Tea for Two Yunjae Love -4ページ目

ユンジェ小説 「あの丘で君を待つ」4

夏休みの間、照子から宿題を片づけるようにきつく言われていた怜奈も

やっと一段落して、勇とジェジュンと前から約束していた海へと出かけることに

なった。


もちろん、小学校2年生と幼稚園児だけでは海には出かけられない。


純子と怜奈の姉の聖華も一緒に行くことになった。


「わ~、しばらく行ってなかったから、早く泳ぎたい~。」


怜奈は、しばらくぶりの海のようで大はしゃぎである。


「怜奈も勇も河童だから、つきあわされるこっちも疲れるわ~。」


一緒に行く聖華は戦々恐々である。


「そうだ、ジェジュンは泳げるの?」


純子は下を向いてもじもじしてるジェジュンに聞いた。


「僕ね、海で泳ぐの初めて。前にパパとプールは行ったことあるけど。

浮き輪でしか泳いだこと無いの。」


恥ずかしそうに答えるジェジュンに純子と聖華は思わず微笑む。


「ほんと、可愛いわよね~小さな王子様ね、ジェジュンは。


いいのよ。幼稚園児ですでに泳げる勇がある意味、凄すぎなんだから。


恥ずかしがらなくて、大丈夫。」


聖華はVサインを作って、ジェジュンの頭をぽんぽんと軽くたたいて

元気づけてくれる。


「ジェジュンもきっとすぐ泳げるようになるって!!


