妊活中、6月だったと思うが、1週間くらいずっと雨が降り続いた週があった。夫も私も昼は仕事で家を空けるし、長雨もあって窓を開けることもほとんどなく過ごしてしまった。
そしてそのタイミングである日突然急に気温が上がった。
ん?あれ?何か痒い
やってしまった…ダニだ。このところの湿度と温度のせいできっとダニ子(ダニのことをそう呼んでいた)が大量発生したんだ
私は子供の頃から虫によくさされる。しかも刺されあとがどうも人よりひどくなる体質らしい。夫は全然刺されないのに、私だけ
そうだよ~風通しが大事なんだよ~
後悔しても発生したものは仕方ない。とりあえず必死でまず部屋の掃除機をかける。布団にも布団用の掃除機をかける。
こんな気候なので、きっと我が家だけの問題ではなかったのだろう。テレビをつけると情報番組か何かでダニについて取り上げられていた。これは見なければ!
そこで知ったダニの繁殖能力。高温多湿などの条件が揃うと、1匹のダニが数日で何万匹にも繁殖(はっきりした数字は覚えていない)するらしい。
ますますダニ子に対する憎しみが沸いてきた。
私が一人も子供を産めずに苦しんでいる間に、ダニ子は何万匹にも増えていたのだ
なおさら許せない❗ダニ子め~皆殺しにしてやる
そんな個人的なこじれた感情もあって、掃除機をかける手に力が入る。怒りに任せて掃除機をかけている時、はたと思った。
高温多湿で急激に増えたということは、逆に言えばそれまでは増えたくても増えられなかったということなんじゃないか?ダニ子も不妊だったってこと?
そう思うと、せっかく増えたのに私の手で減らされるダニ子達が少し憐れに…いやいやダニ子に同情などしている場合ではない。この事態は何とかせねば。
ダニ問題はさておき、この繁殖条件が整えば一気に増えるというのは人間も同じなのではないのか?と思った。
正常な卵子と正常な精子が出会って受精、着床すれば妊娠する。条件が整えば妊娠する。
私が妊娠しないのは条件が整っていないからなのだ。きっとただそれだけのことなのだ。
受精のとこまでは体外受精をすれば確認できる(卵の異常を除いて)。着床の条件、これが難しい。内膜の厚さだとか、冷やさないようにだとか、そんなことを良く言われるが、最終的には神の領域なんてよく聞く。
神の領域なんていうと、私たち人間にはどうしようもないことに思える。でも、このダニの一件で私は「どうしようもないこと」ではないのだと思った。最後の条件が現代の医学ではまだ解明されていないだけで、条件さえ整えれば妊娠するのだ。決して神様の気まぐれで妊娠しないのではない。
まずは、クリアできる条件からクリアしていこう。身体を整えて健康でいること(←これも現代人の生活においては結構難しい条件)。受精させること。そして、きっとまだ解明されていない不明な領域っていうのは「メンタル」の部分ではないかと思った。