40歳~41歳までの約1年間で、採卵2回、移植5回の高度不妊治療を経験した。
一回目の採卵の時には、「ストレスにならないように」と、クリニックでの治療以外のこと(食事、生活習慣を整える、漢方、温活など)は一切しなかった。裏を返せば、不妊治療さえすれば妊娠すると思っていた。もっと言えば、クリニック任せ、丸投げしてたということだと思う。
結果、採卵できた4つの卵のグレードはまあまあといったところだった。(具体的に何っていうグレードだったかはもう忘れてしまったが、中の上が1つ、中の中が2つ、中の下が1つ。みたいな感じだったと思う。)
こんなものかというくらいの感覚で移植するが(ここまでは妊娠できるだろうと思っていた)、あえなく撃沈 最後の一つ、中の下が残ったところで、今さら一番グレードの良くない卵を移植して妊娠するとは思えず初めて「このままではダメだ」と思いはじめる。
グレードがたとえ低くても、この卵を信じたい!と思わなくもなかったが、冷静に考えてそれでうまくいくとは思えなかった。
そこで、2回目の採卵を決意する。が、前と同じことをやってみすみす同じ轍を踏む訳にはいかない。最後の採卵と決めている。今度はお金に糸目をつけず、気になっていることは全部やろうと決めた。これだけやってダメならもういいやと思えるようにとことんやろうと思った。
まず、漢方相談に行く。
勧められるままにサプリやたんぽぽ茶など購入。ただ、漢方については購入したものよりも、普段の食事や習慣の重要性についてお話しをきけたことが大きかった。その頃、読んだ本
(コレ↓)
あと、卵子の質はもう高齢だし自分の努力でどうにかなるものではないと思っていたが、排卵の直前にぐっと大きく成長するので、その時の栄養状態で質が良くなるというようなことを言われ目から鱗だった。だからたんぽぽ茶飲んで!という感じだったから、それが本当なのかビジネスとしての話法なのかはわからないけど。
たとえ嘘だとしても、その時の私にとってはやらない訳にはいかなかった。他にも米ぬか酵素風呂に通ったり、布ナプキンにしたり、よもぎを取ってきてお風呂に入れたり。ネット検索で気になった妊活に良いことがあれば何でも試した。
振り返ってみると笑えるくらい必死だったけど、これ、やり始めたのは採卵の2週間前。漢方にしても体質改善や卵子の質の向上には少なくとも2~3ヶ月前からしないと意味ないだろう。
それでも、2回目の採卵で結果が出る。
採れた卵は4つと1回目と個数は同じだったが、グレードが全然いい
しかも、1つを残して後の3つは全部胚盤胞になってグレードも良かった❗(詳しいグレードは
忘れたけど、上の上、上の中、中の上といった感じ)
しかし、採卵後も移植に備えて漢方や食事に気をつけたりは続けていたが、結局どの卵も全部妊娠には至らなかった。
私の場合、採卵もできるし卵も育つ。問題は着床のところ。着床できる身体を作らなければ、何回体外受精したところで妊娠しないんだろうと思った。
そう思ったら、やっぱりもう一回採卵したいとうような気持ちにはなれず、予定通りそこで不妊治療は終了。これ以上続けたところでお金と時間、エネルギーを全部ドブに捨てるようなもの。本当にとことんこれ以上は無理と思えるくらいやりきったことで、吹っ切ることもできたと思う。
高度不妊治療で得たもの、それは私に必要なのは着床できる身体づくりで、不妊治療は必要ないとわかったことだった。