俺と一緒に泳ごうよ。」


勇と怜奈はジェジュンを挟んで、両側から手を繋いだ。


「海に行くまで、迷ったら困るから、、、さっ、行こう!」


二人に手を取られ、泳ぎには不安のあったジェジュンも少し

気持ちが上向いてきた。


「さあ、お弁当も持ったし、いざ出陣ね!!」


聖華も立ち上がり、5人は町の海水浴場のあるカモメ島に向かった。


今では、陸続きで江差町に続く半島のように見える島だが

前は江差の目の前にあった小島で、埋め立てられて

現在の形になっている。


湾の中は江差港、湾の外に海水浴場がある。


以前は湾の中の砂浜に海水浴場があったが、港の汚染のため

反対側が海水浴場に変わっていた。


純子達が子供の頃は、足の着かないところまで泳いだものだが

現在は大人の足の届くところまでを遊泳地域として浮きを

張ってある。


海水浴場まで徒歩で30分近く、くたびれた様子も見せず

子供達はスキップでもするかのように歩き続けた。


「子供はほんと、疲れ知らずね~」


「叔母さん、帰りは上り坂だから、もっと辛いわよ。

大丈夫?」


「あの子達の泳ぎにはとうていつきあえそうにないから、

聖華ちゃん頼むわね。」


「はいはい。ママからお小遣いも貰っちゃったしね、、、」


どうやら、子供達のお守り代と称して幾らかの小遣いが聖華の手に

渡っているらしい。


「わ~、聖華ちゃん、抜け目無いわね。」


と純子が笑いながら言うと、聖華は茶目っ気たっぷりに

ウインクして見せた。


「腕白坊主達のお相手よ。それくらいこっちにも見返りがなきゃね。

ママは仕事仕事で、怜奈の事はほっぽり放しなんだから。」


その言葉に、純子は頷いた。


こうして、純子も含めた大家族で生活しているから、母親に構って貰えなくとも

怜奈はさほど寂しく感じていないかもしれない。


しかし、反対に純子達がいなかったら、怜奈の境遇はひどく

みじめなものだったかもしれないと思う。


二人の兄は東京の大学、姉の聖華は函館の私立高校

両親は仕事で殆ど不在。


お手伝いの人間を雇ったにしても、怜奈は孤独だったに違いない。


「ママもね、少し純子叔母さんに感謝したらいいのにね。


怜奈、叔母さんの子供みたいだもん。」


「照子ちゃん、忙しい身だから、しょうがないのよ。」


そう言いながら、純子もここ2,3年の照子の家庭離れに幾ばくかの

不満と不安を抱えていた。


でも、高校生である聖華にそのことを話すのは憚られて

口を噤んだ。


やっとカモメ島の海水浴場にたどり着き、二人がため息をついていると

前を歩く3人の子供達が歓声を上げて走っていき、

慌てて聖華が追いかける。


「まったく、あれっぽっちのお小遣いじゃ、やっぱ

割に合わないわ~」


と笑いながら走っていく。


浜に着くと3人は、勢いよく服を脱ぎ始めた。


服の下に水着を着ていたためだが、幼稚園児の勇とジェジュンは

ともかくとして、女の子で小2の怜奈もまだ羞恥心はないようだ。


「まったく、怜奈はやんちゃ娘ね。」


「いつも、勇と連んでるからかしら。」


ジェジュンもさっと水着に着替えるのが早かった割には

一目散に海に向かう他の二人とは対照的に、もじもじと歩みが遅い。


純子と二人小さな簡易テントを張っていた聖華が声をかけた。


「ジェジュン、勇たちと行かないの?」


「う、うん。お姉ちゃん、待ってていい?

勇たちみたいに僕、泳げないから、、、浮き輪が、、、」


「あっ、ごめんね。浮き輪ふくらませてなかったもんね。

待ってて。」


海へ入ったことのないジェジュンは、プールにはない

波に少し水に対する怖さを感じていた。


遠くでみる海はその青さを誇る意外、水の脅威など何も

感じさせずに静かに存在している。


しかし、ひとたび海が荒れれば、人一人ぐらい簡単に飲み込んで

しまう危険な力を秘めている。


ジェジュンは実際に知識としてそういうことを知っているわけでは

なかったが、プールとは違う海のスケールの大きさに

圧倒されていた。


勇達のように、無邪気に浮き輪も無しに飛び込んでいけなかった。


「さ、出来た。私もテントで着替えるから、もうちょっと待ってて。」


「うん。」


海の方では、純子が短パン姿で水際で勇と怜奈に

準備体操をしている。


「ジェジュンもここで、純子叔母さんの真似して

体操してね。」


純子がああして、体操などしてるのをジェジュンは初めてみたが、

女性の割に筋肉質できびきびと身体を動かしてる様は

スポーツ選手のようだった。


「お待たせ!」


テントから出てきた聖華はおへそ部分が少しだけ開いている

スポーティな雰囲気のセパレーツの水着に着替えていた。


大人しい顔立ちの聖華だが、意外にその水着も似合っていて

長い手足を際だたせている。


「お姉ちゃん、、、、格好良いね。」


ジェジュンはお世辞ではなく、素直にそう言った。


「うーん、ジェジュンはホント、素直でよろしい!!

さあ、行こうか。」


聖華に手をとられ、ジェジュンは浮き輪を頭からかぶり、手で支えて

海へと向かった。


準備体操の終わった勇と怜奈は早速泳ぎ始めている。


あんまり遠くに行くなと言われているせいで、少し泳いでは

元いた位置に戻ってくるのだが、確かに二人とも泳ぎは

得意のようだった。


ジェジュンはというと、聖華の回りを浮き輪でちょろちょろと

泳ぐだけである。


「ねえ、ジェジュンも遠くまで行きたい?」


勇達が20メートルくらい先から、手を振っているのが見えて

ジェジュンもそこまで行きたかった。


「うん、勇達のところまで行きたいな。」


ちょうどオレンジの浮きが目印になっている。


「よーし、お姉ちゃん、頑張るわよ。」


聖華はそう言うと、浮き輪をつかんで引っ張るように

泳ぎ始めた。


勇は遠くから、「早くおいで!!」

と叫んでいた。


やっと、たどり着くと聖華の方は息も絶え絶えだった。


「はあ、波と反対に泳ぐのって意外に体力いるわね。」


その後は怜奈が引っ張ったり、勇が休むために

ジェジュンの浮き輪に掴まったり、泳げないながら

ジェジュンも海の楽しさを味わった。


だが、そのうち勇と怜奈は潜り競争と称して

潜っては貝殻や丸くなったガラスの破片など

探し始め、ジェジュンにはあまり構わなくなった。


聖華は相手してくれていたが、勇と怜奈が

それぞれの戦利品を比べてははしゃぐ様子が羨ましく

ジェジュンは口数が少なくなっていった。


「ねえ、ジェジュン疲れた?


