しい。
そして、他人に向ける優しさとか思いやりといったものを、まず自分に向けてあげる。それが出来てはじめて、他人に本当に優しく接することが出来る。
自分の人生なのに自分がいないんだったら、自分の望みなんて引き寄せられるはずない。
自分に優しく他人に優しく
そうやって自分の心も健康で、望みを叶えて幸せになる。その方が周りもみんなハッピーで、本当に優しいいい人になれると思うんだよね。