子どもの頃は、この世の全てが不思議に満ちて見えた。


お月様は、どうしてずっと着いて来るの?


道路の先頭を走る車には、どんな人が乗ってるの?


そんなことばっかり考えてた。


将来は魔法が使えるようになって、箒に跨って月で紅茶を飲むんだ。


(黒猫は飼わないけど)なんて


そんなこと、そんなこと出来るって本気で信じてた。


少しずつ大人になって、現実ってものがどんなものか知って


跨ったところで箒じゃ空は飛べないし、未だにあの有名な魔法学校からお誘いは来ない。


「こうするのが大人」 「これが常識」


常識ある大人になる魔法は、何とか使えるようになったみたい。


そんなこと、望んだわけでもないのに。


自分の好きなことしてる人、羨ましいと思った。


だから、僕もリハビリしようと思うんだよね


自分の人生の中で、好きなしていく。


そうすりゃ、いつかヨボヨボのばあさんになったころに


有名な魔法学校に、社会人コースなんかが出来て


入学許可書が来るかもしれない。


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