なんかぼうっとしてるみたい。」


「うん、海初めてだから、、、」


「じゃあ、少し上がっておやつにしようか。」


こくりとジェジュンが頷いたので、聖華はジェジュンを引っ張って

浜辺に上がった。


「ちょっと、休むわ!」


と聖華とジェジュンが純子のいるテントまで戻ると

純子はクッキーと麦茶をバックから出してくれた。


「お昼まで、まだ少しあるから、これでも食べて栄養補給。


海にはいるの、結構疲れるでしょ?」


「うん。おもしろいけど。」


にっこりと微笑みながら、クッキーをほおばるジェジュンだが、

海の二人のことが気になり、つい眼で追ってしまう。


「勇達はいいなあ。」


「うん?どうして?」


「だって、潜って遊んだり、、、僕には出来ないもん。」


寂しそうに呟くジェジュンがいじらしくて、聖華は励ました。


「そんなの、練習したら出来るようになるよ。


泳ぐのとか潜るの練習する?」


しばらく考え込んでいたジェジュンだったが、意を決したように

顔を上げた。


「うん、頑張る!だから教えて!」


「よーし、じゃあ、食べたら練習ね。」


二人は少し休むと再び海に向かった。


勇達が泳いだり、潜ったり楽しそうにしている横で

ジェジュンは聖華から泳ぎの手ほどきを受けていた。


まずは浮く練習、浮き輪をつかんでのバタ足、

なにも掴まないでバタ足だけで進む練習など、、、、


海は浮力が働くため、順調にそこまでは進んでいた。


実際、ジェジュンもプールで泳ぐよりは沈む感じがなく

こんな感じなら勇達みたいにすぐ泳げるかもしれないと

思い始めてた。


「ねえ、お姉ちゃん。潜るのもやってみたいな。」


「そうね。じゃあ、思いっきり頭を勢いよく沈めて、

反対に足を後ろに蹴り上げるように、、、、」


ジェジュンは言われたとおり、頭を沈めたが

勢いが足りず浮き上がってしまう。


「うーん、海の中で逆立ちでもするつもりで、、、

どう言ったらいいかな、、、」


イメージが掴めず、何度が失敗したがそのうち

潜れるようになり、海底の海草や貝殻を掴めるように

なってきた。


勇と怜奈も二人の所へ寄ってきた。


「わ~、ジェジュン潜れるようになったんだね。」


「うん、凄いや。やったね。」


二人とも眼を輝かせて、ジェジュンを見つめている。


ジェジュンも嬉しさを隠しきれず、満面の笑みを浮かべている。


3人は勇と怜奈でやっていた、潜って貝殻を探す遊びに

夢中になり始め、聖華はそれを少し離れて見守っていた。


「これ、見て綺麗な色、、、ピンクだよ。」


「形も小さいけど可愛いね。」


勇の取った貝殻は桜貝で、光に当たるとキラキラと輝き

ピンクと白のグラデーションが見事な美しいものだった。


「いいなあ、、、怜奈もそんなの欲しい。」


「いいよ。やるよ。俺、もっと形のおもしろいものとかのほうが

いいもん。」


勇が差し出すと怜奈は嬉しそうに微笑むと、浜辺の小さなバケツの

中に入れに行く。


ジェジュンも欲しいと喉まで出かかっていた。


でも、綺麗な物を欲しいというのはなんとなく女の子の

することなのかな、、、とそんな気がしていた。


それに、怜奈と貝殻を取り合うのも、勇を困らせるだけだと

思っていた。


その後、ジェジュンも綺麗な貝殻を探そうとやっきになったが

なかなかさっきの貝殻のように綺麗なものは見つからなかった。


「お昼にするわよ!!」


と純子の声がしてジェジュン以外のみんなはテントまで

戻ったが、ジェジュンはまだ潜ったままである。


「ジェジュン、聞こえなかったのかな?」


「俺、連れてくる!」


勇がジェジュンのいるところまで、泳いでいくといつのまにやら

ジェジュンはまた潜ってしまったようで見当たらない。


