一人目の不妊治療をしていた時、たぶんこれが妊娠の障害になっていたんだろうなと思ったことがある。






不妊治療で決して少なくないお金を使っていたし、私は仕事も辞めた。金銭面で不安を感じてしまうのも無理はない。






とりあえず、妊娠・出産しなくては始まらないのだから、仕方ない。不安を感じても見て見ぬふりをして今は我慢の時。産んでしまいさえすればお金のことは何とかなる。






そう自分を無理矢理納得させて、お金の不安を感じた苦しい状態のまま妊活に励んでいた。







心のどこかで、このまま妊娠せずに諦めてしまえば、金銭面ではもう心配はなくなるだろうし、その他の面でも夫婦二人仲良くやりたいことを自由にやってそれはそれで楽に生きていけるだろうと思っていた。





妊娠・出産する現実に対しては
右矢印不安を感じていて、

妊娠しない現実に対しては
右矢印安心感を感じていた。






今なら一目瞭然、これでは妊娠しない現実を引き寄せて当たり前だよ。






一人目を妊娠した1ヶ月前くらいだったかな?私は思いきって夫にこのことを話した。子供は欲しいけど、金銭面で不安があることを。






出産すると、しばらくは私も就職は難しいだろうし、1人育てるのに大学進学まで考えると何千万もかかるとか言うし、それで生活が苦しくなったりしないだろうか?漠然とした不安がぬぐえないと。






夫はお金の計算は得意なので(私はざっくりとしか計算できない性格)、細かく根拠を示して私に説明してくれた。






収入がいくらで、支出がいくらで、何年でこのくらい貯められるから、このお金を教育費に使って、老後資金はこれをあてて…などなど。だからお金のことは心配要らないよと言ってくれた。





なるほど、それなら大丈夫そう。思いきって話し合った結果、あっさりと不安が解消したのだ。






そして程なくして、妊娠した。





私が何となくずっと抱えていた不安は何だったんだろう。やっぱり見て見ぬふりをしていいことはないなと思った。心が感じたことはきちんと向き合ってあげようと思った。





1人出産した今、妊娠前に感じていた不安って本当に無意味だったというか、ただ間違った思い込みに支配されていて何もわかってなかったんだなと思う。






今は本当に経済的にも二人目も大丈夫と思えるし、何なら、もっと収入も自分次第で増やしていけるし引き寄せられるんじゃないかと思っている。