私は長女で、しかも母方でも父方でも、いとこ達の中で一番年上。





祖父母から見れば初孫だし、とても可愛いがられた分期待も大きかった。





子供ながらにそれはプレッシャーに感じていて、私はいとこ達の良いお手本でなくてはならなかった。「いい子」でいようと頑張ってた。





しかし、どんなに努力しても、それは当然のこと。誰も私の思いに気付いてくれたり、労を労ってくれる人はいない。しかも母は厳しい人だったので、私が何か出来たことがあっても更に上を求めてきた。





それなのに、年下のいとこ達はちっちゃいから可愛いく思えたし、私より全然出来てなくても、ちょっと何か出来ただけで凄く褒められる。





実際にはそんなことなかったかもしれないけど、子供の頃の私の目にはそう映っていた。






「もっと遅くに産まれたかった。」






いつの間にか、長い期間を経てそんな風に思うようになり、かなり根深く心に刻まれていたのだ。






だから、自分が産む子供は一番年上にしたくないと無意識に思ってた。私と同じ思いはさせたくなかった。





そんな拗れた気持ちを抱えながらも、年下のいとこ達が次々と結婚し、子供を授かっていくのは辛かった。





しかも、この先自分が結婚して子供を授かれる保証は何もない。というか、ほぼ結婚できる気もしないし。遅くに産むどころか、独りぼっちで終わるかも笑い泣き






私の望みがそんな副作用を招くとは露知らず、(冷静に考えれば当たり前なのだけど)しかし結果的には望み通り、晩婚・晩産の現実を引き寄せたということなのだと思う。






どうしてうまくいかないんだろう?そういう壁にぶち当たった時には、無意識に自分でブレーキをかけていることがないか、自分の心と向き合ってみるのもいいと思う。