「あれ?ジェジュン?」


するとふあっとジェジュンが浮かび上がってきた。


その眼は閉じられていて、様子がおかしい。


勇はただごとでない気がした。


「お姉ちゃん!!かあさん!!」


勇の叫び声にびっくりした二人は驚きながら、急いで海に入ってきた。


勇に支えられていたジェジュンは眼を閉じていて

顔も蒼白である。


「とりあえず、岸に上げるわよ。」


二人がかりで担いで岸に横たえると、純子がジェジュンの胸元を押して

口を開け水を吐かせる。


まだ眼が開かないジェジュンに、純子は人工呼吸を始めた。


「ジェジュン!!」


勇と怜奈は泣き出している。


「大丈夫。叔母ちゃんが助けてくれる。」


聖華も突然の事で驚いてはいたが、小さな二人を不安にさせてはいけないと

そう言った。


人工呼吸のお陰でジェジュンは自力で呼吸を始め、眼を開けた。


「叔母ちゃん?」


「ああ、、、よかった。。。心配したわよ。」


「わーん、叔母ちゃん、、、、怖かった、、、えーん、、、、」


ジェジュンは純子の胸にしがみついて、泣き続けた。


「ごめんね、私が今日初めてだって言うのに潜りなんて

教えたから。」


聖華が責任を感じてそう言うと、ジェジュンはかぶりを振った。


「ううん、、、僕、貝殻探しに夢中になってて、、、気がついたら

ふうって力抜けてたの、、、」


「貝殻なら、、、俺が取ってやったのに。もうっ!!

ジェジュン、死んじゃったかと思って、、、俺だって、、、怖かった、、、、」


勇がめずらしくべそをかいていた。


幼稚園児にしてはいつも我慢強く、体格もよくて年上に見られがちな

勇だが目の前でジェジュンの溺れた様を見たことは衝撃だった。


怜奈も涙を拭いながら、ジェジュンの手を取った。


「びっくりしたよ、怜奈も、、、、ねえ、ジェジュンこれ、、、欲しかった?」


ジェジュンの手に握らされたのはさっきの美しい桜貝の貝殻だった。


ジェジュンは強がって違うという風に首をふった。


「ほんとは欲しいんでしょ。ジェジュン我慢しいだもんね。

怜奈、、、ジェジュンのお姉ちゃんだから、あげるよ。」


「えっ?」


「いつか、これより大事な物が出来たら、返してね。」


戸惑っているジェジュンに怜奈は押しつけるように

手に桜貝を握らせ、満足そうに微笑んだ。


「もう、笑ってね、ジェジュン。ジェジュンの笑い顔、、

怜奈、可愛くて大好きなんだから。」


そう言うと怜奈はジェジュンの頬にチュッと口づけた。


あまりの可愛らしいふたりのやりとりに聖華と純子は

思わず顔を見合わせて微笑みあった。


一人不満顔なのは勇だった。


「ジェジュンには俺がとってきてやろうと思ってたのに。

怜奈、一人でお姉ちゃんぶって、、、、」


どうやら、同い年ながら勇にとってもジェジュンは可愛い弟分と

いう存在らしい。


ジェジュンも自分だけ泳げないといじけていた孤独感が消え

二人の心の優しさに包まれて、いつのまにか心がほっこりと

温まっていくのを感じていた。


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こんばんわ~(*^_^*)


いよいよ今日と明日、a-nationですね~


昨日、遅くにジェジュ達、来日したようですしね。


見に行きたいのは山々ですが、、、なにせ、遠いので今回は

涙を呑みました。。。


参戦出来る方は、思いっきり応援してきてくださいね。


コメ欄で感想など、教えてくれると有り難いです(*^_^*)


物語の方ですが、、、じつはこの先の場面をホントは書きたくて、、、でも、

今日はもう力つきました。。。。


まだお休みあるので、そんなに開けずにアップできたらと思います~~


どうぞよろしく(*^_^*)


