4月30日には真っ白やったカミが
ひとつひとつの物語を
描き綴り、下書きからペン入れ。
愛知県尾張三河、
岐阜県美濃を終えた。
やっと三重県伊勢の國に入る。
じっ〜と
下書きは最初に終えたはずの
絵を見入る。
ペン入れできなくなってた。
あまりにも落差?寒暖の差?
あきらかに
尾張三河美濃の質に並ばない…
…消した。消しゴムで全部消した。
しきり直したら、がくんとなって
アイシンクした。
今年、
伊勢神宮の
式年遷宮の祭り始まった。
ボクも、絵の中で始めよう。
閉めた岩戸がひらかれた。
伊勢の國みんなで
2033年に向けて迎えて
祝おう、祈ろう、つくろう。
意識とイメージが定まり、
風が吹き始めた。
出発点はこれ。
「御杣始祭」
外宮内宮の本殿に使われる要の材を
御杣山から伐り出す神事。

寝かした木も描いた。
それも、神宮に向けてまっすぐに寝た。
直後に行われた
伊勢大橋までの「御神木奉迎送」の
ように、この御神木の上を
祈りの行進を仕上げ時に
描くことにした。
さて、一度は消した
素晴らしき者たちを
再構成して、質を高めないと思案。
そこで、
伊勢國に入る瞬間が
まずは大事優先と思い、
その入口にあたる
三つの大河の河口部にある
長島の町を
どう描くか、注力した。
すぐ浮かんだのは
あの巨大な温泉施設。
河口にも神さまが司っておられる。
施設を開拓した尽力された背景もあり、
描きようずっと模索したが
至らなかった。
そこで、地元をのぞくと
由緒ある祭りの存在を知った。
映像を観た。
老若男女が見せ場に立つ祭り。
この音色が
この大きな河口に響きわたる。
🔽長島三町「石取祭」
河口の神さまも、ご先祖さまも
聴いている。
はるか信州や越前境からの水流も
聴いている。
太鼓は三つ描いた。
木曽・長良・揖斐に感謝をこめて
打ち鳴らす鼓動。
いにしえからの川の呼び名の頭文字
「藍」「尾」「蘇」を書き入れる
ことにした。
本来、石取祭は、
神社の式年遷宮のように
石垣を河原から運び、
新しく積み直す神事だった。
今はしないようだが、
この絵の長島町では
石取りさせてもらった。
東海道は多くの伊勢に参るものに
あふれている。その玄関口にあたる
長島の大切な祭り。
川を越えて、桑名の町各地でも
行われる石取祭。
さて、伊勢の國に参ろう。
〜⑪につづく〜
2025年7月31日
記

