不妊治療をしたクリニックでは、まず初診の前に説明会に参加しなければならなかった。



説明会で言われたことで特に印象に残ったのは、「ヒトという生き物はもともと妊娠しにくい」ということ。確か、ネズミか何かは凄く妊娠率高くて、ヒトは20%くらいだったかな?(うろ覚えなので全然数値は違うかもしれないけど、とにかく低かった)



だから、治療しても絶対成功する訳じゃないよっていうのを念押しされたんだなと思った。



そしてさらに、その妊娠率は年齢を重ねる程に低くなっていく。何かで聞いたのだけど(何だったか忘れた)、毎月排卵する卵子の中で、最終的に出産までいって人間に成長できるものは20代で半年に1個、30代で1年に一個、40代からは2年に一個という具合にどんどん減っていく。(この辺りのデータもうろ覚え。正確じゃないかも。スミマセン)



つまり、高齢になると妊娠しにくくなるというのは、言い換えれば妊娠のチャンスが減るということであり、妊娠まで時間がかかるということなのだと思った。
逆を言えば、時間はかかるが妊娠しない訳ではないということ(閉経までは)。



ただ、パンダ🐼は確か繁殖期が年に1回しかないと聞いたことがあるが、私はそれよりもチャンスが少ないのか…と現実を受け止めた。



不妊の定義を調べてみると、



不妊とは、妊娠を望む健康な男女が避妊をしないで性交をしているにもかかわらず、一定期間妊娠しないものをいいます。 日本産科婦人科学会では、この「一定期間」について「1年というのが一般的である」定義しています。



と、こういうことらしい。



私は結婚していきなり治療を始めたので、この定義に照らし合わせて考えるのが適切かどうかわからないけど、最終的に妊活を始めてから妊娠するまで約2年かかった。




上記のようなことを踏まえて考えると、40代の妊娠としてはそのくらい時間がかかって普通なのかもしれない。取り立てて「不妊症なんだ」と自分を決めつけるほどではなかったのかなとも思う。





クリニックでも、世間一般でもそうだけど「卵子の老化」が叫ばれるようになってから、とにかく妊活は早く!うかうかしてる暇はないですよ!とやたらプレッシャーをかけられる。



とにかく焦るアセアセ  1周期過ぎるごとにどんどんどんどん焦らずにはいられなくなっちゃうんだよアセアセアセアセアセアセ



例えば「まだ仕事を頑張りたいから妊活はまだ先でいいかな」なんて言ってる人がいたら、「早い方がいいよ!」って言ってあげる意味もあると思う。でもね、既に妊活してる人とか 治療してる人に対して急かすようなこと言うのは本当にやめてほしいと思う。



これ、案外言われてる方も気付かないんだけど、結構当たり前のように言われる。自分でも無意識のうちに自分で追い込んでしまっていたりする。



高齢妊活の最大の敵は年齢じゃなく、無駄に焦ることじゃないかと思う。もう妊活始めてるのに急かすのって、うつ病の人に「頑張って✊」って言ってるようなものだよね?



治療をやめて自然に任せると決めた時、私はもう41歳だから妊娠まで時間がかかるんだって覚悟を決めた。治療中は今度こそは!って毎回思ってたけど、まあ出来ても1年後くらいかなって開き直った時に一人目を妊娠した。



今44歳だから、今度は2年後かな?くらいに思って、出来る準備はしたいなと思う。