それでは、今日はこのへんでお休みなさーいペタしてね



ユンジェ小説 「あの丘で君を待つ」3ー2


次の日、ジェジュンは母のために小さなマフィンを純子と焼き、

庭の花を切って花束にして、病院に向かった。


あの手打ちうどんを見て以来、純子の料理の腕に感心した

ジェジュンは少しずつではあるが、勇まで巻き込んで

お菓子やパンの作り方を純子に習っていた。


幼稚園児の出来る範囲だから、生地をこねたりまるめたり

そんな程度だが、ジェジュンは料理を作る楽しみに目覚めていた。


そんな話も母にしたいと、今朝も張り切って

マフィン作りに没頭していた。


容態が安定してきた恭子は、すでに4人部屋に移っていて

明るい病室はドアも、個々のベッドのカーテンも開けられた

状態であった。


病室にジェジュン達3人が入っていくと、一斉に患者達が

眼を向ける。


なんだかジェジュンは恥ずかしくなって下を向いた。


「ジェジュン?ジェジュンなの?早くいらっしゃいよ。」


恭子の幾分弾んだ声が聞こえ、顔を上げ声の方に

向くと、恭子がベッドを起こして微笑みながらこちらを見ている。


純子に背中を押され、すっと恭子の前に進んだ。


「まあ、少し日に焼けて、、、ちょっと見ない間になんだか

大きくなったみたい、、、」


母は、ジェジュンの手を握りしめると感慨深げにそう言った。


「勇とね、、、毎日外で遊んでるから、、、」


ジェジュンが母をよく見てみると、びっくりするほど

やつれた印象がぬぐえなかった。


手術が終わって回復するまで、流動食からだんだん普通食にしていくものだと

知らないジェジュンには母が入院してかえって悪くなったのでは

心配になってくる。


「なんだか、たくましくなったみたいで、心強いわ。」


「ジェジュンね、勇と一緒に料理や洗濯まで手伝ってくれるの。

大助かりよ。」


純子が明るく言い、恭子も愛おしげにジェジュンの頬をそっと撫でる。


「まあ、そんなお利口さんにお留守番してるの?

ママ、ジェジュンが寂しいんじゃないかと心配してたけど、、、

大丈夫みたいね?」


優しく儚げに微笑む恭子が、ジェジュンには今すぐに消えてしまいそうに

思えて、胸がいっぱいになった。


みんな良くなってるって言うけど、嘘なんじゃないか?


「大丈夫、、、、寂しくないよ、、、、」


そう言ったのもつかの間、言いようのない不安に押しつぶされて

涙が知らず知らずに流れている。


声は出しちゃいけない、、、


今、、、母は自分をお利口さんと褒めてくれたじゃないか、、、、


母を悲しませちゃ駄目だ、、、


ジェジュンは必死で涙を止めようとした。


隣に入院している50がらみの婦人がそんなジェジュンに

驚愕の声をあげた。


「まあ、、、この子小さいのに、声もあげずに泣くんだね、、、

なんだか、、、こっちが切なくなるよ、、、」


母もびっくりして、ジェジュンを見つめる。


「どうしたの?ママもうすぐ良くなるから、、、ね、泣かないで。」


「な、泣いてないよ、、、ホント、泣いてないからね、僕。」


精一杯の強がりを言うが、回りにはジェジュンが無理しているのが

一目瞭然である。


「叔母さん、これね、ジェジュンが母さんと焼いたの。


みんなで食べてて。


俺、ジェジュンとジュース買ってくるから、、、いいでしょ、母さん。」


勇は純子に小銭を貰うと、半ば強引にジェジュンの手を引っ張った。


「勇?」


廊下に出て、自動販売機の前に来ると勇はジェジュンの手を離し

ぼそっと言った。


「俺、2年前父さん死んだだろう。殆ど覚えてないんだ。


でもね、、、母さんが此処で、、、泣いてたの、、、ちょっと覚えてる。


なんでだろうって最近聞いたんだ。


いっつも、ジュースのとこで泣いてたねって、、、


かあさん、こう言ってた。病気の人は毎日泣きたくなるような


こと沢山我慢して病気と闘ってるんだって。


だから、父さんの前では泣けなかったって。


父さん、いつも笑ってたんだってさ。


恭子おばさんも笑ってるだろ。


ジェジュンもきっと我慢してるんだなって思ったから、、、、


母さんと一緒、、、、ここで泣いたらいいよ。」


その言葉に押さえていた物が、溢れて止まらなくなった。


「ママには言わないで、、、、ひっくひく、、、ぐすっ、、、」


自販機の前のソファに座り込んでしゃくり上げるジェジュンの

頭を勇はずっと優しく撫でつけていた。



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こんばんわ~(*^_^*)


今日は、ダブルでトン達、ステージに立ちましたね~


a-nationtoとSMタウン。


別々のステージというのが、哀しいけれど、これが今の現実。


今回はどちらのステージも見に行けなかったけれど、心の中では

5人全員へとペンライト振っています。


みんなそんな気持ちだよね~


ホミンのステージの様子はまだゲットしてないんですが、ウリジェジュンは

泣いていたとか、、、、いないとか?


