やっぱり作りたい。
サレー姉妹のペントップ。
協会には私の居場所はないのか、と思った時は、このペントップを作ることすら辛く感じました。
私がいられなくなった場所の象徴をジュエリーにしてしまって、辛くならないか?重くならないか?大事にできなくなるのではないか?と…
でも。
フィルゼー先生の、厳しくも暖かなメッセージを読み返すにつけ、協会での出会いの有り難みを痛感するようになりました。
特に今回はフィルゼー先生です。
習い事の先生なんて、普通は来る者拒まず去る者追わずで、そこそこの関係で済ますものだと思うのです。
けれどフィルゼー先生は、私の事を今までちゃんとよく見てきてくれて、その中で今の私にとって何がベストかを、私に自分の頭で考えさせてくださいました。
なんだか、すごく暖かく、誠実な方だなぁって。
以前フィルゼー先生に、こんな事を聞かれた事があります。
この先、光君と同じような病気の人に出会った時に、私はどう接してあげたら良いのかな?、と。
先生にはそれまで、色々なアドバイスや忠告を頂いていたのですが、私は自分の世界に閉じこもり、他人の言葉が耳に入らず、先生はどうしたら光君にわかってもらえるのだろう、と随分悩まれたのだそうです。
ですが、暖かな仲間たちに囲まれて、徐々に私は人に心を開くようになり、今まで跳ねつけていた言葉が、そういう意味だったのかと後になり気づくようにもなりました。
そんな私の変化に気付いたフィルゼー先生はとても喜んでくださり、そして上記の質問をしてくださいました。
こういう病気ってやはり偏見があるし、なかなか積極的に関わろうとする人が少ない中で、そんな風に思ってくださるフィルゼー先生の懐の大きさに、すごく感動しました。
私がお応えしたのは、ただ見守ってくださるだけでいいんです、という事でした。
この病気をして人に心を閉ざす人は多いです。
病気のせいで、沢山の別れも経験します。
そんな中で、ただじっと見守り続けてくれる人がいる事に気付いた時、自分は独りじゃなかったんだ、とハッとさせられます。
そうなると、そういう人の言葉に、耳を傾けてみたくなるのです。
自分の世界に閉じこもる人の姿を見守り続けるのは忍耐がいると思いますが、そこを辛抱して尚、自分を見てくれる人がいるという事に、私は心打たれました。
そんなフィルゼー先生の言葉だったからこそ、今回も素直に受け止める事ができたのだと思います。
協会は、私にこんな素晴らしい出会いをもたらしてくれた場だったのだ、と今回改めて思いました。
沢山の先生に師事しましたが、どの先生にもご恩があります。
今の私を見捨てる事なく受け入れてくださったザリ先生にも、深く感謝しています。
協会の先生達は皆、私に様々な気づきをもたらし、導き成長させてくださった先生方でした。
だから。
その感謝とご恩を刻む、協会での出会いの象徴として、ペントップを作りたい。
そんな風に思いました。
サレー姉妹だけでなく、フィルゼー先生、ザリ先生、ファラー先生の要素も、どこかに入れたものにしようと思います。
フィルゼーはトルコ石という意味なのでターコイズ、ザリは金糸銀糸の意味なのでルチルクォーツなどいいかも。
ファラー先生は、誕生石のオパールやトルマリンかな。誕生日石は金貨みたい。それか、誕生日花も良いかも。
それか、イニシャルを飾り文字にしてもらうか。
なんて早速考えたりして。
サレー姉妹ペントップ、ますます想いのこもった、私に感謝と勇気を感じさせてくれるジュエリーになりそうです。