うん、感激のライブだったことは間違いないでしょう!!


そして、ジェジュン本国でのドラマ出演話もあるんですね~~


海洋警察なんて、、、もうっ美味しすぎる(爆)


絶対決まって欲しいよ~


日本語の演技より、たぶん負担が少ないしドクターとは違った

格好いいジェジュンが見られそうなので、期待度大です。


歌うジェジュンが一番でありますが、歌手が俳優部門に進出していくのは

悪いこととは思ってません。


日本でも両立してる人、沢山いるし。


比重は歌手に置いて欲しいとは思っていますが。


というのも、彼の歌声、、、、前から言ってるけど凄く一曲の中で変化するのね、、、


そこが、私的にツボ、、、


曲によっても声色が違う。


ジェジュンが日本の曲を歌うようになって、高くて細い綺麗な声が出るようになったと

言ってましたが、これから先、どんどんいろんなタイプの曲を唄って

百面相ならぬ、百声色に挑戦して欲しいわ、、、


さて~、やっと新作3話に来ました~~


このくだりは、私の経験7割なんですわ、、、


なんとなく、この年になると、昔の事書きたくなるというか(笑)


もちろん、恋愛モード突入後は全くのフィクションになります、あしからず。


5歳のジェジュ目線のみ、、、私の幼い頃と被っております、、、、


小さい頃の思いって意外に消えないものですね~


今は亡き私の叔母への思いも込めて、、、、


それではまたね♪


お休みなさいませペタしてね













ユンジェ小説 「あの丘で君を待つ」3-1

ジェジュンの母、恭子が実家のすぐ目の前の町立病院に入院してから

数日が経っていた。


幼いジェジュンにしてみれば、毎日でも母の顔を見に病院に

行きたいと思うのが当然である。


しかし、恭子の体に障ってもとの配慮からか、照子からジェジュンは

言い含められていた。


「ジェジュン、、、ママに会いたいだろうけど、手術もあるしね。

少し、体がよくなって元気が出た頃に、お見舞いに行ってあげようね、、、


寂しいだろうけど、怜奈も勇もいるし、、、


ちょっとの間、我慢してね、、、」


すぐ側の病院だから、いつでも会えると思っていたジェジュンは

寂しさがこみ上げてきたが、照子には言えなかった。


照子夫婦や、従兄弟達には甘えん坊と思われたくない、、、、


小さいながらにジェジュンにはそうした気持ちが芽生えていた。


そんなジェジュンの支えは、純子と勇の存在だった。


照子夫婦は建設会社経営のため、一日の殆どを留守にしていたため

家の家事全般は純子が一手に引き受けていて、日中は

純子と一緒にいることが多かった。


朝ご飯が終わると食器を片づけたりするのは、勇とジェジュンの

仕事になっていた。


元々、勇が母である純子の仕事を手伝っていたのを

ジェジュンが見よう見まねで一緒にやり始めたのだ。


実際に食器を洗うのは純子だが、家族全員分の食器を

台所に下げ、食器に残った残飯などを始末して

洗い桶に入れるまでが二人の仕事である。


「ジェジュンまで手伝わなくていいんだぞ。」


と勇は言うが、勇がいなければ遊ぶ相手もいないので

ジェジュンにしても手伝いをしていたほうがよかった。


怜奈は母親の照子に午前中は宿題をするように

きつく言われていたので、食後はまっすぐ自分の部屋へ向かう。


この家に来て気づいたが、どうやら純子と勇は親戚と言うより

照子夫妻の雇用人という扱いに近いようだった。


家の手伝いを怜奈がしないというのも、ジェジュンには不思議だった。


それは照子が怜奈にそう言っているからだと、勇が教えてくれた。


純子の仕事に対して報酬を払っている以上、照子にはそれが

当然という考えなのだ。


「よく分かんないけど、母さんはこの家の事するのが仕事なんだってさ。

でも、この家広いし家族も多いから、母さん大変なんだ。」


確かにジェジュンを含めた8人家族の食事の支度、洗濯、

広い家の掃除、、、、


純子は一日中、めまぐるしく働き続けている。


勇とジェジュンは怜奈が宿題をしている間、二人で近所のお寺の

敷地でサッカーをしたり、男の子ならではの遊びに興じていたが、

ときどきは忙しそうな純子を手伝うことがしばしばあった。


勇はぶっきらぼうに見えるが、母親思いの優しい子らしく

ジェジュンは感心させられた。


洗濯物をかけたりするのも、外に椅子を持ち出して

背伸びをしてやってるのを見るとジェジュンも見て見ぬ振りは

できなくなる。


「僕にも出来ることないかな、、、」


「ジェジュンは俺より背が低いからな、、、


じゃあ、かごから洗濯物出して、俺に渡してよ。」


「うん、わかった。」


二人は一生懸命、大量の洗濯物と戦っていた。


純子は縁側からそんな二人を微笑ましく見つめていた。


「お昼にするわよ!今日は手打ちうどん。おいで!」


庭の二人に声をかけると満面の笑みを浮かべ

走り寄ってくる。


「ジェジュン、母さんの手打ちうどんおいしいんだぜ。」


「手打ちうどん?」


ジェジュンはうどんはもちろん食べたことはあったが

手打ちうどんというのはどんなものか分からなかった。


台所に入ると料理用の作業板の上に小麦粉の固まりのようなものが

おいてある。


「パンでも作るの?」


ジェジュンは前の幼稚園でレクリエーションでパン焼きの経験が

あったので、そう聞いた。


「母さん、パンも焼けるけど、今日は違うよ。」


にっこり笑った純子は、白い固まりを麺棒で丁寧に伸ばし始めた。


見る見るうちに作業板一杯に白い固まりが薄く伸びていく。


「よし、このくらいでいいかな。」


純子はそう言うと手早く伸びたものを三つ折りにしていく。


それを5ミリほどの幅に均等に包丁を入れていく。


「これが、うどん!?」


「そうだよ!母さんは手打ちうどんの名人なんだ。」


ジェジュンは眼を丸くすると、純子が次々とうどんを

作っていく様を興味深そうに眺めていた。


「凄いや!僕ね、、、うどんは袋に入れて売ってるのしか

見たことないの。ママ、こんなの作らないもん。」


「そう、美味しいかどうかわからないけど、おばさんが

いっぱいこねて美味しくなるように魔法をかけておいたからね、、、」


だしも鰹節をたっぷり使った、純子お手製のものだ。


シンプルに天かすと卵を入れ、温かいうどんに仕上げる。


「わ~~出来たね!頂きます!!」


ジェジュンと勇はふうふう言いながらうどんを口に入れた。


「うん、美味しい。もちもちしてて、売ってるうどんより好き!」


「よかったぁ、ジェジュンの口にあって。


不揃いなうどんだけどね。」


純子はそう言うが、玄人はだしの料理の腕は確かで

うどんの幅も揃っていて、売っているものと遜色ない

出来映えである。


「いいや!うちの母さんのうどんは日本一!」


勇が真顔で言い、ジェジュンも純子も吹き出す。


「いくらなんだって、それは言い過ぎだよ、勇。

ジェジュンも笑ってるじゃない。」


「でも、ほんと純子叔母さんのうどん、だーい好き!

また作ってね。」


「こんなものなら、いつでも作ってあげる。」


純子は、この小さなジェジュンが愛しくて仕方なかった。


母のいない寂しさをおくびにも出さず、毎日勇と

家事の手伝いをしてくれる健気な姿に、、、、


時々ふと涙がこぼれそうになる。


肉親が病気のときの心細さは純子にも覚えがある。


夫が病に倒れたとき、小さい勇を抱えて途方にくれた。


毎日、勇を背中にくくりつけて病院に通った日々。


それでも、夫は辛抱強く病と闘ってくれたし、最後まで

希望を捨てない人だったのも、純子にとっては救いだった。


早くから絶望を家族にぶつける人だったら、純子も

途中で辛さを隠しきれなかったかもしれない。


勇の存在を生きる糧に、夫は最後まで笑顔で奇跡を信じ続けた。


失った悲しみは大きかったが、闘病生活の間、家族の絆は

深まったという思いが残る。


ジェジュンは母からも父からも離れ、、、母の事も心配だろうに、、、


その寂しさを小さな身体に押し込めて耐えているように思えて、、


だから、精一杯この子には優しくしてやろうと純子は心に決めていた。


続柄からしたら、照子の方が近いのだが、多忙な照子は殆ど

ジェジュンのことを気にかけている様子がない。


勇とはホントに気が合うようで、始終一緒にいるし、

ジェジュンの心の支えになっていればいいがと祈る純子だった。


勇は体格もよく、どんな遊びをしてもジェジュンに負けることが

ない。


サッカーのドリブルをテレビで見てから真似して走る回る勇を

追いかけてボールを奪おうとジェジュンは必死になるが、

いつも追いつけないのだ。


勇は勝ち目がないのに必死になっているジェジュンを見てると、

どういうわけか3回に一回はわざとボールを奪われるようになった。


透き通るような白い肌に汗をたらし、頬を赤く染め自分に向かってる

ジェジュンが健気に見えて、自分ばかりが楽しんでいるのが

つまらなく思えてくるのだ。


自分からボールを奪ったときの、ジェジュンの心底嬉しそうに笑う顔が

妙に可愛らしく、勇はその顔をもっと見たいと思ってしまう。


勇は自分より、体力もなく身体も小さいジェジュンを弟のように

可愛いと思い始めていたのだ。


しかし、弟のようなジェジュンが、唯一勇に勝てる瞬間があった。


それは、小学生入学に向けてと純子が用意した、幼稚園児向けの

ドリルを二人が解いているときだった。


ジェジュンは都会育ちのせいもあり、通っている幼稚園で

あいうえおやカタカナを教えて貰っていたし、たまに知能アップの

ドリルなどもやっていたので、勇の持っているドリルを楽々

解いていく。


勇の通っている幼稚園では、そうした取り組みをしていないため

勇は殆どお手上げ状態である。


たまに怜奈が寄ってくるが、年上とは言え女の子の怜奈に

教えて貰うのはしゃくだと勇はすぐドリルをしまってしまい、

手つかずの状態で残っていた。


ジェジュンが軽々と解いていくのを見てると、勇もやる気が出てきて

ジェジュンにやり方を聞くようになった。


怜奈と違って素直なジェジュンは、勇が出来ないからとバカにすることも

なかったため、勇にしてみれば分からないところを聞きやすい。


ジェジュンも兄弟がいなかった寂しさを、埋めてくれる勇の存在が

心強く、二人はそれぞれの得意分野を生かしながら、

遊びに勉強にと、勇の夏休みの間、殆どの時間を一緒に過ごしていた。


そんなある日のこと、照子から恭子のお見舞いに行っていいと

ジェジュンにお許しが出た。


「手術も成功したし、容態も安定してるようなのよ。

ジェジュンも2週間もよく我慢したわね。


明日、純ちゃんと勇と行ってらっしゃい。」


ジェジュンは嬉しくて飛び上がりそうになった。


隣の席で勇が手をあげる。


その手にハイタッチして勇とジェジュンは喜びをわかちあった。


「よかったね、ジェジュン。やっと叔母さんに会えるね。」


「うん!ママ、よくなってるかな?」


「大丈夫だよ。照子叔母さんも言ってたじゃないか。」


でも、ジェジュンは母の姿を見るまでは安心出来なかった。


東京で父が留守がちだったため、母が具合が悪くなると

いつも大変だった。


一度、大量に出血してしまい、母が倒れているところに

幼稚園から帰ったジェジュンが遭遇して驚いて呆然と

立ちつくしてしまったことがあった。


ちょっとして、母に駆け寄ると、団地の親しくしている

友達の電話番号にかけるように言われて

震える指で電話番号を押した覚えがあった。


すぐ母の友達が来てくれて、母の下着やらを用意して

病院へ送っていってくれたが、あの時のことをジェジュンは

忘れられないでいた。


また、あんな風に母の具合が悪くなったらと思うと

胸が痛くなる。


「心配そうな顔するなって、、、


俺も一緒に行くからさ。」


勇がジェジュンの顔を覗き込み、ジェジュンは勇にそう励まされると

ちょっと安心した。


勇の明るさはどこから来てるのだろうと、ジェジュンは考えていた。


父を早く亡くし、多忙な母の手伝いをする勇。


他人から見たら、決して裕福な生活をしてるとは思えない。


しかし、この親子は明るさを失っていない。


与えられた境遇を楽しんでいるかのような、勇の強さをジェジュンは

羨ましくも思っていた。


3-2に続く★